RSS|archives|admin


<<某文庫っぽいスマホカバー | ホーム | 『スラヴ世界のイースター・エッグ―ピーサンキからインペリアル・エッグまで(ユーラシア選書)』感想:★★★☆☆>>

スポンサーサイト

--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


Category:スポンサー広告 | Comment(-) | Trackback(-) | top↑ |

『消えるオス 昆虫の性をあやつる微生物の戦略(DOJIN選書)』感想:★★★★★

2016.04.20 Wed


消えるオス:昆虫の性をあやつる微生物の戦略 (DOJIN選書)
消えるオス:昆虫の性をあやつる微生物の戦略 (DOJIN選書)陰山 大輔

化学同人 2015-07-03
売り上げランキング : 210825


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


 DOUJIN選書って面白いじゃん!と思わせてくれた一冊。

 オスとメス、この複数の性のシステムは現存生物の多くを支える根幹的なシステムであるが、しかしこのシステム自身は奇妙に不完全である。
 この不完全性に付け込んだのか、あるいはそれ故に性システムが不完全なのかは定かではないが、しかしその揺らぎを根城とし揺らぎを生み出す生物が存在する。その一つが本書の主役、ボルバキアという名の細菌である。






 他者の細胞に居座り、自分を伝えてくれないオスは抹消するボルバキアは托卵カッコウも真っ青な非常な生存戦略の持ち主だ。
 すっかり性システムを乗っ取られ、オスなしでメスだけで子供を産む生物として生きることとなった種があるかと思えば、それを上書きするシステムを装備した種もあり、それどころか己の性システムにボルバキアの遺伝子を組み込んだ種も存在する。

 その場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない。ルイス・キャロルの『鏡の国のアリス』の登場人物である赤の女王のこの台詞は、生命の本質を鮮やかに表している。
 生きることは戦いと同義で、常に変わっていかねばならない。周囲の環境も、脅威も一定ではない。その変化に付いていけない種は滅びるのだ。
 その非常な現実と、それに適応して生き延びてみせる生命のしなやかな強さに、感動を覚える一作。
Theme:読んだ本 | Genre:本・雑誌 |
Category:星5つ:★★★★★ | Comment(0) | Trackback(0) | top↑ |
<<某文庫っぽいスマホカバー | ホーム | 『スラヴ世界のイースター・エッグ―ピーサンキからインペリアル・エッグまで(ユーラシア選書)』感想:★★★☆☆>>
name
title
mail
url

[ ]
Trackback URL
http://kkkate.blog.fc2.com/tb.php/819-3c1316ff