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映画『吸血セラピー』感想:★★★★☆

2015.11.05 Thu

京都ヒストリカ国際映画祭
(画像は第七回京都ヒストリカ国際映画祭公式サイトのスクリーンショット)


 先日、京都ヒストリカ国際映画祭を見に行って来たよ。そんな訳で三連続で、映画の話。
 最初に見たのは『吸血セラピー』。こちらは日本公開の予定はないらしい。




 時代は1932年、大戦の狭間の時期、ウィーン。
 若い画家ヴィクトル(ドミニック・オレイ)は、生活費を稼ぐため精神科医ジークムント・フロイト(カール・フィッシャー)のところで彼の患者の見た夢をスケッチする仕事をしていた。
 今日もヴィクトルの元を訪れたのは、恋人のルーシー(コーネリア・イヴァンカン)。だがヴィクトルの描いたルーシーの肖像画は、彼女自身にはちっとも気に入らない。彼女は自立心の高い、勝ち気な女性なのであった。

 一方、資金難に呻吟していたフロイトに、太っ腹な出資者が現れた。それはミステリアスな雰囲気を漂わせる伯爵(トビアス・モレッティ)であった。
 彼はフロイトにセラピーを所望する。深い悩みがあるのだと彼は言う。それはもう妻の存在に耐えられないという深刻な相談であった。妻がそこにいるだけでイライラしてしまい、数百年前に失った恋人ナディラへの愛は深まるばかりだと。
 実はこの伯爵、吸血鬼なのである。だがそんなこととは知らぬフロイトは、彼の相談を真面目に聞いてやる。
 だが事態は突然意外な展開を見せる。フロイトの部屋にヴィクトルが置いていったルーシーの絵。それを偶然見た伯爵は、一目で確信するのだ。この女こそがかつて失った恋人ナディラの生まれ変わりであると。

 伯爵の妻(ジャネット・ハイン)にも悩みがあった。吸血鬼たる彼女は鏡に写らないのだ。もう何百年も自分の顔を見ていない。
 伯爵はそんな妻に、ヴィクトルを紹介する。鏡に写らなくとも、肖像画を描いて貰えば自分の顔を見られるではないか、と彼は勧めるのであった。その本心は、妻の排除なのであるが。

 伯爵とルーシー、ヴィクトルと伯爵夫人、そしてルーシーに恋してしまう伯爵の召使い(ダーフィト・ベンネント)が入り乱れ、喜劇の幕は開く。







 一言で表してしまえば、吸血鬼ネタのブラックなコメディ。だがこの吸血鬼ネタが結構面白い。
 鏡に写らない、許可を得ないと相手の家に入れない、そこに複数の物があると数えずにはいられない、などの定番をキッチリと押さえてくれている。特に最後のは映画では見たことがなかったので、こうして忠実にやってもらえると、なんとも嬉しい。
 出来ればこれも定番である、流れる水の上を渡れないってのもやって欲しかったなー。
 鏡に写らないという定番ネタから派生したこの映画のオリジナルである、「肖像画が描けない」というのもなかなか面白かった。その結果引き起こされる喜劇も面白い。

 ただ個人的には、一番良いなと思ったのは、吸血鬼伯爵がドイツ語を話していることだったりする。ドイツ語を話す吸血鬼、良いよ、良い!
 英語やフランス語なんて西欧の言葉じゃなくて、ドイツ語っスよ、ドイツ語! 東欧の匂いがするじゃない!
 ちなみにこの吸血鬼伯爵の名前、覚えられなかったので今調べてみたのだが、Közsnömというらしい。よ、読めない……。

 短く纏まった面白いコメディ映画なので、小規模でも良いから日本でも公開されると良いのになぁ。


覚え書き(本に纏わるあれこれ):映画感想
より詳しくは右カラムのカテゴリから選択してください。


Theme:映画館で観た映画 | Genre:映画 |
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