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映画『劇場版 零~ゼロ~』感想:★★☆☆☆

2015.10.07 Wed

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 舞台となるのは、いかにもおっさんの想像しそうな清く美しい女子高。今時珍しい全寮制である。そして当然ながら、カトリックである。
 実際のところは、この時期の女の子ほど残酷な生き物もそうそういないだなんて、分かりきったことを今更言う気はないのだが、しかし、いかにも空想の女子高を描くなら描くで、徹底して頂きたい。途中で突如ハゲのおっさんが乱入してくるとか何事だよ。そのセンスが理解できない。
 原作者の持ちキャラだって? いやそんなこと知らんがな。

 加えて言うと、卒業式の後に「進路どうするの?」「専門学校に行こうかなと思っている」みたいな会話を行う意味も分からない。いくつか合格証をキープしておいて、土壇場で決める訳でもなくて、本当に白紙のようだ。
 うん、これ舞台は日本じゃないんですかね。これ4月からフリーター確定やないかい。
 ホラーという「怪」、つまりは「不可思議」を扱う映画である以上、それ以外の不可思議成分は要らないです、ホント。



 私たちはみんな、彼女に恋をしていた。
 迫る卒業式。この箱庭の如き高校生活にも、終止符が打たれようとしていた。待ち受ける変化に、胸がざわめく。未知なる始まりはどこか恐ろしく、近付く終わりは切なくも甘美である。
 だが変化は、卒業式まで待ってはくれなかった。皆の視線を集めるアヤ(中条あやみ)が突如、自室に閉じこもったのだ。誰にも理由は分からない。しかし、アヤは誰が説得しようとも、決して部屋から出ようとはしなかった。
 いつも視線の先にいたアヤが、いない。いつもの日常が欠ける。揺らぐ。

 事の前兆は、アヤが卒業式で歌うことを拒否したことだった。それは毎年、卒業生が歌うオフィーリアのソロパート。歌い手として同級生から推薦されたアヤは、しかしキッパリと拒絶した。普段とは全く異なる頑迷さで。
 それが同級生たちが彼女を見た最後だった。
 アヤのいない間にも、日々は流れ、卒業式は近付いて来る。生徒のそれぞれが、それぞれの不安の中に進路を描き出そうと苦心していた頃、事件は起こった。生徒が一人、いなくなったのだ。

 いや、一人だけではない。次々と。しかもこの事件には、アヤが関わっているとの噂が流れ始める。
 同級生を連続して失った生徒たちは恐慌に陥り、アヤを引っ張り出そうと部屋の扉を狂ったように叩く。日常はもうどこにも残ってはいなかった。
 失った平穏を取り戻すため、そして何よりも消えた友人を取り戻すため、ミチ(森川葵)はこの謎を解くことを決意するのだが――。
 以下、ネタバレかも。







 ホラーと形容して良いのか悩むほど、怖くない。最後に全ては観客の前に明かされるので、日本のホラーにありがちな「理不尽すぎてor謎が残りすぎて眠れない」なんてこともない。
 恐怖よりも目に付くのは、アヤの歌うオフィーリアや映像の、ハッとするほどの美しさ。最初の台詞からして「私たちはみんな、アヤに恋していた」ですからね。絵に描いたような百合の世界ですよ。
 すらりとしたアヤの姿も素敵なのだ。ちょっと肌が荒れているのが、実に良い。あまりに完璧すぎても美しくないもの。
 対するミチのすっきりとしたうなじも、また別の魅力を有している。ボーイッシュすぎず、少女らしさが残っているのが憎い。

 同じ齢であるからこそ感じる、相手への嫉妬。愛情。友情。行きすぎた執着。思い込み。それらを内包してただ在りつづけるのは、古めかしい学び舎。彼女たちを見守るのは、マリア様。
 ……いや本当に、何故この世界にハゲのおっさんを放り込んだのか。解せぬ。
 こんなに映像面に力を入れているのにさぁ!

 更に言うならば、謎を綺麗に開陳してしまっているのも、分からないセンスだ。解答の内容自体が「はぁ?」なのでまずはそこを何とかして頂きたかったが、その見せ方もまたイマイチである。
 私はホラーの本質はグロい映像ではなく、後で冷静になって振り返るとゾワーとするストーリーこそにあると思っているので、こんなに懇切丁寧に謎を解かれると興ざめである。しかも謎を解く探偵役が主人公達ではないあたり、もう蛇足にしか思えない。
 とは言え、アヤまわりだけで世界が完結してしまうと語れない部分が丸ごと謎として残り、消化不良になるのも明らかではある。要するに、もうちょっと脚本を練ろうよに落ち着くのか。

 映像面は凄く素敵だっただけに、粗が非常に勿体ないなーと感じた次第なのでした。


覚え書き(本に纏わるあれこれ):映画感想
より詳しくは右カラムのカテゴリから選択してください。



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