RSS|archives|admin


<<文庫文庫文庫:購入履歴・新本編177 | ホーム | 映画『アクト・オブ・キリング』感想:★★★★★>>

スポンサーサイト

--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


Category:スポンサー広告 | Comment(-) | Trackback(-) | top↑ |

イギリスドラマ『SHERLOCK/シャーロック(シーズン2)』感想:★★★★★

2014.05.18 Sun

SHERLOCK/シャーロック シーズン2 [Blu-ray]
SHERLOCK/シャーロック シーズン2 [Blu-ray]
角川書店 2012-10-04
売り上げランキング : 821


Amazonで詳しく見る
by G-Tools



 もう抜群に面白い。
 シーズン1で各登場人物の紹介が終わったおかげで、シーズン2では全ての時間を事件に掛けられるのが大きいのだろうか。

 シーズン1最終話でシャーロック・ホームズ(ベネディクト・カンバーバッチ)とジョン・ワトソン マーティン・フリーマン)二人の前に、ついに姿を現したジム・モリアーティ(アンドリュー・スコット)。
 シャーロックが事件の解決に興奮を覚えるのに対して、モリアーティは事件を生み出すことに喜びを覚える男である。対照的かつ同一な資質を持つ二人は、互いの退屈感を紛らわせるために、激しく対立する。

 シーズン2も全3話。各話約90分。
 タイトルは一話から順に「ベルグレービアの醜聞」、「バスカヴィルの犬(ハウンド)」、「ライヘンバッハ・ヒーロー」。







 「ベルグレービアの醜聞」は「ボヘミアの醜聞」を元とする一作。
 シャーロックはイライラしていた。持ち込まれる事件がどれもこれも小ぶりで、興味を惹かれないものばかりだからだ。
 そんなシャーロックに今回持ち込まれた、否、無理矢理シャーロックが持ち込まれた事件は、イギリスのとある高貴なお方の秘密を守る仕事。
 秘密を握るのは、「あの女」アイリーン・アドラー(ララ・パルヴァー)。美貌の彼女は特殊な性サービスを提供する仕事を行っており、顧客の中にはイギリスの中枢を担う人物も含まれている。その関係から今回の秘密を握ったのだ。
 早速シャーロックはジョンと二人で小芝居を打ち、彼女の邸へと忍び込むことに成功するが、しかしその手は彼女に見透かされていた。
 最初はアイリーンのことを見くびっていたシャーロックだが、徐々に彼女の才能と魅力を認めるようになる。アイリーンも彼に興味を持ったようだが、しかし秘密を手放す気はない。
 二人の対決の行方や如何に。

 アイリーンが登場した瞬間には、「シャーロックの心に永遠に留まる『あの女』がこの人とか、ないわー、心底ないわー」と正直思ったのに、話が進むにつれてシャーロックに相応しい素晴らしい女性だと思えるようになるのだから、このドラマは面白い。
 着信音に「あはーん(自分の声)」を設定するなんてお茶目さも素敵だ。ただ鳴る度にシャーロック以外の周囲が動揺しちゃうけど。
 シーズン1から登場していたもののシーズン2でその存在が際立ってくる、モリー・フーパー(ルイーズ・ブリーリー)もなかなか秀逸。
 クリスマス回でもある今回、彼女に対するシャーロックの仕打ちは酷すぎるけれど。でもめげずに彼に好意を寄せ続け、彼の彼女になることは諦めても、友人として有り続けようとする真摯な姿が、もうなんだ、駄目だ。愛おしくなってしまう。
 シャーロックの友人として既に認められているジョンは……一体何で生計を立てているんだ。シーズン1では働いていた気配があったのに、今では皆無。完全なるシャーロックのコバンザメに成り下がっているような気が。気が。
 今作でジョンのミドルネームが「ヘイミッシュ」だと明かされるのが、今回のもう一つの小さなハイライト。



 「バスカヴィルの犬(ハウンド)」は「バスカヴィル家の犬」を下敷きにしているが、原作と同一なのは固有名詞と犬のテーマくらいか。
 「バスカヴィル家」ではなく「バスカヴィル」に、「犬」が「ハウンド」に変わっているのがミソ。
 舞台となるのはダートムアの荒原。その地には政府の生化学兵器開発施設があった。だがその施設の評判はすこぶる悪く、怪しげな噂が広がっていた。
 その地に暮らすヘンリー・ナイト(ラッセル・トヴェイ)は、父親が巨大な魔犬に襲われるのを目撃した。だが周囲の人間には父親の死のショックによる幻想だと思われており、ヘンリー自身もまた自分自身を信じ切れないでいた。
 だが、ヘンリーと共に調査に出たシャーロックとジョンの三人は、なんと魔犬と遭遇する。

 前評判の割には個人的にはあんまり……。元ネタがどう使われているか見るのは楽しかったけれど。
 ヘンリーが暮らしている一面がガラス張りの家は、心底住みたくないと思ってしまった。
 ちなみに下敷きにされている『バスカヴィル家の犬』のホームズの謎解きに対して、「真犯人は別にいる」と指摘する『シャーロック・ホームズの誤謬 「バスカヴィル家の犬」再考』なる本があるので、ここでご紹介。



 最終話は、「ライヘンバッハ・ヒーロー」。原作にあたるのは、「最後の事件」。
 シャーロックが死んだ。疲れ果てたジョンは、そうカウンセラーに語った。
 始まりは三ヶ月前。シャーロックは大事件を解決し、「ライヘンバッハ・ヒーロー」との異名を取るようにまでなる。メディアはシャーロックを追いかけまわし、ジョンの作ったシャーロックの扱う事件を開設したサイトのアクセスもうなぎ登り。ジョンはほくほくだ。
 だがその一方で、モリアーティが動き出した。ロンドンでもセキュリティの厳しい最高難度の設備を同時に三箇所破り、その癖に悠悠と犯行現場に居残り逮捕された。当然、わざとだ。
 モリアーティの真意が掴めない中、彼の裁判にシャーロックが証人として呼ばれることとなった。メディアは盛り上がりを見せる。
 そんな中、彼を使ってのし上がろうと近寄ってきた女性ジャーナリストを、シャーロックはけんもほろろに断る。その行為が後に彼を窮地へと陥れるとは、流石のシャーロックも知らなかったのだ。

 変人で鼻持ちならないシャーロックの性格を利用して、彼を追い詰めるモリアーティの腕前が冴え渡る一話。実に見事で、それでも頑なに彼のことを信じるジョンの真摯さに心打たれる。
 なのにシャーロックが生きていることを長らく知らされることなく、ずっと悲しむ羽目になんて。本当に可哀想だよ、ジョン。
 ジョン以上に酷い目に遭いながらも、ずっと変わることなくシャーロックに好意を寄せ続けていたモリーもまた、惑わされることなくシャーロックのことを信じてくれるのが何だかとても嬉しい。そんな彼女に、シャーロックが君も友人だと言うシーンが、とてもとても嬉しい。




 シーズン2は、こうして劇的な幕切れを迎える。
 シャーロックが生きているのは確定的だが、どうやってあの窮地を切り抜けたのかはまだ謎のまま。最後にシャーロックがモリーにした「お願い」が重要な伏線なのかな?
 シーズン3は2014年5月24日(土)、31日(土)、6月7日(土)午後9時からBCプレミアムで放送予定なので楽しみだ。
 ただシーズン1、2の再放送は土曜日(実質日曜日)の24時30分からの放送だったから、うっかり間違えそうな気がしているぜ……。



覚え書き(本以外のあれこれ):海外ドラマ|テーマ別:ホームズ
より詳しくは右カラムのカテゴリから選択してください。


関連記事:
イギリスドラマ『SHERLOCK/シャーロック(シーズン1)』感想:★★★★☆
『バスカヴィル家の犬 【新訳版】』感想:★★★★☆
『シャーロック・ホームズの誤謬 「バスカヴィル家の犬」再考』感想:★★☆☆☆
映画『バスカヴィルの獣犬』感想:★★★☆☆

Theme:海外ドラマ | Genre:テレビ・ラジオ |
Category:映画その他感想 | Comment(0) | Trackback(0) | top↑ |
<<文庫文庫文庫:購入履歴・新本編177 | ホーム | 映画『アクト・オブ・キリング』感想:★★★★★>>
name
title
mail
url

[ ]
Trackback URL
http://kkkate.blog.fc2.com/tb.php/759-e935b902