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映画『ネイチャー』感想:★★★☆☆

2014.05.06 Tue

ネイチャー


 先週見た『ネイチャー』の感想を今更ながら。原題は"Enchanted Kingdom"、訳すなら『魅惑の王国』といったところか。
 イギリスBBCが4k3D機材をアフリカに持ち込み撮影に挑んだのが本作。テーマは「水」。
 都会に降り注ぐ雨をスタートとし、雨雲に乗ってアフリカへと向かう。

 水に育まれた森、そこに暮らす生き物たち。水を熱するのは地底の溶岩。それらが育む異質の湖。その地を目指すのは、大群のフラミンゴ。
 翻って、次に向かうのは水の枯渇した砂漠。その地では小さな生き物たちが、工夫を凝らして極度の乾燥に立ち向かっている。水を求める旅は海へと向かい、豊かな生物群を見せる。
 海に差しこむ光に乗って飛び出した先は、高い標高を誇るケニア山。その地では毎晩毎晩死の冬が訪れる。朝日が昇ると共に氷は溶け、周囲の環境は一変する。
 山を下った先、最後に辿り着くのは平地。季節は乾期。草食動物たちは、水を求めて必死の旅の最中だ。

 彼らと共に旅した先、ついに再度の雨。嬉しげに天を仰ぐ彼らの視線と共に、画面は切り替わり旅の最初の地点、都会へと立ち戻る。
 我々の生活のすぐ傍にある雨、水。それを巡る一つの物語はこうして幕を下ろす。






……のは別に良いが、それにしても構成が凄くイマイチ。
 BBCが最新機材を担いで頑張っただけはあり、映像自体はなかなか素晴らしいのだが構成が酷い。無理に物語仕立てにせず、断片断片をナレーションで適当に繋いでいれば良かったのではなかろうか。

 私が見たのは3D版&日本語ナレーション付きのものだが、そのナレーションもところどころおかしい。
 日本語が変だとかそういうことはないのだが、辻褄が合っていない。
 何ヶ所も首を傾げる箇所はあったが、一番印象深いのは最後のシーン。乾期のサバンナに雨が訪れてめでたしめでたしという箇所だが、めでたいのは草食動物だけでワニなどの肉食動物にとっては最高の狩りシーズンが終了してしまい全く以てめでたくないのではなかろうか。
 草食動物にだけスポットを当てて肉食動物の都合はカット、その上で雨季が来てみんな幸せだとまとめるのは、あまり誉められた態度ではない。今まで数多のドキュメンタリーを作ったBBCの所業とは思いたくない。

 雨に濡れる雄ライオンの映像は、ものすごく格好良かったけどさ。なんにせよ、そんなに無理をして物語を綴らなくてもいいよ。
 人間の尺度と都合如きで綺麗にまとめられるほど、自然は一筋縄でもなければ一面的でもない。そんなことはみんな知っているし、そして何よりも作り手こそが一番よく知っているだろうに。


 そんな訳で、なんとも釈然としない一作だった。
 宣伝でよく見かけた熱帯雨林の高い木から落下するシーンや、エリザベスの滝を落下するシーンも想像していた程ではなかったことだし。
 この映画は実写なのだから比べるのは酷い話だとは思うのだが、けれども私が今まで見た映画の3Dシーンの方が映像の迫力は上だ。期待度が高かっただけに、素振り感がある。

 それでも数多のフラミンゴが飛来するシーンや、彼らの求愛ダンス、そしてケニア山の夜の寒さに耐える植物たち、雨季の到来に喜びを弾けさせるゾウの姿など目を惹くシーンも多々あった。
 構成をやり直して、人間の都合など綺麗さっぱり省き、ありのままをありのままに見せてくれればもっと素晴らしいものになっただろうに。
 加えて言うならば、日本語タイトルももうちょっと考えて欲しかった。アフリカ限定なのに『ネイチャー』って正直どうよ。タイトルだけ見ると全世界を把握してるのかと誤解しそうだよ。原題の『魅惑の王国』じゃ駄目なのかよ。


覚え書き(本に纏わるあれこれ):映画感想ドキュメンタリー
より詳しくは右カラムのカテゴリから選択してください。


関連記事:
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 妙に評価が辛いのは、たぶん未だにナショナルジオグラフィックの『肉食動物の惑星』で心に負った傷が癒えてないからな気がする。我ながら。
 あれは面白かったけれど、ちょっとダメージが大きすぎた。huluからも消えちゃったし、見ようと思ったらどこにいくら払えば見られるんだろう。



 個人的に映画はイマイチだったが、そのパンフレットはなかなか素敵。
 ぬるっとした紙(なんて言うのか分からない)に印刷されているからか、こんな保護紙付きだった。
カバー付きだった

 見本と違って白いのが出て来たから、ちょっとビックリしちゃったよ。



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