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ドキュメンタリー『肉食動物の惑星』感想:★★★★★

2014.04.20 Sun

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 月に一度、もはや定期になってきた感もある今月huluから消えちゃう作品を見よう、の回。
 今回は22日23時に消えてしまうナショナルジオグラフィックのドキュメンタリー『肉食動物の惑星』を。
 一話二話まではよくあるドキュメンタリーの域を出ないかなと思っていたのだが、三話のライオンの回でやられた。もう私は駄目だ。


 タイトルがイマイチ分かりにくいが、この作品は基本的に毎回異なる肉食動物の内一匹にフォーカスし、その暮らしを追う。
 第一話はシロクマ(上のスクリーンショットは一話目のタイトル画面)、第二話はホホジロザメ、第三話ライオン、第四話がキングベアー(主人公はヒグマ)。
 毎回クローズアップされる動物は異なるにも関わらず、どの暮らしも激烈であり生はいつでも死と隣り合わせである。その境目は薄く、狩る側は容易に食べられる側へと転落する。
 同じナショナルジオグラフジックの『ハンター・ハンテッド』は狩る側だと驕り高ぶっている人間が狩られる側へ転落する様を描いた作品であったが、この『肉食動物の惑星』には驕るものはいない。







 一話目の主人公となるのは、シロクマの雌。ベア。
 毎年彼女はアザラシの死体を貪って脂肪を蓄え冬に備えて来たのだが、今年はそのアザラシがやって来ない。気候変動のせいだ。
 生まれて初めてアザラシを獲られなかったベアは、冬を越えるために必要な脂肪を蓄えるために長い長い旅に出ることにする。その先に求めるものがあるかどうかなど、誰も保証してはくれない。


 第二話の舞台となるのは、南アフリカのフォルス湾。そこではホホジロザメがミナミアフリカオットセイを狙っていた。
 だがこの一週間だけは様子が異なる。普段、食べる-食べられる敵対関係にある者たちが、揃って食べる側へと変貌を遂げる。来たのだ、イワシの大群が。
 けれども饗宴には必ず終わりがやって来る。イワシの去った後にはまた、サメとオットセイの命を賭けた闘争が始まるのだった。


 個人的に最も衝撃的だった三話の主人公は、メスライオンのマルキア。現地の言葉で「女王」だ。
 狩りに長けた彼女は、同じく腕の良い娘と共に長年群に繁栄をもたらしてきた。だがマルキアももう18歳、娘がいなくては狩りは成功しない。しかしその娘が子供と共に行方不明になってしまった。
 途端に狩りの成功率は著しい悪化を遂げ、群れに飢えが迫りつつあった。ライオンのライバルであるハイエナたちが、彼らの獲物と彼ら自身を虎視眈々と狙っている。
 更に群を率いるオスももう8歳。最盛期は過ぎた。そんな群に、他の群から追い出された若いオスライオンたちが迫りつつあった。

 獲物をなぶり殺すハイエナに嫌悪感が高まってしまうが、彼らはライオンと異なり力がないだけで、別にわざとやっている訳ではないのだろう。そう納得したくとも、なんともやり切れない。
 彼女の最期が安らか……なのは無理だとしても、せめて速やかだったことを祈らずには居られない。


 最後の第四話の主人公は、ヒグマのテューク。現地の言葉で「リーダー」を意味する。
 26歳の彼は10年間に渡りある地域のリーダーであったが、彼には確実に老いが迫っていた。動きがどこかぎこちなく、いくら食べても冬眠の間に減った体重を戻すことが出来ない。牙も爪も磨り減り、威力が減ってしまった。
 そんな彼からリーダーの地位を奪わんとするのは、まだ若きクマ、トゥユク。テュークに取っては今まで敵にもなり得なかった相手だ。
 だが時間はチュークには老いを、トゥユクには成長を与えていた。

 ヒグマの世界は意外と厳密な階級社会なんだなーと思うと共に、階級を滑り落ちた相手に対して容赦なさすぎるとも思ったり。
 老いは分かりやすい姿では訪れないが小さな異変を積みかさねる、とのナレーションは人間にも適応可能だからだろか、心に刺さる。

覚え書き(本に纏わるあれこれ):ドキュメンタリー
より詳しくは右カラムのカテゴリから選択してください。


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