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『夢見る飛行船―イカロスからツェッペリンまで』感想:★★☆☆☆

2014.04.15 Tue


夢みる飛行船―イカロスからツェッペリンまで
夢みる飛行船―イカロスからツェッペリンまで天沼 春樹

時事通信社 2000-12
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 『飛行船ものがたり』の改訂版と言った赴き。『飛行船ものがたり』では事実と虚構の記述の境目が分かりにくかったが、今回は若干改善されている。
 加えて『飛行船ものがたり』(1995年)から『夢見る飛行船』(2000年)の間に起こった飛行船絡みの情報が書き加えられ、更に作者のツェッペリンNT搭乗日記も加えられている。
 が、代わりに図版が随分と削られてしまっている。



 情報が加えられたと言っても今となっては古いものであるし、『飛行船ものがたり』と『夢見る飛行船』の両方を読む必要性は感じられない。
 飛行船の絵や図を色々と見たいのならば『飛行船ものがたり』を、そこまで拘りがないのならば『夢見る飛行船』で良さそうだ。
 飛行船の歴史と技術をざっくり知りたいのならば、作家は異なるが『飛行船の歴史と技術』の方が纏まっていて、オススメ。

 以下は本書『夢見る飛行船』を読んでいて気になったことを調べてみた記録。
1)ツェッペリン博物館について
2)雄飛饅頭なるものについて
3)高僧LTAプラットフォームについて
4)成層圏プラットフォームについて







1)ツェッペリン博物館について

 本書に登場したフリードリヒスハーフェンにある博物館を含め、全部で四つのツェッペリン博物館が存在しているらしい。
 詳しいのはコチラ。四箇所にあるツェッペリン博物館の内、三館を回っている。
 →四つのツェッペリン博物館とアルミのピアノ
 『飛行船の歴史と技術』で触れられていたツェッペリン飛行船にジュラルミンが導入された経緯についても再調査している。

 ツェッペリン博物館の内、最も大きいらしいフリードリヒハーフェンにあるものの公式サイトはコチラ(ドイツ語/英語)
 →Zeppelin Museum Friedrichshafen GmbH
 実際に訪れた方の旅行記(日本語)
 →ツェッペリン博物館ドイツの寿司職人? 三線ジョニーのつぶやき in ドイツ


2)雄飛饅頭なるものについて

 日本軍が購入したドイツ飛行船パルセルバールが大破した後、それに大幅に手を加えて改修して誕生したのが雄飛号。
 これが拠点とした所沢で、雄飛号をモチーフに作られた雄飛饅頭なるものが売られていると本書で述べられていた。それが今も存在しているのか調べてみたところ、らしきものがあった。
 →雄飛焼
 ただ、見ての通り、雄飛饅頭ではなく雄飛焼ですが。


3)高僧LTAプラットフォームについて

 これについてはよく分からなかった。成層圏プラットフォームと一体化した?


4)成層圏プラットフォームについて

 一定の成果を収めたものの、事業仕分けにあって敢え無くお亡くなりになった模様。
 今も生きているサイトでめぼしいのは以下。
  成層圏無線プラットフォーム
  成層圏プラットフォームプロジェクト



 成層圏プラットフォームはなかなか素敵だと思ったが、けれども供給に不安のあるヘリウムに依存する技術に依存するのは、愉しい気持ちにはならないな。
 NMRやMRIには液体ヘリウムが必須だけれど、もしもこれらが止まっても影響は限定的だ。装置が仕えないことから心痛で胃潰瘍をこさえる人が両手の指では数えられないほど出るし、疾患を抱えた患者にとっては診断が下せないと死活問題になるだろうが、それを全部カウントしても、影響は限定的だ。
 それが輸送や通信がヘリウムを必須とする技術の上に成り立つとなると、話は変わってくる。
 ああ、資源大国になりたい。


テーマ別:飛行船|ジャンル別:科学史
より詳しくは右カラムのカテゴリから選択してください。


関連記事:
『飛行船ものがたり』感想:★★★☆☆
『飛行船の歴史と技術』感想:★★★★☆
『馬車の文化史(講談社現代新書)』感想:★★☆☆☆
『馬車の歴史 古代&近代の馬車(うまはくブックレット No.3)』感想:★★★☆☆
「大人の科学マガジン デルタ・ツイスター」感想:★★★★☆

Theme:本の紹介 | Genre:本・雑誌 |
Category:星2つ:★★☆☆☆ | Comment(4) | Trackback(0) | top↑ |
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no subject

初めまして。いつも本の購入の参考にさせてもらっています。

良かったらノンフィクションや歴史、科学関係の本でおすすめの本を教えてもらえないでしょうか?

よろしくお願いします。
- | 三河屋 | URL | 2014.04.19(Sat) 00:34:06 | [EDIT] | top↑ |

Re: no subject

三河屋さん、こんにちは。

 コメントありがとうございます。
> 良かったらノンフィクションや歴史、科学関係の本でおすすめの本を教えてもらえないでしょうか?
 あんまり読んでいないのでアレですが、個人的には『太古からの9+2構造 繊毛のふしぎ』が最近読んだ中では面白かったです。生物系の本です。
 この本に限らず岩波科学ライブラリーは薄い割に着眼点が面白い本が多くてオススメです。厚みの割にちょっと高いのが難点ですが。

 今まで読んだ中で印象深いのは『ヨーハン・ディーツ親方自伝』でしょうか。ドイツの近世を生きた親方の日記です。
 ドイツ近世に興味がおありなら『近世の文化と日常生活』(全三巻)もかなり面白いです。
 『女の皮膚の下』もドイツ近世を扱ったものですが、現代人が「普通」だと思っていることが全く以て普通ではない、ここ最近に成立した概念だと知ることが出来て興味深い一冊です。

 科学よりに戻せば、『解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯』も面白かったです。ただ描写はグロめ。同じ系統なら『輸血医ドニの人体実験』も面白かったです。こちらはグロ注意と書かなくてもいいかな。
 生物系を離れるなら『鏡の歴史』、化学なら『結晶とはなにか』、『分子レベルで見た薬の働き』を面白く読みましたが、最後のはもうちょっと古いですね。

 と思い付くままに書いてみました。少しでも参考になれば嬉しいです。
 私の知らない面白い本があったら是非教えてください。
- | 春色 | URL | 2014.04.20(Sun) 00:41:35 | [EDIT] | top↑ |

no subject

レス有難うございます。

早速『太古からの9+2構造 繊毛のふしぎ』『鏡の歴史』『女の皮膚の下』を購入したいと思います。

ちなみに「火の賜物」も気になっていたんですが、買いですか?
- | 三河屋 | URL | 2014.04.23(Wed) 21:57:35 | [EDIT] | top↑ |

Re: no subject

三河屋さん、こんにちは。

> ちなみに「火の賜物」も気になっていたんですが、買いですか?
 この本も個人的には面白かったのですが、若干主張に飛躍が見られるのでそのあたりが気になる人には向かないかもしれません。
 仮説なので裏付けが薄めでも許せるならばオススメです。
 三河屋さんの趣味に合う本と出会えますように。
- | 春色 | URL | 2014.04.25(Fri) 00:09:13 | [EDIT] | top↑ |

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