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日本ドラマ『Doctor-X 外科医・大門未知子 2』感想:★★★★☆

2014.01.19 Sun


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 今更ながら、このドラマの感想を。他にもいくつか書きそびれているのがあるので、その内に頑張る予定。
 ただ私の予定はだいたいその内に失踪していると言う……。


 「私、失敗しないので」と言い切る女医・大門未知子を主人公とするドラマのシーズン2。
 一話で完結する物語+シリーズを貫く物語の二段構えを基本とするアメドラに多い構成。このドラマでは、前者として患者の治療に纏わる物語が描かれ、同時に後者として未知子が「私、失敗しないので」記録を絶やさずに伸ばし続けられるのか、また病院内での医者たちの出世競争が語られる。

 患者にとって一世一代の大イベントである病気や手術が、医者にとってはごく普通の日常であり、彼らにとっては一人の患者以上、少なくとも同等には己の出世が大事なのだとの非等価な構図が描かれるのも見もの。
 とは言えども、病院に所属する医者たちではなくフリーランスであり一種の部外者である未知子を主人公としたことで、ドロドロとした競争社会は俯瞰され矮小化されており、不快感は少ない。

 医者もまた人間なのだ、との当たり前の話が当たり前に描かれるのがこのドラマの良いところでもある。
 立場が違えば、何を大切にするかが異なれば、当然ながら重要と見做す物事も変わってくる。それもまた当たり前の話だ。
 必死なのに滑稽で醜く、そしてどこか間抜けな医者たちの人間模様を肩肘を張らずに展開し、そこに「失敗しないので」と言い張る異物・未知子でケレン味を効かせたドラマ。
 ふっきれた演技を見せた未知子役の米倉涼子と、情けない中間管理職を演じきった遠藤健一、それから安定感ある脚本の勝利。
 ただ帝都医科大学の本院まで行ってしまった以上、続編は作りにくそうだ。







 競馬場で今日も賭け事に必死になる大門未知子(米倉涼子)の前で、サラブレットが転倒。骨折してしまう。
 馬にとっては骨折は、命に関わる大怪我だ。一億もした馬を安楽死させるなんて、と嘆くオーナー(三田佳子)に対して獣医師は手術は無理だと素気無い。
 だがそれを聞いた未知子は、奮起。馬を治して見せると息巻くのだった。未知子は獣医の資格も持つ医者であった。
 彼女の手術の腕前を見たオーナーは、未知子を帝都医科大学付属病院に雇い入れた。実はこのオーナー、帝都医科大学病院の内科統括部長・馬渕一代だったのだ。

 未知子が招かれたのは、馬渕の受け持つ大腿骨肉腫患者のカンファレンス。患者は完全匿名を希望していた。
 誰もが治療法は大腿部切断しかないと主張する中、切断を望まない患者の意思を未知子は受けて立つ。「私、失敗しないので」。
 果たして手術は成功するのか。患者は脚を失わずに済むのか。そしてこの匿名を望む患者の正体とは一体。



 当初は内科統括部長によって招き入れられた未知子ながら、そこは外科医なので、後には外科統括部長・蛭間重勝(西田敏行)の元へと移動することとなる。この蛭間さんがテンプレートな嫌な上司なのだが、愛人の機嫌を取る様などは妙にコミカルである。
 未知子に対する口止め料あるいは未知子の執刀した手術費の請求に、派遣元である名医紹介所の所長・神原晶(岸部一徳)が高級メロン片手に訪れる時などは、もう完全にこの蛭間部長の情けなさと悪役感と小物感がない混ぜとなった独壇場だ。

 蛭間の長年の部下であり忠実であるにも関わらず、全く大切にされていない海老名敬(遠藤憲一)に、若手のホープであり蛭間に目を掛けられ娘婿の候補にまで挙げられる近藤忍(藤木直人)、己の出世のためには誰をヨイショするべきか苦悩する医局の医師たちの紆余曲折も面白い。
 蛭間の娘(藤岡沙也香)の勘違いっぷり、近藤の出世を見込んで彼の妻の座を狙う看護師(水沢エレナ)など、医者以外にも見どころは満載である。
 キャラクター設定自体に目新しさはなく「ありがち」の域なのだが、それぞれが確固たる人間関係を有しており、堅実な俳優陣と合わさり説得力のある存在感を得ているためか、凡庸との印象は受けない。
 最終回の海老名教授に対する扱いに象徴されるように、白黒ハッキリ決着を付けるのではなく、やや黒の混じったグレーに着地させるあたり、微妙に視聴者の読みを外すのが上手い。


 それと対照的に、ネーミングセンスがクサいのも個人的には好きだ。未知子の素晴らしい腕前を例えて「デーモンハンド」とかね。大門だけに、デーモン。なんちゃって!的な。
 無謀とも思える斬新かつ前例のない手術に挑む匿名の医者「ドクターX」との命名もクサくて好みですよ。
 ただドラマタイトルにもなっている割に、ドクターXに関しての情報が公開されなくて、やや残念。


覚え書き(本以外のあれこれ):国内ドラマ
より詳しくは右カラムのカテゴリから選択してください。


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Theme:ドラマ・映画 | Genre:テレビ・ラジオ |
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