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映画『RED/レッド』感想:★★★☆☆

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 わざと問題をこさえては自分の年金担当者の若いお姉ちゃんに電話を掛け世間話をするほど孤独な俺でしたが、元職場であるCIAに狙われるようになってから、かつての仲間と再会して仲良くドンパチ出来るわ、その上、前から気になっていた年金係の若いお姉ちゃんに好かれるわで、良いこと尽くめです!
 ……という映画。

 いい歳したキャストたちは堂々とアクションシーンを繰り広げ、若者たちに対して一歩も引かない。
 映像特典も盛りだくさんで、このお値段なら確実にお買い得である。



 生きていればいつかは襲い来る老い。刺激的すぎる生活を送って来た若者たちは、歳をとり引退し年金生活者になったからと言って、普通の生活に馴染める訳ではない。

 フランク(ブルース・ウィリス)もその一人であった。家族もなく友人もない彼は、引退した今、一軒家に一人寂しく暮らしている。
 彼の唯一の楽しみは、年金の担当者であるサラ(メアリー=ルイーズ・パーカー)との世間話。それも電話だ。フランクは彼女の顔すら知らない。
 だがフランクの家に特殊部隊が襲来した日から、全ては変わる。
 フランクは実は元CIA、それも"Retired Extremely Dangerous(引退した超危険人物)"通称REDと呼ばれる、伝説的な存在であったのだ。
 どうやらフランクが過去に関わった事件の一つに、なにやら不都合なものがあったようなのだ。

 一人孤独に暮らしていたフランクは、否応なく硝煙の香る世界へと連れ戻されてしまった。
 彼は自分の電話が盗聴されていたことを確信し、己がサラに好意を抱いているのが敵に知られていると予測する。
 自分の命を、それ以上にサラを守るために、フランクはかつての仲間であるジョー(モーガン・フリーマン)、マーヴィン(ジョン・マルコヴィッチ)、元MI6のヴィクトリア(ヘレン・ミレン)、更には冷戦時代に因縁のあったKGBのシモノフ(ブライアン・コックス)と連絡を取り、素人のサラともども、フランクを狙い襲い来る若者どもを撃退しながら、今回の襲撃の糸を引く首謀者を探し求める。

 一方、フランク抹殺の命令を受けたCIAエージェント・ロバート(ジュリアン・マクマホン)は、上司に違和感を覚え始めていた。








 フランクが年甲斐もなく恋心を抱くサラは、年金担当のごくごく普通の若者。彼女はフランクたちが暮らしてきた、そして今も抜け出せない危険な世界への案内役となる。
 この「抜け出せない」というのが悲しくもあり、また彼らの生きる糧ともなるのが何とも皮肉だ。
 フランクが今孤独なのは、若い頃に大切な人を故意に作らずに来たからだ。愛しい相手の存在、それは弱点になってしまうから。

 そんなフランクが恋したサラ。若くて可愛い普通の人である彼女は、銃弾の跳ねるフランクの世界に最初は強い拒絶反応を示す。
 だがそれでもフランクの真摯さに感化され、徐々に彼女は変わっていく。

 ハイテクなんて信じないと豪語するどう見ても精神的に病んでいるが、やる時はやる格好いいマーヴィン。
 がんを患い余命半年と告げられ、今はホスピスで若いヘルパーの尻を見て喜んでいるジョーもまた、覚悟を決める時には躊躇しない。
 元MI6で天才的狙撃手であるヴィクトリアは今でも仕事を請け負っているだけはあり、引き金に掛けた指には迷いがない。マシンガンを連射する姿はひたすらに素敵。
 フランクと対峙してきたやり手のシモノフもなかなかに良いキャラクターだ。ヴィクトリアとの関係がまた良いのだ。

 彼らの素敵さは、彼らが積みかさねてきた日々に根拠を有している。架空のキャラクターにそのような過去を感じさせることに成功している彼らベテラン俳優陣の演技も、また見所である。
 過去があるからこそ、現在がある。現在は過去に縛られており、完全に自由になることは出来ない。けれども、だからこそ今を生きて行けるのだ。
 彼らは年甲斐もなく重火器をぶっ放し、年甲斐もなくはしゃぎ、歳相応に経験を武器に窮地を切り抜けていく。
 彼らの背中には、老いた故の哀しさではなく歳を重ねることの価値が揺らめき、私は安堵と、それから「私にも何かしらを積み上げることが出来るだろうか」との不安を抱いた。
 そして、確固たる過去を築いてきたフランクを筆頭とする面々に対して、サラがこれからどんな人生を作り上げて行くのかがとても気になる。
 彼女はいつか、それは決して近くはないがさりとて遠くもない、彼らに置いて行かれてしまうのだ。そこまで考えてしまうと、なんとも切ない。


覚え書き(本に纏わるあれこれ):映画感想
より詳しくは右カラムのカテゴリから選択してください。


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 どうせ『スピード』みたいに、サラは次作の『REDリターンズ』にはいないんでしょ! 知ってるんだから!!
 と思っていたのに、どうもテレビCMを見ているとちゃんとサラいるっぽい? ……やったー!

Theme:映画館で観た映画 | Genre:映画 |
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