RSS|archives|admin


<<一体どこへ行くのやら:購入履歴・新本編139 | ホーム | 毎年恒例なのかもしれない:購入履歴・新本編138>>

スポンサーサイト

--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


Category:スポンサー広告 | Comment(-) | Trackback(-) | top↑ |

日本ドラマ『SRO~警視庁広域捜査専任特別調査室~(月曜ゴールデン特別企画)』感想:★☆☆☆☆

2013.12.10 Tue


木村佳乃メモリアルブック「YX(Yoshino's 10years)」

イジマ カオル ワニブックス 2006-04-26
売り上げランキング : 435442
by ヨメレバ


 人を動かすドラマには二種類ある。素晴らしいか、徹底的にクソか、である。そしてこれは後者なのである。
 そんな訳で、一週間と少し振りにブログを書いているよ。
 つまり以下は罵詈雑言が並ぶよ。付き合ってくれとは言わないよ!


 一応あらすじ。

 総理大臣の肝煎りで設置された「広域捜査専任特別調査室(通称SRO)」は、アメリカFBIを手本とする凶悪・広域犯罪捜査を担う部署としてスタートした。
 FBI帰りの山根(田辺誠一)を室長とし発足したSROだが、彼の下に集ったメンバーは暗澹たるものであった。
 同僚を殴ったことで出世コースから外れた尾形(木下隆之)、人質を取った犯人を威嚇射撃なしに射殺した過去を持つ針谷(徳山秀典)、疲れ果てた相貌の経理担当課長の富田(日野陽仁)。事務員の木戸(安藤玉恵)も、やる気とは無縁である。
 SROの副室長として配属された芝原麗子(木村佳乃)には、全てが気に入らない。出世こそが全ての彼女にとって、これは屈辱であった。
 早速、自分をSROに配属した上司を問いただした芝原は、SROが縄張りに固執する警察組織から嫌悪されていること、また出来たばかりのSROだが近々解体されるだろうことを知らされる。
 SROが消滅するまで何もせずにいれば、出世への道は開かれると言うのだ。
 不満を抱きながらもSROに戻った芝原を迎えたのは、白骨死体であった。室長の山根はこの死体に連続殺人犯の影を見つけ、早速捜査に乗り出すのだが。

 以下、ネタバレ。ただ言いたいことは一つ。
 後で見ようと思って録画した人がいるなら、そのまま消せ。二時間を費やす価値などないぞ、に尽きる。








 私は二時間ドラマが好きだ。基本的に。
 安易だったり安っぽかったりご都合主義であったりもするが、それでもこの「二時間ドラマ」というカテゴリーが好きなのだ。
 好きなものに対すると、私の許容範囲は拡大される。脚本が多少クソであろうが、因果関係が意味不明になっていようが、良いところが一つでもあれば私は全てを飲み込んで満足出来る。
 一つでいい。たった一つで。


 だが今回は無理! これを放送すると決定した方に、私の二時間を返して欲しいレベル。一つくらい良いところがあるに違いない、と頑張った私が馬鹿だった。

 木村佳乃が好きな私でも無理。なんか髪の毛すら痛んでるし。全然魅力的に映っていないし。
 シリアルキラー(連続殺人犯)を追うとのド・シリアス設定なのにも関わらず、細かい設定がご都合主義すぎてギャグに堕してるのもかなり高ポイント。
 無駄に便利すぎて、もうこのシステムさえあれば他には何も要らないんじゃないかな状態の"Mother"に関してはもう突っ込まない。
 なんかもうこっち系統の描写は常にクソなのが普通すぎて、特に感情も動きませんし、ええ。伊達にクソドラマ見てねーぞ!
 でもそろそろ進歩してよ!! 前世紀からずっとこの状態な気すら、するんですけど!


 そもそも論として、総理の肝煎りで創設された組織のクセに、倉庫に押し込められてるっておかしくない?
 そこはせめてハコだけでもご立派にするもんだろう。無駄にゴージャスで無駄にやることない、とかさ。嫌味くさくやるほうが「らしい」よ。

 まぁそこはドラマの予算の問題とかでスルーしてもいい。だがハイライトは、過去の白骨死体の身元を割り出す過程。
 掘り出した白骨死体の頭蓋骨を科捜研に復元させ、それをすーぱーこんぴゅーたー"Mother"に入力、失踪人届けが出ているデータ(?)からその頭蓋骨に合う人物を捜索する。
 が、妙なところで使えない"Mother"システムでは、200人ほどの絞込みまでしか出来なかった。そこから先は、捜査員たちが写真と復顔図を見比べて探すのだ。人力で。
 ……訳が分からないよ。何のための"Mother"だよ。そもそもそんな目視で分かんの? そんなに復顔図って完璧なの? お前ら、訓練を受けた一流の復顔師か何かなの?

 私が一人疑問符の只中に落下している間に、木村佳乃じゃなかった芝原が、頭蓋骨の主を特定。復顔図を持って失踪人届けを出した両親の元へ。
 両親のDNAを採取して白骨死体が彼らの娘であることを確定するのかなー、でももう白骨は火葬にしちゃったとか言ってなかったっけ? なんて思っていた私は甘かった。
 捜査員が科捜研作成の復顔図を両親に見せるとあら不思議! 両親はこれが娘であると認めて号泣。所在投げに立ち尽くす芝原に掴みかかる勢いで、復顔図だけで娘だと認定。
 ……訳が分からないを通り越して、もうどういう顔していいのかすら分からない。
 あれかな、アメドラの『ボーンズ 骨は語る』でアンジェラが白骨死体から3D映像で復顔図作ったりしてるけど、あれをやりたかったのかな?
 でもあれほど具体的に被害者の顔を復元する『ボーンズ』ですら、その復顔図だけで被害者特定なんて面白いことやってなかったと思うけど。そもそもあちらには骨のスペシャリストであるブレナンがいるしさ。
 だからきっとこれは私の気のせいだよね☆


 その後も、犯人を射殺してしまった過去を持つ針谷が苦悩したり、反抗的な態度の尾方が実は熱い男だったり、疲れ果てた風貌の富田が実は警察組織のなんか重要な裏金のなんたらかんたらを記したブラックノートの持ち主であることが判明したり、事務員の木戸が都合の良いことに実に犯人に拉致監禁されたり、と色々と展開するのだが、もうどうでもいいかなって。
 温水洋一がナイフ片手に頑張る姿はちょっと目を惹いたけれど、やっぱりどうでもいいかなって。
 シリアルキラーが自身がシリアルキラーであることを認めて、『羊たちの沈黙』のレクター博士ばりに芝原に未来予知をしていたけれど、一作目のコレがこの出来じゃあ連続シリーズ化は無理だろうなとかちょっと思ったけれど、脱力するのに忙しくてもうどうでもいいかなって。
 最終的にブラックノートがSRO解散の危機を救うという面白い展開で、二時間の幕は降りたけど、なんかもうどうでもいいかなって。
 富田が抱きしめていた黒いノートがブラックノートなら奪い取るのは簡単じゃねーかとか、例えどこかに保管されているデータだとしても富田ごときにどれほどのセキュリティが施せるというんだろうとか、冷静な疑問がわきあがってきたけれど検討する気にもならないくらいに、どうでもいい。


 とは言え、どうでもいいの連呼でスルーして終わるのもアレなので一応真面目に書くと、二時間という尺の問題から、ご都合主義に陥るのはある程度仕方がないとは言えど、事務員が犯人に拉致されたりブラックノートが切り札になったりするのは流石に都合が良すぎて興ざめだ。

 犯人を射殺してしまった過去を持つ刑事・針谷は、篠原涼子主演のドラマ『アンフェア』シリーズを彷彿とさせるが、それ故に雪平夏見とは異なる主張の不在が目に付く。
 FBI帰りの山根は、どうやらアメリカドラマ『クリミナル・マインド FBI行動分析課』の舞台となる職場でオブザーバーとして働いた経歴持ちのようだが、その割にはキャラクターの設定があまりに幼稚でお話にならない。
 人間を昆虫に例えるなど、プロファイラーとして不適切極まりない。
 行動の部分部分を昆虫の生態と対比させるのはまだ良い。だが、人間そのものを昆虫と対比するのは、過剰あるいは不足に陥るに決まっている。人間は人間であって、それ以外ではない。
 人間の中に潜む欲望をありのままのサイズで見られてこそ、プロファイラーでしょうに。この人、絶対にプロじゃないよ。



 まとめると、全体的にどこかで見たことのあるパーツの寄せ集めという印象。
 やりたいことは分からなくもないが、明確なビジョンがないがためにそのパーツパーツが統合されず、ちぐはぐなクセに既視感だけは一丁前な代物になっている。
 駄目な方向でのインパクトだけはそれなりな、けれども駄作を突き抜けてネタにもなれない。とりあえずスポンサーに謝れよ、な一作というのが私の感想なのでした。
 原作の出来がこのドラマよりもマシならば、原作にも謝罪してあげて欲しい。

SRO―警視庁広域捜査専任特別調査室〈1〉 (中公文庫) SRO〈2〉死の天使 (中公文庫) SROⅢ - キラークィーン (中公文庫)



覚え書き(本以外のあれこれ):国内ドラマ
より詳しくは右カラムのカテゴリから選択してください。


関連記事:
日本ドラマ『DOCTORS 2 最強の名医』感想:★★★★☆
日本ドラマ『山田くんと7人の魔女』感想:★★★☆☆
映画『バスカヴィルの獣犬』感想:★★★☆☆

Theme:ドラマ感想 | Genre:テレビ・ラジオ |
Category:映画その他感想 | Comment(0) | Trackback(0) | top↑ |
<<一体どこへ行くのやら:購入履歴・新本編139 | ホーム | 毎年恒例なのかもしれない:購入履歴・新本編138>>
name
title
mail
url

[ ]
Trackback URL
http://kkkate.blog.fc2.com/tb.php/650-5075626d