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イギリスドラマ「シャーロック・ホームズの冒険『バスカビル家の犬』ハイビジョンリマスター版」感想:★★★★☆

2013.10.28 Mon


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 BSプレミアムで放送中で、私の土曜日(実質日曜日)のお楽しみとなりつつあるグラナダTV制作『シャーロック・ホームズの冒険』。
 NHKは順当にシーズン1の1話「ボヘミアの醜聞」から始め、「踊る人形」、「海軍条約事件」、「美しき自転車乗り」まで来た時点で何故かイレギュラーな時間帯にシーズン4の最終話に当たる「バスカビル家の犬」を放送した。
 いきなりシーズン1から4に飛んだおかげで、ホームズ役のジェレミー・ブレットの体形変化が気になるわ、ワトソン役がデヴィッド・バーグからエドワード・ハードウィックに変更(吹き替えの声も変更)されていたりと、違和感溢れる状態でスタートする羽目に。

 とは言え、それも最初だけ。人の多いロンドンではなく郊外が舞台に&ホームズの代わりにワトソンが派遣されるとの流れが「美しき自転車乗り」と被っているなぁなどと平和な気持ちで見られた。
 しかし突然ヘンリー卿にお供して田舎へと赴けちゃうワトソンは、一体何で生計を立てているのだろう。「ボヘミアの醜聞」では医者として往診に出向いている様子が見られたけれど、シーズン4ではもうホームズの助手が仕事になっているんだろうか。
 吹き替えの声が変わったからか、シーズン1でのややお調子者な調子がワトソンから消え、ホームズと対等な友人関係を結ぶに相応しい落ち着いた人物との印象に変化していて、それが地味に嬉しい。








 ワトソンが見つけたのは、彼らが留守の間に訪れそして帰ってしまった依頼人の忘れ物である杖。それから依頼人がどんな人物か推測してみたまえとホームズに促されたワトソンは頑張るものの、彼が必死に作り上げた「推測」はホームズによって一蹴されてしまう。
 代わりにホームズが導き出した答えは、依頼人はまだ若く、そしてある大きさの犬を飼っているというものであった。それが本当に正しいのかとワトソンが疑う前に、当の依頼人が再度彼らの前に現れた。ホームズの推測通りの人物であった。

 彼の名はモーティマー。ワトソンの同業者である。
 モーティマー医師がホームズの元を訪れたのは、先日、バスカビル家の当主が亡くなり、それに伴いバスカビル家当主の座と遺産が甥であるヘンリー卿へと譲られることになったのが原因であった。
 バスカビル家は昔から「悪魔の犬」通称「バスカビル家の犬」にとり憑かれているとの噂があるのだ。実際に、巨大な犬を目撃したとの証言も複数上がっている。
 その上、亡くなった老当主の傍に大きな獣の足跡が残されていたことから、遺産執行人であるモーティマー医師は新たにバスカビル家の当主となるヘンリー卿の身の上を案じ、ホームズの元を訪れたのだった。

 もしかしたらヘンリー卿はバスカビル家の当主の座を辞するのではないかと関係者たちが心配する中、ヘンリー卿がアメリカから帰国した。
 亡くなった老バスカビル家当主には子供はなく、二人いた弟も既にこの世の人ではない。だがその内の上の弟が残したたった一人の子供が、このヘンリー卿なのであった。
 彼はバスカビル家の犬の話を知った上で、それでもバスカビル家当主の座を引き継ぐことを宣言するのだった。
 だがそんなヘンリー卿の決意を嘲笑うように、彼の周囲で奇妙な出来事が起こり始める。最初は二足の靴の片方だけが無くなった。更に、脅迫とも忠告とも取れる内容の手紙が届く。
 加えてヘンリー卿が相続する遺産が100万ポンドにも達すると知ったホームズは、彼の周囲に危険が迫っていると察する。だが他の事件でロンドンを離れられないホームズは、代わりにワトソンをヘンリー卿の元へと派遣することとなった。
 ホームズの代理を仰せつかったワトソンは、ホームズの言いつけを守りヘンリー卿を危険から遠ざけることに粉骨砕身する一方、現状をせっせとベイカー街のホームズの元へと書き送るのだが……。



 クリストファー・タボーリ演じるアメリカ帰りのヘンリー卿が、二枚目すぎず三枚目すぎずの好人物でなかなかの存在感。
 バスカビル家の執事夫婦が醸し出す不審感も良い。脱獄した死刑囚の不気味な感じも味がある。
 不気味と言えば、人間の頭蓋骨の研究に没頭し、ホームズの頭蓋骨に感動しては「寸法を測らせて欲しい。本物が手に入るまでは模型で我慢するから」と言い放つモーティマー医師もかなり不気味。本人は至って爽やかなだけに、逆に。
 一方、ダートムアのただっぴろい田舎の広さと、人気のない物悲しさ、またそれ故に人の手の入っていない自然そのままの粗野さを見せる光景も、この作品の雰囲気作りに貢献している。
 ここならば確かに人の理解の及ばぬ出来事、たとえばバスカビル家の犬、が跋扈しても不思議ではない。
 ロンドンの狭く人の多い通りとダートムアの開けた光景が対照的で、その差も「魔境に来てしまった」感を増加させている。
 ロンドンで良く登場する一頭立ての二輪馬車(これが原作で「ハンサム」と呼ばれているものだろうか)、ダートムアでも見られる四輪馬車、またダートムアでしか見られない屋根なしの荷台のごとき四輪馬車と、馬車一つでも都会と田舎の対比が見られて、それだけでも楽しい。
 ヘンリー卿が馬で走る道沿いには、ガス灯(?)が配置されており火が風に煽られていたけれど、あれはどこのシーンだったかな。田舎ならガス灯なんてなさそうだし、でも都会にしては人通り皆無だったし。



 以下、ネタバレ

 「僕はこの沼に詳しいんだ」とか聞いてもないのに話しちゃう人が犯人だとは、さすがに思いませんでした。しかもラストがアレとか、あの人、何で自慢してたの?
 件の犬の怪しい光は燐粉だとの一言で終了しているが、夜にあれほど輝く燐粉とは一体。
 ワトソンが一生懸命書いた手紙がホームズに届いていないんじゃないか、あんなに頑張って書いてるのに、とか酷く同情した私の気持ちを返してくださいホームズさん。
 でもホームズがいつ来てくれるのかと、ワトソンと一緒にそわそわするのは楽しかったです。



 なんかもう馬車を見ているだけでも楽しくなって来たので、いっそDVDボックスを買っちゃおうかな。
 ちなみにこの記事のトップには『シャーロック・ホームズの冒険 完全版 Vol.14』を貼っているけれど、これは単にヘンリー卿がパッケージにいるから選んだだけで、実際に買うなら『シャーロック・ホームズの冒険 (長編5作品)』か『シャーロック・ホームズの冒険[完全版] DVD-SET4』の方が、お値段ほぼ一緒で他作品も収録されていてお得。

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