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賛美者と人は言うけれど:購入履歴・新本編119

2013.08.24 Sat


いい香のする名前


 と言うわけで、土曜日に無事に届きました。盛林堂ミステリアス文庫『いい香のする名前 ―ソログーブ童話集―』。

 昇曙夢はソログープのことを「死の賛美者」だと論じていたりするけれど、個人的にはその評はしっくりこないと思っている。
 醜い生と美しい己の間に関係を構築できず、その解消として死を指向する作品は確かに多いが、けれどもそれは本当に「死の賛美」なのだろうか。それは、生の醜さに対する告発に他ならないのではないか。
 決して美しくも楽しくもない生に対して、どう身を処するかが問題であって、その場合に生の影として現れるのが死であるに過ぎず、主題は生なのではなかろうか。

 「生きる」ことに執着出来ず、生の此岸に確固たる楔を打ち込むことが出来ないが故に浮遊し、もしくは自分から手を放して去って行く。
 ソログープの描く主人公にはそんなイメージが付きまとう、少なくとも私にとっては。
 その一方で、生の此岸に楔を打ち込むことに成功し生に立ち戻る、あるいは単に手を放すことが出来ずに生に留まる主人公も多いのもあいまって、「死の賛美者」との形容句には首肯しかねる。








 生きてる以上死ぬのは道理であって、「生き続ける」と言うのは、「生」を指向し続けると言うのは、実は難しいような気がする。
 ……ああ、私、単に疲れてるのかな。


 壮絶に話がズレたけれど、『いい香のする名前』は、あまり紹介されることのない「地のものは地へ」や「獣の使者」、「魂の結合者」などが収録されていてお得。
 この3作品は別段死を指向しておりません。死の賛美者としての姿が垣間見られるのは、「少年の血」くらいかな。

 死の賛美系統でソログープを語るのならば、「美」、「生まれて来なかった子供のキス」あたりは外せないと思うので、誰か復刻してくださいと他力本願。
 その際はついでに「古い家」、「慰安」、「お前は誰だ?」、「とらはれ」、「死の棘」、「クリスマスの夜」'Death by Advertisement'を入れてくださると、……って想像するだけで相当にHP削られるな。

 ま、なんにせよソログープの作品がもう少し簡単に読めるようになると良いなって話です。


ドワーフのホロボロスとホグバイターの剣


 折角なので、ダンセイニ卿の『ドワーフのホロボロスとホグバイターの剣』も一緒に購入した。
 創土社のダンセイニ短編集とはもう何年も添い寝しているので、そちらから片を付けたいと思います。


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