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『童話集 よわい子供』感想:★★★☆☆

2013.06.12 Wed




 『童話集 金色の柱』と内容は同一。
 どちらも目次記載のページと実際にズレがある。目次記載のページは若干異なっているが。
 以下の27作品を収録。








・「いい香のする名前」
・「翼」
・「ツランディナ」
・「誰あれお前は」
・「百合の着物ときやべつの着物」
・「冠を被つた人の話」
・「よわい子供」
・「一片のお菓子」
・「砂糖の塊」
・「牡牛」
・「金色の柱」
・「誤りといふものはこんな風におこるものです」
・「蛙」
・「縛られた女」
・「生まれて來ない子供がきつすする話」
・「お腹のすいた光」
・「小さな枝」
・「同じ事」
・「丸い石の冒險」
・「未來」
・「道路の光」
・「鍵」
・「一つの葉」
・「罪のない赤ん坊を殺した人の話」
・「獸のお使」
・「メールア河の森の主」
・「蠟燭」


 ほぼ既読。「ツランディナ」と「蝋燭」のみ未読。
 「ツランディナ」は若くて金のない弁護士であり、現実主義ながらも風景の美しさに欺瞞を感じるような懐疑主義者ブーラニンが主人公。
 周囲の景色のあまりの美しさを受けいれられない彼が「ツランディナ」の物語、美しい彼女は一時人間の男と暮らしたが時期が来ると元の幻想の世界へと戻ってしまう、を思い出し、その名を虚空に向かって放ったことから引き起こされる物語。
 彼の声に呼応してツランディナはブーラニンの前に現れ、そしてブーラニンが知っていた通りの結末が待ち受ける。

 ちなみに、その直後の「誰あれお前は」にもツランディナは登場している。
 こちらでも同じくツランドン王の娘ツランディナ王女との設定だが、その一方で人間的な優しさに欠ける高貴なる人物の一人として描かれている。


 もう片方の「蝋燭」は超短編。
 「蝋燭」の他にも超短編は多く、「百合の着物ときやべつの着物」、「よわい子供」、「一片のお菓子」、「砂糖の塊」、「牡牛」、「金色の柱」、「誤りといふものはこんな風におこるものです」、「蛙」、「小さな枝」、「同じ事」、「丸い石の冒險」、「未來」、「道路の光」、「鍵」、「一つの葉」が該当している。


 「童話」と銘打っただけはあり、翻訳は丁寧極まりない語調になっているのだが、それが却って読みにくい原因になってしまっている印象だ。
 登場人物をいちいち「さん」呼びしており、そのせいでテンポが悪く、読み辛い。
 掲載順も「誰あれお前は」なんてヘビーな話の直後に超短編を並べ、次いで「縛られた女」、「生まれて來ない子供がきつする話」、「お腹のすいた光」と重たいの話を配置し、またしても超短編、そして「罪のない赤ん坊を殺した人の話」、「獣のお使」、「メールア河の森の主」と再度ヘビーな短編を続けてラストに「蝋燭」となっており、硬軟が混ざり何とも奇妙な気持ちになる。
 ただこれは別の翻訳者による『ソログーブ童話集 影繪』に於いても全く同じ感想を抱いたので、何らかの理由があるのかもしれない。


作者別:ソログープ
より詳しくは右カラムのカテゴリから選択してください。


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