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ソログープ日本語翻訳作品一覧 その4:短編 その3(その他)

2013.12.31 Tue



・「餓の光」 原題:Голодный блеск
・「振動する家」 原題:Колебание стен
・「縛られた女」 原題:Дама в узах. Легенда белой ночи
・「生まれて来ない子供のキス」 原題:Поцелуй нерожденного
・「赤い唇の客」 原題:Красногубая гостья
・「死の棘 二少年の物語」 原題:Жало смерти (Рассказ о двух отроках)
・「赤いリボン」 原題:Алая лента
・「嘆ける花嫁」 原題:Опечаленная невеста
・「白樺」 原題:Белая березка
・「微笑」 原題:Улыбка
・「」 原題:Обруч
・「レーリカ」 原題:Лелька
・「」 原題:Красота
・「賢き処女」 原題:Мудрые девы
・「楽しき夢」 原題:Сон утешающий
・「星の世界へ」 原題:К звёздам
・「小男」 原題:ロシア短篇24 (現代の世界文学)
・「水より葡萄酒を」 原題:Претворившая воду в вино
・「慰安」 原題:
・「群集の中にて」 原題:В толпе
・「悲しみの美」 原題:Очарование печали


 日本ではあまり取り上げられない作品を。
 凡例等はソログープ日本語翻訳作品一覧 その1に記載。









餓の光

<翻訳一覧>
-'The Glimmer of Hunger' John Cournos翻訳
  :"The Old House, and Other Tales"(Martin Secker)
 1915年発行
-'The Hungry Gleam' Stephen Graham翻訳:"The Sweet-Scented Name, and Other Fairy Tales, Fables and Stories"(Constable and Company)
 1915年発行
-'The Hungry Gleam' Stephen Graham翻訳:"The Sweet-Scented Name, and Other Fairy Tales, Fables and Stories"(G.P. Putnam's Son)#
 1915年発行
-「餓の光り」 前田晁翻訳:「早稲田文學」第百五十五號
 1918年10月発行
-「お腹のすいた光」 原秀雄翻訳:『童話集 よわい子供』(祟文堂)
 1922年3月1日印刷 1922年3月15日発行※1
-「お腹のすいた光」 原秀雄翻訳:『童話金色の柱』(祟文堂)※2
 1924年5月発行
-'The Hungry Gleam' Stephen Graham翻訳:Short story index reprint series"The Sweet-Scented Name, and Other Fairy Tales, Fables and Stories"(Books for Libraries Press)#
 1972年発行
-'The Hungry Gleam' Stephen Graham翻訳:"The Sweet-Scented Name, and Other Fairy Tales, Fables and Stories"(Hyperion Press)# ※3
 1977年発行
-'The Glimmer of Hunger' John Cournos翻訳#
  :"The Old House, and Other Tales"(Greenwood Press)※4
 1974年発行


<あらすじ>
 セルゲェイは、残りの持ち金を全て費やして豪勢な食事をしていた。ただここで言う豪勢とは、セルゲェイの普段に比してのことであるが。
 新聞にとある記事を寄せたことで職を追われたセルゲェイに、ようやく運気が回って来ようとしていた。彼が出した求職の申し出に、応える人が現れたのだ。
 相手の提示した時間に面接へと赴いたセルゲェイだが、街に溢れる金持ち連中を見る度に不愉快が募っていき、ついに……。


<注釈>
※1:国立国会図書館収蔵の一冊では、発行日の拾五日の「拾」が印刷後に無理矢理に押し込まれている。
※2:1922年の『童話集 よわい子供』と内容は同一。
※3:1915年Constable and Company"The Sweet-Scented Name, and Other Fairy Tales, Fables and Stories"の復刻。
※4:同じくJohn Cournos翻訳の1915年の"The Old House, and Other Tales"の復刻かと思われる。
 但し、アメリカ議会図書館では「1928年版の復刻」と記載されている。



振動する家

<翻訳一覧>
-「振動する家」 北垣信行翻訳:世界文學大系93『近代小説集』(筑摩書房)
 1965年1月30日発行


<あらすじ>
 何事に対しても安全堅実をモットーとし、普段と異なることを行うのに不安を覚える主人公。
 だがある日の夫婦揃っての外出の際に自宅の鍵を忘れてしまったことから、普段とはことなる展開に巻き込まれていく。



縛られた女

<翻訳一覧>
-「縛られたる女 ―白夜譚―」 松永信翻訳:「假面」第二十五號
 1914年発行
-'The Lady in Fetters' Stephen Graham翻訳:"The Sweet-Scented Name, and Other Fairy Tales, Fables and Stories"(Constable and Company)
 1915年発行
-'The Lady in Fetters' Stephen Graham翻訳:"The Sweet-Scented Name, and Other Fairy Tales, Fables and Stories"(G.P. Putnam's Son)#
 1915年発行
-「縛られた女」 原秀雄翻訳:『童話集 よわい子供』(祟文堂)
 1922年3月1日印刷 1922年3月15日発行※1
-「縛られた女」 原秀雄翻訳:『童話金色の柱』(祟文堂)※2
 1924年5月発行
-「囚われの女」 宮本孟士翻訳:「若い広場」207
 1964年3月発行
-'The Lady in Fetters' Stephen Graham翻訳:Short story index reprint series"The Sweet-Scented Name, and Other Fairy Tales, Fables and Stories"(Books for Libraries Press)#
 1972年発行
-'The Lady in Fetters' Stephen Graham翻訳:"The Sweet-Scented Name, and Other Fairy Tales, Fables and Stories"(Hyperion Press)# ※3
 1977年発行
-'The Lady in Bonds : A Legend of the White Night' Murl G. Barker翻訳:"The Kiss of the Unborn and Other Tales"(The University of Tennessee Press)
 1977年発行


<あらすじ>
 モスクワのある芸術愛好家の家に、とある絵があった。『白夜譚』と題されたその絵には、足を金の鎖で縛られ、手は背中の後ろに回されているが故に見えないが、これまた縛られているらしい女が描かれていた。
 巧みに描かれた彼女の表情は、なんとも複雑だ。嬉しそうな微笑とも、恐怖と絶望の表情とも見えるのだ。
 この絵は、画家の実体験に基づいているのだった。そしてその体験とは……。


<注釈>
※1:国立国会図書館収蔵の一冊では、発行日の拾五日の「拾」が印刷後に無理矢理に押し込まれている。
※2:1922年の『童話集 よわい子供』と内容は同一。
※3:1915年Constable and Company"The Sweet-Scented Name, and Other Fairy Tales, Fables and Stories"の復刻。



生まれて来ない子供のキス

<翻訳一覧>
-'The Kiss of the Unborn' Stephen Graham翻訳:"The Sweet-Scented Name, and Other Fairy Tales, Fables and Stories"(Constable and Company)
 1915年発行
-'The Kiss of the Unborn' Stephen Graham翻訳:"The Sweet-Scented Name, and Other Fairy Tales, Fables and Stories"(G.P. Putnam's Son)#
 1915年発行
-「生まれて來ない子供がきつすする話」 原秀雄翻訳:『童話集 よわい子供』(祟文堂)
 1922年3月1日印刷 1922年3月15日発行※1
-「生まれて來ない子供がきつすする話し」 原秀雄翻訳:『童話金色の柱』(祟文堂)※2
 1924年5月発行
-'The Kiss of the Unborn' Stephen Graham翻訳:Short story index reprint series"The Sweet-Scented Name, and Other Fairy Tales, Fables and Stories"(Books for Libraries Press)#
 1972年発行
-'The Kiss of the Unborn' Stephen Graham翻訳:"The Sweet-Scented Name, and Other Fairy Tales, Fables and Stories"(Hyperion Press)# ※3
 1977年発行
-'The Kiss of the Unborn' Murl G. Barker翻訳:"The Kiss of the Unborn and Other Tales"(The University of Tennessee Press)
 1977年発行
-「生まれてこなかったこどものキス」 丸尾美保翻訳:『ロシア短編集「雑話集」Ⅱ』(「雑話集」の会)
 2009年4月1日発行


<あらすじ>
 工場で働く彼女の元に、一本の電話が掛かってきた。電話の主は彼女の姉。内容は……なんと息子の一人が死んだ、それも自殺した、と言うのだ。
 悲嘆に暮れる姉の元に向かう彼女だが、しかし彼女にも秘めた過去があったのだ。


<読むなら?>
 入手可能なのは、『ロシア短編集「雑話集」Ⅱ』のみ。


<注釈>
※1:国立国会図書館収蔵の一冊では、発行日の拾五日の「拾」が印刷後に無理矢理に押し込まれている。
※2:1922年の『童話集 よわい子供』と内容は同一。
※3:1915年Constable and Company"The Sweet-Scented Name, and Other Fairy Tales, Fables and Stories"の復刻。



赤い唇の客

<翻訳一覧>
-「赤い唇の客」 佐々木彰翻訳:『現代ロシア幻想小説』(白水社)
 1971年9月15日印刷 1971年9月28日発行
-'The Red-Lipped Guest' Murl G. Barker翻訳:"The Kiss of the Unborn and Other Tales"(The University of Tennessee Press)
 1977年発行

<あらすじ>
 独身貴族を気取る主人公の前に現れたのは、真っ赤な唇をした女。彼女が彼の自宅を訪れた日から、社交的であった彼はすっかり家に引き籠もり、ひたすら彼女の訪問を待ち続けるようになる。
 だが彼の召使いが子供の誕生祝いに彼を招いたことから、事態は大きく変化する。



死の棘

<翻訳一覧>
-「死の棘 ―二少年の物語―」 米川正夫翻訳
  :世界短編文学全集12『ロシア文学 20世紀』(集英社)
 1963年7月20日初版発行
-「死の棘 ―二少年の物語―」 米川正夫翻訳
  :現代の世界文学『ロシア短篇22』(集英社)
 1971年9月20日印刷 1971年10月10日発行
-「死の棘 ―二少年の物語―」 米川正夫翻訳
  :現代の世界文学『ロシア短篇24』(集英社)※1
 1987年4月発行


<あらすじ>
 裕福な家庭の子であるコーリャと、貧しい子であるヷーニャとは友人であった。
 だが両親から理不尽な扱いを受けるヷーニャは、恵まれたコーリャに対して憎しみを抱くようになり、彼に対してある怖ろしい計画を実行する。ロシア短篇24 (現代の世界文学)


<読むなら?>
 『ロシア短篇24』ならば、図書館で入手が容易。


<注釈>
※1:1971年『ロシア短篇22』に2編加えたもの。



赤いリボン

<翻訳一覧>
-'The Crimson Ribbon' Stephen Graham翻訳:"The Sweet-Scented Name, and Other Fairy Tales, Fables and Stories"(Constable and Company)
 1915年発行
-'The Crimson Ribbon' Stephen Graham翻訳:"The Sweet-Scented Name, and Other Fairy Tales, Fables and Stories"(G.P. Putnam's Son)#
 1915年発行
-「赤いリボン」 尾關岩二翻訳:「關西文藝」NO.2 VOL.4
 1928年2月27日納本
-'The Crimson Ribbon' Stephen Graham翻訳:Short story index reprint series"The Sweet-Scented Name, and Other Fairy Tales, Fables and Stories"(Books for Libraries Press)#
 1972年発行
-'The Crimson Ribbon' Stephen Graham翻訳:"The Sweet-Scented Name, and Other Fairy Tales, Fables and Stories"(Hyperion Press)# ※1
 1977年発行


<あらすじ>
 老教授エドワルド・ロツゲンフエルトとその妻アグネス、彼ら二人の友人バアナードの三人は、いつも夏を別荘で過ごしていた。
 アグネスの誕生日を祝う催しが行われる中、彼女は長年の秘密を遂に夫に打ち明けようと決意していたのだった。


<注釈>
※1:1915年Constable and Company"The Sweet-Scented Name, and Other Fairy Tales, Fables and Stories"の復刻。



嘆ける花嫁

<翻訳一覧>
-「嘆ける花嫁」 尾瀬哀歌翻訳:「早稲田文學」第百號
 1914年3月発行
-「哀しめる花嫁」 岡田光一郎翻訳:「ロシヤ文學」第十號
 1922年9月25日印刷 1922年10月1日発行

<あらすじ>
 ニーナは、とある仲間に加わっていた。それは若い男が花嫁を貰う前に死んだ時に働く組織なのだった。
 仲間たちが順々に仕事を果たしていく中、遂にニーナの順番が回って来た。



白樺

<翻訳一覧>
-「白樺」 松永信翻訳:「帝國文學」第二十巻第十二(第二百四十一號)
 1914年12月発行


<あらすじ>
 セリョーヂャは、姉のたわいもない軽口を退けた。それから静かに白樺を見詰める。
 彼はこの白樺に強い親近感を覚えていたのであった。そして白樺の方もまた。



微笑

<翻訳一覧>
-「微笑」 尾瀬哀歌翻訳:「秀才文壇」第拾四巻第七號
 1914年7月発行
-'The Smile' John Cournos翻訳
  :"The Old House, and Other Tales"(Martin Secker)
 1915年発行
-'The Smile' John Cournos翻訳#
  :"The Old House, and Other Tales"(Greenwood Press)※1
 1974年発行


<あらすじ>
 グリーシヤ少年は、裕福な家の誕生日パーティで居場所がなく縮こまっていた。そんな彼を子供達が囃し立てる。だがそれでもクリーシヤはただ微笑むことしか出来ない。
 グリーシヤは、そのまま大人になった。彼を愛するのは母親のみ。だがその母親も亡くなって久しい。職も失ってしまった。
 必死に職を探すグリーシヤだが、微笑む彼に対して人は不満を抱くのだった。その日も同じく、彼の微笑みは人の苛立ちを生んで……。


<注釈>
※1:同じくJohn Cournos翻訳の1915年の"The Old House, and Other Tales"の復刻かと思われる。
 但し、アメリカ議会図書館では「1928年版の復刻」と記載されている。





<翻訳一覧>
-「輪」 翻訳者不明:「文章世界」靑鷺號(第六巻第十號)
 1911年7月15日増刊
-'The Hoop' John Cournos翻訳
  :"The Old House, and Other Tales"(Martin Secker)
 1915年発行
-「圏」 松本苦味翻訳:「中央文學」第五丰第一號
 1921年発行
-「輪」 翻訳者不明:「愛の泉」
 1925年11月発行
-'The Hoop' John Cournos翻訳#
  :"The Old House, and Other Tales"(Greenwood Press)※1
 1974年発行
-'The Hoop' Murl G. Barker翻訳:"The Kiss of the Unborn and Other Tales"(The University of Tennessee Press)
 1977年発行
-「輪まわし」 丸尾美保翻訳:『ロシア短編集「雑話集」』(「雑話集」の会)
 2005年12月25日発行


<あらすじ>
 ある日、老人は子供を見た。まだ幼いその少年は、ふくふくとした手に棒を持ち、輪っかを転がして遊んでいた。
 楽しげなその様子に、老人は疑問を覚えた。彼が子供の時分には、犬のように小突かれ罵倒されるのが常であったのに。
 少年と出会ってから後、老人は車輪の成れの果てを見つけた。それはどこか、彼の少年が転がしていた輪に似ていた。
 こっそりとそれを持って帰った老人は、楽しい遊びを始めるのだった。


<注釈>
※1:同じくJohn Cournos翻訳の1915年の"The Old House, and Other Tales"の復刻かと思われる。
 但し、アメリカ議会図書館では「1928年版の復刻」と記載されている。



レーリカ

<翻訳一覧>
-「レーリカ」 中村白葉翻訳:「詩歌」第二巻三月號
 1912年3月発行
-「レーリカ」 中村白葉翻訳:『チェエホフ以後』(叢文閣)
 1920年9月23日印刷 1920年9月30日発行


<あらすじ>
 ある日、散歩に出かけた「私」は、川縁で舟を漕ぐ少年に出会った。彼の舟に乗せて貰った「私」は、彼の話を聞くことが出来た。
 少年の語る身の上話には、哀しさと生きる逞しさが潜んでいた。





<翻訳一覧>
-「美」 米川正夫翻訳:「劇と詩」第二十號
 1912年5月発行
-「美」 松永秋雄翻訳:「珊瑚」第一巻第二號
 1914年2月発行
-'Beauty' Murl G. Barker翻訳:"The Kiss of the Unborn and Other Tales"(The University of Tennessee Press)
 1977年発行


<あらすじ>
 母親を亡くしたばかりのエレナは、一人涙に暮れていた。母は美しかった。世の中の誰よりも。
 もはやこの世に美しいものを見いだせないエレナは、とある決断を下す。



賢き処女

<翻訳一覧>
-「賢こき處女」 長澤武男翻訳:「露西亞文學」第三丰第五號
 1911年5月発行
-「賢き處女」 岡田光一郎翻訳:「ロシヤ文學」1922第四號
 1922年2月発行


<あらすじ>
 処女たちは、部屋で婿君を待っていた。だが一向に彼は現れない。その一方で、隣からは楽しげな音楽と人びとの声が聞こえてくるのだった。
 愚かなる処女たちがその音楽に釣られて部屋を出る中、賢き処女たちのみは婿殿の到着を一晩中待ち続けたのだが……。



楽しき夢

<翻訳一覧>
-「樂しき夢」 馬場哲哉翻訳:「奇蹟」第二巻第一號
 1913年1月発行


<あらすじ>
 セリヨージヤは死なんとしていた。彼はまだ十五であった。
 彼が最期に見る夢と現実。



星の世界へ

<翻訳一覧>
-「星の世界へ」 伊東六郎翻訳:「水甕」第二巻第四號・第五號※1
 1915年4月・5月発行


<あらすじ>
 セリョーシャは、星が好きだった。両親の催すパーティや、訪れる客たちのことは好きではなかった。
 彼らの追求を躱して星を眺めていたいセリョーシャなのだが、しかし彼の弱い体は寒空の下に長時間いることを彼に許してはくれず……。


<注釈>
※1:翻訳未完



小男

<翻訳一覧>
-「小男」 宮原晃一郎翻訳:「婦人公論」第五丰第三號※1
 1920年2月20日印刷 1920年3月1日発行


<あらすじ>
 ヤーコブ・アレクシエイヴィチ・サラーニンは背が低いにも関わらず、その妻アグラーヤ・ニキフオローヴナは長身であった。
 そのことは結婚前から分かっていたこと、好きだからこそ結婚したのだとサラーニンは思うのだが、けれども周囲に身長差をからかわれて愉快なはずもない。
 ある日サラーニンは、時代は科学発展を謳っているのだからきっと妻を小さくする薬もあるに違いないと思い立ち、街角へと飛び出した。
 運良く怪しいアルメニア人から目的の効能を持つ水薬を手に入れるのだが、今度は妻にどうやって飲ませるのかとの問題が立ちはだかり……。

 飲ませるはずが逆に、との古典的な展開をしつつも商業主義に対する風刺へと物語は展開する。
 日露戦争の影響か、ちらちらと「日本人は小さいが勤勉だ」などと日本に対するイメージが登場するのが、ソログープ作品としては目新しい。


<注釈>
※1:大阪府立中央図書館には「小男」を含む、個人が作製したと思われる雑誌の合本が『矢來集』との書名で単行本として収蔵されている。
 「小男」は下巻収録。



水より葡萄酒を

<翻訳一覧>
-「水より葡萄酒を」 尾瀬哀歌翻訳:「創造」第五年六月號(第四十五號)
 1914年6月発行
-「水より葡萄酒」 靑山淸之助翻訳:「露西亞藝術」特輯
 1922年2月発行


<あらすじ>
 予言者として名高い「先生」は、結婚式に招かれた。先生本人は乗り気ではなかったのだが、彼の母親が出席を決めたために、先生も臨席したのだった。
 結婚式の出席者たちは、予言者たる先生に奇蹟を求めた。水から葡萄酒を生むことを求めた。だが先生は……。



慰安

<翻訳一覧>
-「慰安」 米川正夫翻訳:「秀才文壇」第拾貳巻第四號~第拾貳號
 1912年4月~12月発行※1


<あらすじ>
 父親を亡くし母親の稼ぎのみで暮らすミーチヤは、生活の厳しさから空想に浸ることが多かった。
 そんな彼が屋根裏に無断で棲み着いた極貧の母娘と出会ったことで、彼の空想は遂に彼の現実を侵食するに至り……。


<注釈>
※1:第拾貳巻第四號、五號、八號が現存しない。作品の章で示せば、一章から四章まで、九章が欠損。



群集の中にて

<翻訳一覧>
-「群集の中にて」 岡田光一郎翻訳:「ロシヤ文學」第七號
 1922年6月発行
-'In the Crowd' Murl G. Barker翻訳:"The Kiss of the Unborn and Other Tales"(The University of Tennessee Press)
 1977年発行

<あらすじ>
 ミスチスラーヴリは建設から700年が過ぎた。それを記念して、市長は祝祭を計画した。
 自国だけではなく他国の有名な市から招待客を呼び、大々的に行うのだ。目玉として大広間に大量のプレゼントを配賦する企画もある。
 特に後者の計画は、市民どころか周辺住民の関心を呼んだ。ミスチスラーヴリに住むレーシヤと、二人の姉も同じくプレゼントに心躍らせていた。
 予定よりも早く広間に出かけた三人は、予想外の人出の多さに困惑する。



悲しみの美

<翻訳一覧>
-「悲しみの美 ―センチメンタルな物語―」 岡田光一郎翻訳:「ロシヤ文學」第五號
 1922年4月発行


<あらすじ>
 とある国の美しい王妃が亡くなった。王妃よりも美しい王女が残された。父王は新たに美しい妻を娶ったが、その王妃は継子たる王女の美しさを嫉んだ。
 彼女の美しさの秘密を見いだし、それを奪い取らんと欲する王妃は、手段を選ばず王女に迫りついにその秘密を見つけ出したのだが……。



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ソログープ日本語翻訳作品一覧


前書き / 謝辞 / 参考 / 凡例及び書式

 ソログープ日本語翻訳作品一覧 その1:長編
 ソログープ日本語翻訳作品一覧 その2:短編(有名作)
 ソログープ日本語翻訳作品一覧 その3:短編(童話)
 ソログープ日本語翻訳作品一覧 その4:短編(その他)
 ソログープ日本語翻訳作品一覧 その5:超短編
 ソログープ日本語翻訳作品一覧 その6:戯曲と英訳

 ソログープ翻訳作品一覧:全集との比較

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注:
 『児童文学翻訳作品総覧 明治大正昭和平成の135年翻訳目録6 スペイン・ロシア編』にて、ソログープ作品を収録していると記されていた雑誌一覧の内、以下のものは見つけることが出来なかった。
 ・「関西芸術」(大正4年11月「沈黙の声」、大正5年1月「ロシア古譚」、大正5年2月「慈悲と愛」)
 ・「露西亜評論」(大正8年10月に「古い家」)
 故に内容を確認出来ておらず、明確に収録作品の分かる最後の一作を除き、一覧には記載しなかった。

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