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『ガラスの技術史』感想:★★★★☆

2013.03.17 Sun


ガラスの技術史

黒川 高明 アグネ技術センター 2005-07
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by ヨメレバ


 タイトル通りにガラス技術の発展について、ガラスが発見された時期から現代まで順を追って語った一冊。

 分析技術もなければ科学的な思考法をも欠いていた時代から既に、ガラス職人達は数多の経験に基づいてガラス技術を発展させて来た。
 彼らは政治的条件の変化により、今まで用いてきた原料の供給を奪われ、更には燃料の枯渇に苦しみながらも、様々な色や形、品質のガラスを産み出してきた。
 その発展のためには一体どれほどの失敗と、どれほど気の長い考察が繰り返されたのだろうかと創造するだけで目眩がしそうだ。
 だがその変化はやはり緩やかなものであり、科学が花開いた時代以降の飛躍的な変化は目を見張るものがある。

 本書ではそれを8章にわけてやや重複を含みながらも、基本的には時系列で語られている。








 章立ては以下の通り。

 第1章:古代から近世
 第2章:19世紀および20世紀初期
 第3章:ガラス組成
 第4章:窯炉と耐火物
 第5章:光学ガラス
 第6章:板ガラス
 第7章:容器ガラス
 第8章:20世紀のガラス工業の発展と将来


 第1章に代表されるような近世以前のガラスに関してならば、同じ著者の『ガラスの文明史』がオススメ。
 この『ガラスの技術史』を先に読んでおけば大まかな流れが先に頭に入るので、『ガラスの文明史』が更に分かりやすくなると思う。
 『ガラスの文化史』はかなり重たい(物質的にも内容的にも)本なので、軽い準備運動があったほうが断然良い。

 第5章の光学ガラスに関しては『鏡の歴史』の第七章から第九章に詳しい。
 中学理科程度の予備知識があれば十分に付いていけると思われるので、科学アレルギーの方にも安心かと。

 第6章で描かれるヴェネツィアの鏡を巡るフランスの駆け引きは『鏡の文化史』の第一部に詳しいが、第二部以降はタイトル通りに文化史に終始するので注意。


 とまぁ、今まで読んできたガラスや鏡に関する本を色々と思い出す程に幅広い視点から描かれた良い本でした。
 ただ惜しむらくは、惜しむらくは、誤字脱字が多すぎる。更に言えば、ところどころ違和感のある文章になってしまっていて残念。
 全体的に柔らかくて的確な表現で綴られているだけに、これらの瑕疵がとても勿体なく思える。
 これらの瑕疵が後半になるにつれて増えるせいで、段々と著者が息切れいく様を見ているようで少し物悲しくなってしまった。



テーマ別:ガラス|テーマ別:
より詳しくは右カラムのカテゴリから選択してください。


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 組成表を見る度にずっと思っていた「このパーセンテージって何基準のなの? molとは思えないし体積とも思えないから質量なんだろうけど、明記してよ!」との個人的な問題が解決されたのが一番嬉しかったりする。
 表の上に小さく書かれた"wt%"、そうだよ私はずっとこのたかだか3文字の表記を待っていたのさ! 質量ベースですよね、当然。
 今回この表記が登場したのは、一緒にmolベースの化学反応について語っていたからだと思うが、いちいち気になって仕方が無いので、今度も書いてくださると嬉しいです。

Theme:読んだ本の紹介 | Genre:本・雑誌 |
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