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『超古代クリスタル・ミステリー すべての文明の起源は失われた「光の科学」にあった』感想:★★☆☆☆

2013.02.15 Fri


超古代クリスタル・ミステリー―すべての文明の起源は失われた「光の科学」にあった

ロバート テンプル 徳間書店 2001-06
売り上げランキング : 416806
by ヨメレバ


 タイトルで忌避されそうで損な本、と言うのが一番の感想。
 確かにオカルト染みた考え方も姿を見せるものの、それらはあくまでも作者の個人的な体験・感想として処理されており、作者の言い分はなかなかに理論的でその大半は素直に聞き入れられる内容となっている。
 ただところどころでその言葉はもつれ、晦渋なものとなっているのがやや残念だが。


 本書で作者は、ある出来事が起きた証拠が現存しないことがイコールその出来事が後世の捏造とは限らないことを主張する。
 更に現在の分野が細分化されたことにより知識の範囲が狭まった専門家が見落とした、或いは現在の生活と当時の違いから理解されなくなってしまったことを拾い上げ、現在とは異なった考え方に基づいて発展した「科学」の存在を描き出してみせるのだ。その複雑さと精密さは現在にも匹敵もしくは凌駕していると彼は語る。

 主として舞台となるのは、古代エジプト、そしてギリシアである。
 太陽の光と影を手引きにピラミッドの「本当の」姿を描き出そうとも奮闘しているので、そのあたりに興味がある人には堪らないだろう。








 その対象となるのは、タイトル通りに「クリスタル」である。
 最初は古代に水晶から作られた拡大鏡(レンズ)が存在したことの実証にとりかかり、それから原理的にはレンズ2枚で作成可能な望遠鏡が紀元前から使われていたに違いないことを指摘する。
 そのまま話は光学器機へと発展し、その類で最も有名な鏡を用いた「アルキメデスの殺人光線」が事実だと作者は語る。
 この時点で文献マニアっぷりを露わにした作者は、その後、古代の著作をいくつも取り上げ、当時の考え方が今とは異なるものであることを指摘する。
 夜でも明るく、様々な交通手段で遠くまで気軽に行ける現在の私たちと、彼らの物の見方・感じ方が違うのは当然だ。私たちが過去の人々と同じ視線を持つことは、実はとても難しい。
 最後に物語はエジプトのピラミッドを本格的に取り上げる。そしてそこでピラミッドに設計された光の芸術、そしてその背後に広がる当時の太陽感を考察して行くのだ。


 人間は歴史を重ねる毎に賢くなって来た。一般的にはそういうことになっている。けれども、本当に?
 今現在の人間が過去のいかなる時点よりも素晴らしいというのは、真実なのか。
 かつて手作業で作られたと思われる芸術品が、現在の精密器機の力を借りても再現出来ないことがあるのは事実だ。
 現在の技術が駆逐した観念がある。今の私たちには理解出来ない概念がある。

 その前提の元で読むのならば、きっと本書はなかなかに面白い一冊になるだろう。
 この前提を共有出来ないならば、きっと本書は単なる寝言にしか聞こえないだろう。
 とまぁ、そんな本でした。ただところどころ読みにくいところがあるのが本当に残念。


テーマ別:|テーマ別:望遠鏡
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 今月も残り半分を切ったのに、まだこれで5記事目だという事実にびっくりした。

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