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「私が選ぶ国書刊行会の3冊」ランキング

2012.09.28 Fri


可愛げ皆無な我が家の野良猫(自称)氏


 国書刊行会の40周年フェア開催書店で無料で貰える小冊子、『私が選ぶ国書刊行会の3冊』。
 この冊子の中では、国書刊行会に縁のある作家や批評家たち総勢57名が各々3タイトルずつ挙げた上に短文とは言えコメントも載せられており、無料なのにわりと豪華。
 そんな小冊子を読みながらふと、「この57人に一番多く取り上げてもらえた本は何だろう?」と思い立ってしまったので、実際にそれぞれ数えてみた。

 基本的には選ばれる度に1カウント。シリーズ丸ごとが選ばれている場合については色々考えたものの、結局カウントが面倒だったので、該当するシリーズに含まれる本全てに1票加えることにした。
 なので、シリーズに含まれている本の方が有利な結果に。

 以上で前置き終わり。
 さて、それでは「最も選ばれた国書刊行会の3冊」を発表……しようとしたら、思いの外同票が多かったので、得票数の多い3位までの計12冊をご紹介。








1位:6票 2タイトル

『放浪者メルモス』(世界幻想文学大系5AB)

新装版   放浪者メルモス


 書影は新装版。上下分冊だったのが合本されて、1冊になった。ただし、とても分厚い。

 『放浪者メルモス』を選んだのは、石堂藍、金原端人、木村榮一、柴田元幸の4名。
 更に「世界幻想文学大系」を風間賢二、川崎賢子の2名が挙げているので、トータルで6票となった。

 「その壮大なスケール、目を瞠るようなストーリー展開で読むものを魅了せずにはおかない」とは木村榮一の弁(私が選ぶ国書刊行会の3冊 p.45)。
 石堂藍のペンネームはこの『放浪者メルモス』のヒロイン、イシドーラに由来しているとも書かれていたりする。本当に好きなんだろうなぁ。

 ちょっと『メルモス』の発掘作業してくるわ。割と最近買ったはずだから、そんなに深くには埋まっていないだろう。


『アベラシオン』(バルトルシャイティス著作集1)

アベラシオン バルトルシャイティス著作集 (1)


 同票1位となったのは、『アベラシオン』。
 6票の内3票は、「バルトルシャイティス著作集」自体が集めている。残りの3人の2人も「本当は著作集4冊全部挙げたいけれど、3『冊』縛りだから1を挙げておくね」な感があるような。
 著作集を選んだのは宇月原晴明、谷川渥、中野美代子、『アベラシオン』を選択したのは高山宏、滝本誠、沼野充義。

 高山先生の説明を抜粋。
最近復権めざましい形態学的美学・美術史研究にこれも半世紀以上前に先鞭をつけた。バルトルシャイティスが<学>を離れ、<戯>の三昧境に入った時期の豪華書四冊完訳セット。一冊を言われれば、観相術や奇苑比較文化等、澁澤龍彦・種村季弘ばりのテーマを贅沢に並べてアッと言わせる『アベラシオン』。(p.67)


 「バルトルシャイティス著作集」は既に2冊持っているから、これらを読み終わったら買おうかな。
 ただ今ようやっと読み終わりそうな4の『鏡』は、挫折寸前状態に何度も陥ったのですが。もしかして1から順に読んだほうが良かったのかな。



2位:5票 3タイトル

『世界ミステリ作家事典 本格派篇』

世界ミステリ作家事典 本格派篇


 『世界ミステリ作家事典 ハードボイルド・警察小説・サスペンス篇』の姉妹編。シリーズに入っておらず単独で5票集めた。
 この著書を挙げたのは、北村薫、法月綸太郎、森英俊、山口雅也、若島正。
 
 唖然とさせられる、ということで言えば、森英俊編の『世界ミステリ作家事典 本格派篇』である。(略)そこに投入された情熱の前には、ただただ頭が下がるとしか言いようがない。(p.135)

と書いているのは若島正。

 編著者当人である森英俊によれば「ワープロで作業を進めたので、完成までには膨大な時間と手間を要しましたが、それもいまとなっては楽しい思い出です。」(p.123)とのこと。


『塩の像』(バベルの図書館18)

ルゴーネス―塩の像 (バベルの図書館)


 バベルの図書館からはルゴーネスが入ったが、Amazonに画像がない。
 在庫僅少とのことなので、現在刊行中の「新編バベルの図書館」で買う気のない方はお早めに。
 「バベルの図書館」を挙げたのは、いしいしんじ、豊崎由美、野谷文昭の3名。『塩の像』を指名したのは、朝吹真理子、保坂和志の2名。

 その保坂和志によると、「この想像力がもうすでに鉱物みたいだ。そのルゴーネスの子どもがボルヘスであり、ビオイ=カサーレスである」(p.113)となる。

 ちなみにこの文章の後には句読点なく、「そのビオイ=カサーレスの短篇集『パウリーナの思い出に』が、」と続いているが、おそらくは間にあった句点なり読点なりが抜け落ちてしまったのだろうと予想しておく。
 2011年に近刊一覧に載ったものの、未だに刊行されていないこの短篇集『パウリーナの思い出に』を保坂さんはとても心待ちにしているそうな。
 短篇「パウリーナの思い出に」だけならば、アンソロジー『エバは猫の中』(サンリオ文庫)、『美しい水死人』(福武文庫、以上2文庫収録は平田渡翻訳)、あるいは『ダブル/ダブル』(白水Uブックス、菅原克也翻訳)で読むことが可能。まぁどれも今となっては古本屋でしか入手出来ないけれど。
 以上、「パウリーナの思い出に」収録書物情報は、翻訳作品集成さんのアドルフォ・ビオイ=カサレスの項より。


『山尾悠子作品集成』

山尾悠子作品集成


 同じく5票集めたこちらも、『世界ミステリ作家事典 本格派篇』と同じく非シリーズの単独タイトル。しかもこちらは実用性のある事典ではなく、短篇集。
 この作品を選んだのは、大森望、金原端人、COCO、東雅夫、皆川博子の5名。

 5名から高い評価を受けている本書、せっかくなので一部引用。

 COCO
 価格と絢爛豪華な装丁に驚くなかれ、中にはそれ以上の驚愕が詰まっているのだ。唯一無二の作家による、美しく儚くそして残酷な世界。繊細かつ奔放な言語によって紡がれた32篇の宇宙は、書物へと耽溺する悦びを再認識……だけでなく根本から覆すような新発見すらさせてくれることだろう。(p.51)


 皆川博子
 永遠の命を持つ、言葉の建築物。ただ一人の女性の想像力が、かくも豊潤な世界を創り出した。幻視の力は、卑近な日常をはるかに凌駕し、原初から存在する真実の世界を、読む幸運を得た者に視せる。飢餓感に捉えられたとき、私はこの書を読み返す。一つの言葉、一行のフレーズによって、私は正気を取り戻す。(p.119)




3位:4票 7タイトル
 7タイトルもあるので、あっさりと。

『カチアートを追跡して』(文学の冒険)

カチアートを追跡して (1) (文学の冒険シリーズ) カチアートを追跡して (2) (文学の冒険シリーズ)


 Ⅰ・Ⅱ分冊ながらⅠは品切れ、Ⅱは在庫あり。とは言え、Ⅰがないことにはなんともかんとも。
 新潮文庫からも同じ翻訳者のままで出ているが、こちらも絶版または重刷未定。

 この作品を選択したのは、恩田陸、法月綸太郎、古川日出男、さらに「文学の冒険」を挙げた豊崎由美を入れて4名。
 古川日出男曰く、「この作品の凄みを、どう言葉にしたらいいのだろう? 大筋だけ採りあげたら『ああ、そんな話か』となってしまいそうですが、ここには本当に強い、強いものがあるのです。」(p.111)


『マンク』(世界幻想文学大系2AB)

マンク


 書影は新装版。『放浪者メルモス』と同じく、上下分冊が1冊にまとめられた。ただこちらの厚みはそれほどでもない。
 新装版もおどろおどろしい黒主体の表紙と、映画仕様の表紙の2種類ある。後者の方が後発なので、その内に全部置き換わるのかもしれない。

 『マンク』を挙げたのは、金原端人、高原英理の2名。ここに「世界幻想文学大系」を挙げた風間賢二、川崎賢子の2名が加わって4票に。
 この時点で金原端人が選んだ3「冊」が全て登場。


『セラフィタ』(世界幻想文学大系6)

セラフィタ


 これまた書影は新装版。
 選んだのは長野まゆみ、山尾悠子の2名。「世界幻想文学大系」の2名を足して4票。


『普遍の鍵』(世界幻想文学大系45)

新装版 普遍の鍵


 またまた書影は新装版。
 「世界幻想文学大系」を選んだ2名に加えて、『普遍の鍵』単独で指名したのは円城塔、高山宏の2人。


『アルゼンチン短篇集』(バベルの図書館20)
『輝く金字塔』(バベルの図書館21)

アルゼンチン短篇集 (バベルの図書館 20) 輝く金字塔 (バベルの図書館 21)


 バベルの図書館からは『アルゼンチン短篇集』と、アーサー・マッケンが入った。前者は現在品切れの上に、書影を引っ張ってこれなかった。
 「バベルの図書館」を挙げたいしいしんじ、豊崎由美、野谷文昭の3名の他に、『アルゼンチン短篇集』を北村薫が、『輝く金字塔』を岸本佐和子が選んでいる。


『イシス探求』(バルトルシャイティス著作集3)

イシス探求 バルトルシャイティス著作集 (3)


 宇月原晴明、谷川渥、中野美代子の3名の支持を集めた「バルトルシャイティス著作集」から、『アベラシオン』に続いて『イシス探求』が入った。
 『イシス探求』を選んだのは松岡正剛。



 以上が「私が選ぶ国書刊行会の3冊」で選ばれた数上位3位まででした。

 シリーズものが有利すぎる結果になってしまったのを反省。
 一応カウントしたので報告しておくと、複数票集めたシリーズは、「セリーヌの作品」、「バベルの図書館」、「バルトルシャイティス著作集」、「日影丈吉全集」、「定本 久生十蘭全集」(以上3票)、「ウッドハウス・コレクション」、「世界幻想文学大系」(以上2票)となりました。




覚え書き(本に纏わるあれこれ):フェア|覚え書き(本に纏わるあれこれ):素朴な疑問
より詳しくは右カラムのカテゴリから選択してください。


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 やるべきことがある時って、別に今やらなくても良いことがしたくなるよね! な、現実逃避のしらべものでした……。
 花粉症も患っているから何も考えたくなさすぎる。脊髄反射だけで生きていきたい。

 一応断っておくと、一番最初の猫の写真には何の意味もない。まとめカテゴリーの記事は何故か全て写真が最初に挿入されていたので、揃えてみただけ。
 でもちょっと大きすぎたかも。


 ところで、いつの間にAmazonってあんなに白くなったんだ? なんだか寂しいぞ。

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