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カウントダウンはもう間近:購入履歴・古本編88

2012.08.04 Sat


 あの鳴き声が間違いなく騒音レベルのクマゼミが、日本全土に生息していないことを今頃知って驚愕した今日この頃。
 年々生息範囲が拡大しているものの、東京はまだ無事らしい。羨ましいことで。


 以前購入したのに記事にしていなかった本を思い出したので、ご紹介。
 1冊目はグレアム・グリーンの『掟なき道』。
 売上票(スリップ)が挟まっていたからてっきり新本の売れ残りかと思いきや、月報欠け。
 
『掟なき道』函表


 メキシコ革命の混乱渦巻く1938年に単身乗り込んだグリーンによる行動的エッセイとのこと。面白そうだ。

背中


 でもこの本あまり見かけないなーと思っていたが、1000部限定本だった。
 ……そうは言うけれど、この時期の創土社の本はどれくらい刷られていたんだろう。万は遠いと思うのだが、それでも千じゃ会社潰れてるか。
 ちなみに定価は900円。








 限定本だけあって、奥付にナンバリングが振られております。私が買ったのは54。
 1や1000だとレア感があって良いけれど、関係者が持っていそうだ。

ロットナンバー


 本体表紙にも何かしらデザインが施されている……と思ったら、これは函の表紙絵と同じものだった。

本体表


 この頃の創土社では本体表紙に凹凸でデザインを描くのが流行っていたのかな。
 既に私が持っている『ルヴェル傑作集』『ビーストン傑作集』も同じような装丁だ。
 派手さはないけれど、ルヴェルやビーストンの装丁は好きだ。でもこの『掟なき道』は表紙絵まんまではなく、もうちょっと、こう。



 2冊目は、『招霊妖術師』。作者はフリードリヒ・フォン・シラー。国書刊行会の世界幻想文学大系17。
 シラー唯一の長篇小説とのこと。

『招霊妖術師』函


 透明の本体カバー欠ながら、愛読者カードはあった。
 月報は紫色。

月報29


 月報の内容は以下。

月報29――1980.10.25
 ・呪縛の月夜と丑満の刻――深見茂
 ・シラーとかれの時代の読者・観客――中村元保
 ・夢みつつ分類しつつ――幻想文学の余白に・9――柳瀬尚紀

 いつものごとく、前2つは月報の挟まっている作品、今回は『招霊妖術師』とその作者シラーに関してのエッセイであり、最後の1つだけ関連性が薄い。

 「呪縛の月夜と丑満の刻」はシラーが『招霊妖術師』を書くに至った当時の時代性について語っている。
 理性的で正当な昼と、混沌と虚偽の夜。昼を謳歌したドイツ古典主義と、夜に耽溺したドイツ・ロマン派。
 けれども物事をそう簡単に二つに分けることなど出来はしないのだ。昼には翳りが、夜には終わりが忍びよる。
 どれほど自立を叫び対立しようと足掻いたところで、両者は溶けては混ざり合い、片方が片方を内包しては複雑性を獲得するが、それもまた結局は色褪せて無に帰す。
 闇の虚偽を暴き凱旋した先の昼の世界で待ち受けていた虚偽に喰われて果てる主人公を持つ『招霊妖術師』こそは、ドイツ古典主義とドイツ・ロマン派の合間の産物なのだろう。

 「シラーとかれの時代の読者・観客」は表題の通り、シラーの創作活動についての文章。
 作家とその読者の間に横たわる断絶を埋め、読者に這い上がれと言い続けたシラーの作家人生はなかなかに苦悩に満ちたものだったようだ。


 裏面の「夢みつつ分類しつつ」は「幻想文学」を2作並行して翻訳する「彼」の苦悩を描いている。
 この「彼」は文章の書き手である柳瀬尚紀に他ならず、ここで登場する2作は1985年に新潮社から出ることになるエリカ・ジョングの『ファニー』 と、1981年白水社から刊行されるドナルド・バーセルミーの『雪白姫』である。
 翻訳者、それもこの手の幻想文学のは大変なのね……と心配になる一作。



 さて、そろそろ創土社も国書刊行会の幻想文学大系も残り僅か。
 具体的にあと何冊残っているのか調べていないが、またしても間違えて既に持っている本を買ってしまいそうな予感。


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 突如思い立って久しぶりに眼科、でも初めて行く眼科に行ったところ、よく言われる「乱視酷いですね」ではなく「近視酷いですね」との言葉を賜った。
 乱視が良くなっているわけでは断じてないので、その意味するところは、うん。
 まだ悪くなりますよ、との嬉しくない予言まで頂いてしまいましたので、ちょっと目をいたわってあげようかと思い立ち、とりあえずパソコン画面の場所を変えてみたりしました。

 何はともあれ一番に願うところは、眼科ジプシー辞めたい。
 今まで転々としてきた眼科の内で一番良く診て貰ったように思うから、もうあの眼科をかかりつけにしようかな。土曜日も午前中だけとは言えやっているし。
 ただ近所じゃないのが面倒だ。最寄り駅に急行止まらないし。

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