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出版社二択、十字架一択:購入履歴・古本編86

2012.07.19 Thu


 ユイスマンスの『さかしま』(河出文庫)の澁澤龍彦による後書きにおいて、この作品を評してバルベー・ドールヴィイが「かかる作品を書いてしまった以上、もはや銃口か十字架の下を選ぶよりほかに、作者には残された道があるまい」と記したことが紹介されている(p.378,河出文庫『さかしま』)。

 それを読んだ瞬間に、絶対にユイスマンスは銃口を選ばない、と感じた。
 もしもそちらを選択するような指向性があるならば、デ・ゼッサントを最後に殺したに違いない。十字架を選び得ない私ならば、確実にこの主人公を殺すから、そもそもこの二択自体が成り立たないなどと考えたのだが、御存知の通り、ユイスマンスは実際に十字架を選んだ。

 十字架を選べるような人には興味ないわー、銃口を自分の頭に向けちゃう人の方が好みだわー、とか思いつつも、ネットサーフィン中に「『腐爛の華 スヒーダムの聖女リドヴィナ』 1,500円」の文字を発見してつい購入してしまった。
 ポチッと申し込んでから、出版社や出版年が記載されていないことに気が付いたが、まぁ良いやと問い合わせることもなく、国書刊行会のフランス世紀末文学叢書の『腐爛の華』が届くのか、それともそれ以前に出た薔薇十字社のものが届くのか楽しみに待つことにした。
 それで、実際に届いたのは……。








『腐爛の華』函


 国書刊行会のフランス世紀末文学叢書の方でした。
 函にパラフィンが掛けられていたので、そのまま写真に撮った。なので実際の函絵はもう少し濃い。


本体と函、月報


 本体は紫色で素敵。月報付き。
 月報の内容は以下。8pの小冊子。

フランス世紀末文学叢書4 月報2 1984.4
・ユイスマンス雑感 福崎裕子
・<<世紀末の庭から>> 『緑のカーネーション』そのほか 南條竹則
・世紀末画廊・Ⅱ ユイスマンスとフェリシアン・ロップス 澁澤龍彦

 それぞれ3p、4p、1pの配分。
 「ユイスマンス雑感」はユイスマンスの作品の変遷を追う内容。
 「『緑のカーネーション』そのほか」は頽廃派の一言で括られてしまう各作家を再度検証している。
 世紀末画廊はタイトル通りの内容。



 蒼い薔薇を描いた函に紫の本体なんて素敵、とフランス世紀末文学叢書をネットで見かける度に思っていたのだが、本体が思っていたよりもペラい表紙で少しガッカリ。
 下の写真のように、フランス装と呼ばれる(?)装丁で、ハードカバーではなかった。

フランス装?


 お陰様で、函に若干入れにくい。これは函にパラフィンが巻かれているせいで、より強調されているのだろうが。
 写真には映っていないが、本体の背に配されているタイトル文字の字体が丸っこくて可愛らしい。


関連記事:
『さかしま』感想:★★★★☆
映画化だってさ、コレ:購入履歴・古本編65
火から秘密へ:購入履歴・古本編56




 『腐爛の華』よりも『彼方』が欲しいんだけどなー。
 なんにせよ、ユイスマンスを読むのはもう少し涼しい時期が良いかな。この暑さの中で読むと相当きそう。

Theme:この本買いました | Genre:本・雑誌 |
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