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記念すべき第一回配本は:購入履歴・古本編73

2012.06.09 Sat


 ボルヘスの『創造者』だったんだそうな、世界幻想文学大系の最初の配本は。
 この『創造者』からスタートし、ペレッツの『第三の魔弾』で全45巻の配本が終了したのだと、始まったばかりの国書刊行会のメールマガジンはコラムのコーナーに丁度載っていた。
 コラムコーナーでは「○○の本の秘話が聞きたい」などの要望を募集中とのことなので、何かある方はどうぞどうぞ。
 何かなくともメルマガに登録してあげると国書刊行会さんが喜んでくれることでしょう。無料です。月末に届きます。


 このメールマガジンに依れば、国書刊行会40周年を記念して、今年の9月から全国書店にて「国書刊行会フェア」なるものを開催する予定だとか。
 購入特典も準備してるそうなので、ちょっと楽しみ。


『創造者』函


 そんな記念すべき最初の配本の『創造者』なのだが、これ詩集なのね。「下の方白いぞ?」とか思ってしまったよ。
 写真は相変わらず赤すぎる。実物はオレンジ色でございます。








 函と月報は共にオレンジ色。
 私が持ってるものだけなのか知らないが、月報が薄い。物理的に。何だかくったりしてしまっているし、色もくすんでいる。

函と本体と月報



 月報の内容は以下。

月報1――1975.5.2
 ・刊行のことば――国書刊行会
 ・推薦のことば――渡辺一夫
 ・推薦のことば――寺山修司
 ・内容紹介 第一期全十五巻
 ・虔みて呪う南柯のまぼろし 『世界幻想文学大系』のために――荒俣宏
 ・ボルヘスの顔――狩々博士
 ・日々の泡 編集ノート

 最初の月報だけあって、『創造者』に触れているのは裏面の「ボルヘスの顔」のみ。
 内容紹介だけ印刷の向きが違う。
 ここには世界幻想文学の象徴でもある(?)本文両端に印刷される柱も見える。
 この装丁は今となってはコスト的に厳しく、今では不可能なのだそうだ。なので再版する時にはごく普通の装丁の新装版にしている、とはまたしてもメールマガジンから。

 更にメールマガジンから話を引くが、二三十年前には大きな書店にはこのシリーズが綺麗に並んでいたんだとか。
 色鮮やかな新本の函が背を向けてこれだけ並んでいる姿は、きっととても壮観だっただろう。私が初めてこのシリーズを見たのは近所の大学図書館なのだが、ここでも函付きで並んではいたがとても綺麗だった。
 ただやはり多少は色褪せてしまっていたのと、図書館につきものの整理用シールがでかでかと貼られてしまっていてちょっと。
 書庫にはとても綺麗な明らかに今まで誰も借りてもいなければ触ってもいないんじゃないの状態のが並んでいたが、そちらは薄暗すぎ&それ以前に人が歩くと床が揺れるのが怖すぎて記憶が曖昧だ。
 万が一の時には本棚以外の床は抜けるに違いない……。本だけは無事なんですよね、分かります。
 今更ながらちまちまと私が集めている世界幻想文学大系だけれど、背の状態には随分と譲歩しているので、私が揃えたところで新本時代の綺麗な状態にはほど遠い。


 裏面の「虔みて呪う南柯のまぼろし」は、世界幻想文学大系の幻の先輩達の話。
 日夏耿之介が大正十年に企画した一期五十三冊の『奢㶚都南柯叢書』も、戦後になって紀田順一郎が編纂した第一期十巻『世界怪奇文学豪華選』も、結局は陽の目を見ることは叶わなかった。
 それらの血を引く『世界幻想文学大系』はこうして刊行され初めて実体を持つこととなった、と荒俣宏は述べている。
 「秘伝の全貌は、もういちど無数の細部に分裂して、間もなくぼくたちの眼前に啓示される――」と月報の1で記した氏はしかし、最終配本となる『第三の魔弾』に付属する月報で「幻想文学のあとに何が来るのか、今はまったく暗中模索と言うしかない」と書くこととなる。
 実際のところ、先達の果たせなかった夢の上に花開いたこの大系の後は、一体何が引き継いだのだろう?

 「ボルヘスの顔」は唯一、本書『創造者』に関する……と言うか、ボルヘスを主題とした文章。
 数多の顔を持つボルヘスと、数多残されている写真・肖像との不一致/一致に想像を馳せている。



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 こんなの見つけてしまったよ。togetterから「国書刊行会」秘録 (というよりざっくりまとめ)
 ……togetterさんは時間帯によってはとてつもなく重たいイメージなのだが、リンク踏んだ方のパソコンに無事に表示されますように。
 国書刊行会三大がっかり事件が面白い。東京国際ブックフェアに行ってみたくなっちゃったよ。
 ところで立川オリオン書房ノルテ店のジャン・パウル『巨人』は売れたのかしら。

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