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『結晶とはなにか―自然が作る対称性の不思議』感想:★★★★☆

2012.05.05 Sat


平山 令明 講談社 2012-04-20
売り上げランキング : 16810
by ヨメレバ



 「ペラペラ捲った感じでは、軽い話題のようなので、さっくり読み終われるんじゃないかなー」とか夢見てスイマセンでした、というのが最初の感想。
 と言っても、私が七転八倒したのは単純に数学的なセンスが壊滅的すぎて、結晶のキモである「規則配列」の解説部分で心が折れそうになっただけです。つまり悪いのは私だ。

 なので、対称やら回転やらの操作に抵抗がない、三次元になっても平気だよ、ってな方で今まで化学とは接点がないのならば、サックリと楽しく読めそうだ。
 化学的な内容としては、基本を平易に書いてある印象。
 「結晶とは固体とどう違うのか?」「その大半が結晶である宝石に美しさを感じるのは、どうしてだろう? そこに存在する構造の美しさを感じ取っているのだろうか」などの問いかけにより、読者の興味を惹くように工夫がなされているあたりも良い。
 気を惹くための例示が時折オーバーすぎると感じる箇所もあるが、そこはご愛敬でしょう。
 最後に「実際の自然はそこまで厳密でもないんですけどね」とのオチがつくあたりで笑ってしまった。
 偉大なるアバアウトさと洗練され切れない泥臭さこそが世界の秘密だよなぁ。簡単には解明させてくれやしないんだ。









 しかしどうして、「ファン・デア・ワールス力」なのかが気になった。普通は「ファン・デル・ワールス力」で統一されるものだと思うのだが。中点(?)はあってもなくてもどちらでも構わないが。
 ファン・デルは人の名前なので、実際の発音からすると「ファン・デア」の方が近いのか?
 実はそちらの方がメジャーになりつつあるのかと思いgoogleに尋ねてみたが、「もしかして」と表示されることすらなく「ファン・デル・ワールス」での検索結果だけが出てしまい、ファン・デア表記は見つからなかった。
 うーん、何故に「ファン・デア・ワールス」なんだろう。私が知らない何かがあるのか。教科書表記からズラす意図はどこに? 地味に気になるのでありました。
 本棚をひっくり返したら、同じく平山令明著の『分子レベルで見た薬の働き―新しい薬に挑む生命科学』(1997年7月第1刷発行、私が持っているのは2004年3月第5刷発行のもの)が出て来たが、こちらでは普通に「ファン・デル・ワールス力」表記となっている。

 ちなみにこの『分子レベルで見た薬の働き』は第2版が出ているが、こちらでの表記がどうなっているかは知らない。



 更にもう一つ突っ込んでおくと、本書にはブルーバックスのサイト上に「サポートページ」なるものが用意されており、そこで補足を見ることができると記述されているのだが、肝心のページが文字化けしていて私には謎の呪文しか見えない。
 エンコードを変えてみたり、いっそのこととソースを覗いてみたりもしたのだが、無理。しかも最近不安定なFirefoxが更に不安定になるという二重苦すぎて、もう嫌。
 他の人には問題なく見えているのだろうか。見えているなら良いのだが。
 問題のページはコチラ→『結晶とはなにか』サポートページ (ブルーバックスのサポートページ内)




レーベル別:ブルーバックス|ジャンル別:自然科学
より詳しくは右カラムのカテゴリから選択してください。


関連記事:
左→右と右→左:購入履歴・新本編43
『ロウソクの科学』感想:★☆☆☆☆
『すばらしい人間部品産業』感想:★★☆☆☆





 本書で紹介されているKali(カーリー)という名前のフリーソフトが面白い。
 「どうせ英語なんだろ?」とか思いながらアクセスしたところ、ちゃんと日本語化されておりました。翻訳して下さった方、ありがとうございます。

 本書の1次元、2次元の規則配列模様は主にこのKaliで描かれているそうなのだが、ソフト紹介にもある幼稚園・小中学生向けの説明文「「使い方」を読む必要もありません。誰が描いても、必ず傑作ができます!」の通りに、単純に遊ぶことも可能。
 むしろその他は私には無理。

Kali その1


Kali その2


 ……面白い。
 どうやってjpgに変換するのかが分からなかったので、プリントスクリーンで画面丸ごと保存→ペイントで必要箇所だけ切り抜いて保存、とのテキトー極まりない行為に走ってしまった結果、色が劣化した。そりゃそうか。
 つまり実物はもっと綺麗な色をしておりました。
 Windows用をインストールしようとすると、Win95とXPの二種類用しか出て来ないものの、XP用がWindows7(64bit)で動いた。95の方は試していない。

 Kaliはコチラから→ジェフ・ウィークスの位相幾何学および幾何学ソフトウェア
 下の方にあります。

Theme:読んだ本 | Genre:本・雑誌 |
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