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色褪せちまった哀しみに:購入履歴・古本編59

2012.05.03 Thu



 ホフマン全集が集まって来たので、ご紹介。

『ホフマン全集』背表紙ズ


 函背の色褪せっぷりが悲しい限り……。昔は綺麗な色だったんだろうな、というのが想像出来るだけに寂しい。
 デザインも字体も凝ってある。

 一部に帯が付いているせいで分かりにくいけれど、左から1,2,3,7,8巻でございます。
 全10巻(内4,5,6巻はそれぞれ二分冊なので、全13冊)予定ながら、10巻が未だに出ていないという未完の全集。
 出版元の創土社さんは、「ホフマン全集は全10巻のうち第10巻が未出版。現在、翻訳中です。発売日は未定です。1~9巻は現在品切れですが、10巻刊行時にセット増刷する予定です。」と仰っておられます。

 ……なんかもう、望みが薄すぎやしませんかね。
 まだこの文章がサイト(FAQの頁)に載っているということは、創土社はまだ諦めてないんだろうか。それとも単に放置しているだけなのか。
 色褪せる前の装丁を知りたいので、増刷はして欲しいなー。そんな訳で是非前者でお願いしたいところ。
 ちなみに10巻は「評論・書簡・日記・評伝」の予定でした。


 以下、それぞれの巻に関してのメモ書き。長いのでご注意下さい。








 まずは1巻と2巻。
 それぞれ背には「カロ風幻想作品集Ⅰ」、「カロ風幻想作品集Ⅱ」と記されているが、扉には「カロ風幻想作品集Ⅱ/旅する一狂信者の日記帳より Ⅰ」、「カロ風幻想作品集Ⅱ/旅する一狂信者の日記帳より Ⅱ」と記載されている。

 私が買ったのは、帯付き。
 函表。

全集Ⅰ・Ⅱ カロ風幻想作品集・函


 函裏。表の上部にあったタイトルがなくなるだけで、他は一緒のようだ。

全集Ⅰ・Ⅱ 函裏


 本体はこんな感じ。
 写真がイマイチすぎるけれど、この素敵さが少しでも伝われば幸い。

全集Ⅰ・Ⅱ 本体&背


 1巻には創土通信No.7(1977.4.15)が、2巻には出版案内(一九七九年四月)が付いてきた。

月報&創土社出版案内


 創土通信の方は、ホフマン全集を個人全訳している深田甫と、ジャン=パウル文学全集を個人全訳している鈴木武樹のお二人の対談。
 ホフマン全集とジャン=パウル全集って同時に刊行してたのか。装丁があまりに違うから時期からして違うのだと勝手に思っていたよ。
 ジャン=パウルの函はどうしてダンボールみたいな見た目なんだ……。もうちょっとオシャレというか何と言うかにしてくれても良かったんじゃないかと思うんです。このホフマン全集みたいな小洒落た感じが似合わないのは分かるけどさぁ。

 そして悲しいことに、どちらの個人全集も完成しておりません。


 創土通信No.7の最後は事務所のお引っ越しのお知らせで終わっておりました。
 創土社の出版案内は三つ折り。広げると下の状態に。例によって、綺麗に写真が撮れない。

出版案内 その2


出版案内 その3


 ホフマン全集、ジャン=パウル文学全集ともに、載っておりますね。
 この一九七九年四月の時点では、ホフマン全集は1,2,3,7,8,9巻が発売されていたようだ。

 ふと気になったので調べてみたところ、翻訳作品集成の情報によれば、1巻が1976年11月、2巻が1979年5月、3巻が1971年11月、4巻の1が1982年10月、4巻の2が1988年7月、5巻の1が1990年10月、5巻の2が1992年10月、6巻が1993年7月、7巻が1972年9月、8巻が1971年9月、9巻が1974年2月に出たんだそうな。
 つまり8巻→3巻→7巻→9巻→1巻→2巻→4巻の1→4巻の2→5巻の1→5巻の2→6巻の順番で出版されたわけですね。1971年の9月に始まり、93年の7月に終わったということに。いや、まだ10巻出てないけれど。

 それになんとなーくだけれど、後になるにつれて刷り部数が渋くなっているような……。
 セラピオン会員物語が収められている4巻5巻が一番欲しくて探しているってのに、今のところ殆ど出会ったことがない。出会ったとしても、二分冊の内の前半部分だけなパターンが多い。
 6巻の『悪魔の霊液』も、ちくま文庫の『悪魔の霊酒』しか見た記憶がない。
 まぁセラピオンは固執せずとも、アンソロジーを漁れば全部集まるような気がしないでもないのだけれど、まとめて、そして順番に読みたいのです。それに、この全集の装丁はとても素敵だし。色褪せてるけど。



 話を戻して3巻。背には「夜景作品集」とだけあるが、扉には「夜景作品集 ――カロ風幻想作品集の著者による刊行――」とある。
 「カロ風幻想作品集の~」が売り文句になるほどに、カロ風は売れたのだろうか。

 函表。帯付き。

全集Ⅲ 夜景作品集・函


 函裏。……帯の右下、定価の横に何かが見える!

全集Ⅲ 函裏


 拡大してみた。さらに黄色で問題の場所を強調してもみた。
 何やら塗りつぶされておりますね。

全集Ⅲの気になる帯


 よーく見ると、塗りつぶされた下が読める。「カラー口絵入」。
 ……入れるつもりだったのか、カラー口絵。そして断念して帯に印刷した文字を塗りつぶしたのか、手作業で。
 一応モノクロの口絵なら入っているけれど、でもそれはどの巻にもあるし。一体どんなカラーの絵を入れるつもりだったんだろう? (→2012年5月4日追記/記事の最下部分)


 3巻にも創土通信が入っていた。こちらはNo.5、日付は1975.7.15とある。
 1巻、3巻ともに発売日(1巻が1976年11月、3巻が1971年11月)と創土通信の日付が合わないのは、私が所有しているものがそれぞれ初版ではないからですね。

創土社通信(月報)


 創土通信No.5は鈴木武樹の「ジャン=パウルとトーマス・マン」と題する文章が載っている。
 「ジャン=パウルがマイナーすぎて、ジャン=パウルとちゃんと書いたにも関わらず、『ジャン=パウロ』に訂正される」との話は、どこかで読んだような。国書刊行会の月報だったような記憶があるようなないような……。


 最後は7巻と8巻。
 背にはそれぞれ「牡猫ムルの人生観」、「ちびのツァッヒェス ブランビルラ王女・他」とある。ブランビルラ王女の「ル」は小文字のように扱われているが、そこまでは再現出来ない。

 7巻の扉では「牡猫ムルの人生観 ならびに偶然刷りこまれた反故紙にみる楽長ヨハネスク・クライスラーの伝記の断篇」となっている。この手の長いタイトルって一体いつまで流行ったんだ。
 8巻収録は目次によると「ちびのツァッヒュス またの俗称をツェノーバー」、「ブラムビルラ王女」、「最期の物語集Ⅰ」に「群盗」、「無邪気」、さらに「ホフマン論紹介 ハンス・マイアー<<E・T・A・ホフマンの現実性>>」。
 しかし扉には「ちびのツァッヒェス またの称俗をツィノーバー ――メールヒェン――」となっている謎。ェが恐らく正解。
 それも目次のブラムビルラ王女の開始頁が間違っている。目次では291pからになっているが、実際は219pから。
 私が買った8巻は初版なので、重版があるならそれ以降では直されていそうだ。


 函表。

全集Ⅶ・Ⅷ 函


 帯がないので、ほぼ代わり映えがしないが、一応裏。

全集Ⅶ・Ⅷ 函裏


 7,8巻は比較的よく見かけるので、もうちょっと状態が良いのを探しても良かったような気が今更している。
 まぁ、いいか。


 おまけで、8巻の見返し部分も。

全集Ⅷだけ何故か……


 めちゃ怖い。表側の見返し、裏側の見返しの両方にいるせいで、怖さも2倍。
 ホフマン全集で最初に発売された8巻だけにしかないあたり、不評だったのかもしれない。



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 か、書き終わった!
 これを書くために筺から出したり入れたりを繰り返した結果、本体に付いていた保護用の(?)パラフィン紙がかなり不幸なことになってしまった。


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