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火から秘密へ:購入履歴・古本編56

2012.03.29 Thu



 世界幻想文学大系からフリオ・コルタサルの『秘密の武器』を購入。
 函のカバーは緑色。

世界幻想文学大系『秘密の武器』


 コルタサルはボルヘスと並ぶアルゼンチンの代表的幻想作家、らしい。
 ちなみに当初の予定ではコルタサル作品は『秘密の武器』ではなく『すべての火は火』のタイトルで世界幻想文学大系に収められるはずだったのが、途中で変更された。
 どれかの月報でその理由として、「より幻想文学大系に相応しいものをと考えた結果」だと書いてあり、タイトルだけではなく収録作も変更されていたような記憶があるのだが(『秘密の武器』には「すべての火は火」は収録されていない)、どの月報だったか忘れた上に発見出来ない。

 ちなみに「すべての火は火」は、『秘密の武器』の後に発行された岩波文庫の『悪魔の涎・追い求める男 他八篇―コルタサル短篇集』、もしくは叢書アンデスの風の『すべての火は火』で読むことが出来る。








 函のカバーも緑色だが、本体も緑メインのマーブル模様。
 月報はオレンジ色で33。色の組み合わせが普通だ。
 本体の透明カバーも付いていたのだが、写真に撮ると光って面倒なので外してある。

函と本体と月報



 月報の内容は以下。

月報33――1981.6.25
 ・コルタサルとカルペンティエールに於ける時間と音楽――山野浩一
 ・新ラテンアメリカ・ジャズ事情――安原顯
 ・ドイツ・ロマン派絵画の三つの道 新しい絵画への道、過去への憧れ、総合への道――幻想文学の余白に・13――藤縄千艸


 おや、こんなところで山野浩一の名前を見るなんて。
 この「コルタサルとカルペンティエールに於ける時間と音楽」は、本書収録の「追い求める男」とアレッホ・カルペンティエールの『バロック協奏曲』を共に音楽を扱った作品として比較し、そこからコルタサルとカルペンティエールの「時間」に対する視座の違いを語っている。
 「新ラテンアメリカ・ジャズ事情」、「ドイツ・ロマン派絵画の三つの道」はそれぞれタイトル通りの内容。


7月19日追記:
 『秘密の武器』が岩波文庫から刊行された。

秘密の武器 (岩波文庫)


 収録作は「母の手紙」、「女中勤め」、「悪魔の涎」、「追い求める男」、「秘密の武器」の五編とのことなので、国書刊行会から出た世界幻想文学大系『秘密の武器』と全く同じ。


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