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『クォンタムデビルサーガ アバタールチューナーⅤ(完結)』感想:★★★★☆

2012.01.06 Fri


アバタールチューナーⅤ (クォンタムデビルサーガ)

五代 ゆう 早川書房 2011-10-21
売り上げランキング : 29931
by ヨメレバ


 ネタバレ注意。
 Ⅰ巻の感想はコチラから。


これは戦いなのだよ、君、<神>と、われわれ人類との、休戦もなければ講和もあり得ない、血みどろの闘争なのだ(p.112)



 体が結晶化し死に至る奇病キュヴィエ症候群は、五年前から過酷さを増し、今やほんの僅かな太陽光すら致命的であった。進行の激化を引き起こしたのは太陽の黒化であり、それをもたらしたのはキュヴィエ症候群の謎を解く為に生み出されたはずの<テクノシャーマン>セラフィータであった。
 今や死と同義の太陽光から守られ、地上にあるドームに暮らせるのは、<カルマ協会>に選ばれた人間のみ。<協会>によって価値がないと見なされたその他の人間達は、黒い太陽を避けるために地下に逃れ<ローカパーラ>との名を持つ組織を結成し、過酷な環境でギリギリの生活を送っていた。
 それがシミュレーション世界<ジャンクヤード>に生きるサーフらが目指した<楽園>、即ち現実世界の姿であった。

 仮想世界<ジャンクヤード>から現実世界に転移を果たしたサーフらは、<ASURA>と呼ばれる超人的かつ悪魔的な能力を有する肉体に宿った。戦いのない平和な世界を欲し続けた彼らが現実世界で選んだのは、悪魔と罵られ嫌悪されながらも己の心と身体、そして各自の<アートマ>を駆使して戦い、『生きる』ことであった。
 だがサーフら三人の前に、仲間であるはずのヒートが立ちふさがる。己のアートマ<アグニ>を<協会>の協力により<シヴァ>へと進化させたヒートは、新しく手に入れた強大な力を駆使して世界を滅ぼそうと目論む。
 ヒートを止めるために、そして何よりも世界を救うために、<神>と語らう<テクノシャーマン>であるセラの奪還にサーフたちは挑む。
 だが<ジャンクヤード>で自我を得たセラは、もはや、かつての全知であり無知であった<女神>セラフィータとは異なり、肉と人格を備えた人間なのであった。


どんなふうに造られようと、どんなふうに生まれようとも、わたしたちはここにいます。生きています。それを否定することは、誰にもさせません。(p.88)










 ようやっと最終巻の感想でした。

 ヒートの行動の理由はほぼ予想通りだった。
 が、<女神>であった頃のセラの言い分に納得することが出来たのは意外だった。どれほどの情報があろうとも、それを整理し理解するだけの「主観」がなければ、それらはただ意味の無い無数のカケラでしかない、との説明に異論は無い。
 しかし「主観」が欠けていたのならば、どうして眞の、そして同時にサーフの顔に拘り、眞を呼び寄せるかのような真似をしたのだろうか。それもまた、結ばれた因果の縁の成せる技ってことか。うーん。

 うーん、と言えば本作の解決策が腑に落ちない。
 <神>は理解出来ない人間の「感情」にのたうっており、彼を正常化するために、人間の感情を解読可能にさせる為のプロトコルを<神>に打ち込みインストールさせわけだが、そのプロトコルは一体どこから湧いて出たんだ?
 人間の発生以来、身に纏わり付く重みに苦しんできた<神>が、事ここに至るまで決して理解することの出来なかった「感情」を、たちどころに理解することを可能とするプロトコルって、とてもとても凄まじいものなのではないのだろうか。それなのに、出所がさっぱり分からないよ……。
 一幾がサラに打ち込んだ苦痛がそれに相当するのかと思ったが、それならばその時点で<神>にも打ち込まれている訳で、やはりプロトコルの由来が分からない。<ジャンクヤード>での日々こそが、サラに<神>への言語を与えたということだろうか。
 ……もしかして、根本的に何か読み落としているのか私。


 とは言え、面白うございました。
 基本的に他生物に対する人類の優越性を認められず、永遠への指向性を拒絶するような私が、途中でドロップアウトすることなく読み終えられたのも、『クォンタムデビルサーガ アバタールチューナー』が物語として優れていたからなのだろうし。
 ゲイルがカッコイイしね。何気に一番美味しい気がするぞ。


関連記事:
やっぱり縦に長すぎると思うの:購入履歴・新本編18
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『クォンタムデビルサーガ アバタールチューナーⅣ』感想:★★★★☆


ジャンル別:SF小説|作者別:五代ゆう
その他は右カラムのカテゴリから選択してください。





 原案であるこの小説が面白かったので、ゲームの方もやってみようかと思ったものの、「難易度は高い」との情報を得てあっさりと諦めた。生粋のヌルゲーマーでございますれば、ええ。
 ハードもPS2だしね。ウチのPS2さんは保障期間が切れて直ぐに壊れたままです。もう流石に捨てたし。
 あれ、前にも書いたような気がするなコレ。母親が任天堂を信仰していたおかげで買って貰えず、せっせとお小遣いを貯めて買ったが故に未だに恨みを忘れられない。ギリギリ。


 その点、任天堂は優秀だったなぁ。ファミコンからゲームキューブまであったけれど、後継機が出る前に壊れたことは一度もなかった。ファミコン、スーファミ時代は何度もセーブデータ吹っ飛んだけどね。……あの恨みもそれなりに、ギリギリ。
 そう言えば、私の初期型DSも何気に現役だった。手を滑らせて階段から二回も突き落としたのに、未だに使える。柄にもないピンクを買ってしまったことだし、壊れたらDS LiteかDSiに乗り換えようと壊れるのを待っていたってのに、まさか後継機が発売されてもまだ元気だなんて。

 今となっては重くて分厚くて画面狭くて暗いのよ、アンタ。

 3DSも私が想像していたよりもずっと面白そうで、ちょっと欲しい。今度は赤が良いなぁ。
 ただ、強度の乱視持ちの私にもちゃんと立体に見えるのかなー。左右の目に映るズレた像を矯正するのが妙に得意になってしまっているのだけれど。



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