『スラヴ世界のイースター・エッグ―ピーサンキからインペリアル・エッグまで(ユーラシア選書)』感想:★★★☆☆
2016.03.23 Wed
スラヴ世界のイースター・エッグ―ピーサンキからインペリアル・エッグまで (ユーラシア選書) | |
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タイトル通りの内容の一冊。春分の日は終わってしまったが、今年の東方正教会のイースターは5月1日とやたらとズレているので、セーフということで一つ。
スラヴ世界でのイースターの意味と歴史を紹介し、ソ連時代の抑圧をくぐり抜けて今も伝わる各家庭でのイースター・エッグの作り方、加えて日本でも作れそうな方法を紹介している。
その一方で、一流の技術と資金によって作られたインペリアル・エッグをも丁寧に紹介している。そのデザインの意図を辿ると、ロマノフ家の最後煌めきとその家族関係が透けて見えて、華々しいくも切ない物語となっている。
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