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『シャーロック・ホームズの誤謬 「バスカヴィル家の犬」再考』感想:★★☆☆☆

2013.12.16 Mon


シャーロック・ホームズの誤謬 (『バスカヴィル家の犬』再考) (キイ・ライブラリー)

ピエール・バイヤール
東京創元社 2011-06-29
売り上げランキング : 482700
by ヨメレバ


 シャーロック・ホームズの「バスカヴィル家の犬」事件には、真犯人がいる! ホームズは真犯人にまんまと嵌められ、無実の人間を犯人に仕立て上げてしまっているのだ。
 ……が主な論旨の一冊。



 ホームズシリーズを読む現代の人間ならば誰でも、時折疑問を抱くだろう。「ちょっとそれは牽強付会に突入してやいないか」、と。
 とは言え、それはそれとして楽しむ人の方が多いだろう。ホームズシリーズは虚構なのだ。ホームズが無理な推理を行い無実の人間を罪に問うていようとも、実害はない。
 しかし世の中とは広いもので、無実の罪を着せられた作中人物を救ってやろうと一冊本を物す者が現れた。ピエール・バイヤールその人である。

 彼はワトソンが記した「バスカビル家の犬」事件そのものがワトソンの目を通して書かれた歪んだものであることを指摘し、可能な限りで事件そのものを公正に再構築する。
 そしてホームズが彼の特有のロマンティスト気質のために見落とした事件の真相に迫る。

 本書の最初の1/4は「バスカビル家の犬」事件の概要の再説明に費やされ、続く1/2はバイヤールの思想と実践についてが語られ、残りの1/4でようやくバイヤール探偵による事件の「真相」の種明かしが成される。
 つまり必要なのは最後の1/4のみで、残りの部分はそう重要ではない、少なくとも私にとっては不要、だ。
 特に中央1/2で成されるバイヤールの主張は、正直私には付いていけない。

 とは言えども、最後の1/4で示される真犯人像はなかなかに面白い。実にあり得そうで、ホームズに挙げられた「犯人」が可哀想になる。
 誰かこの設定で映画撮らないかな。



 以下は、私にとって不要と思われる真ん中1/2の話。
 ネガに傾いている上に長いという二重苦となっております。


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