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『ロシア怪談集』感想:★★★☆☆

2011.07.11 Mon
ロシア怪談集 (河出文庫)
ロシア怪談集 (河出文庫)沼野 充義

河出書房新社 1990-05
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 『東欧怪談集』と同じく、編集は沼野充義。『東欧怪談集』の感想はコチラ
 収録作品は以下13作品。

・「葬儀屋」 プーシキン 神西清・訳
・「思いがけない客」 ザゴスキン 西中村浩・訳
・「ヴィイ」 ゴーゴリ 小平武・訳
・「幽霊」 オドエフスキー 浦雅春・訳
・「吸血鬼の家族――ある男の回想より」 A・K・トルストイ 栗原成郎・訳
・「不思議な話」 ツルゲーネフ 相沢直樹・訳
・「ボボーク――ある人物の手記」 ドストエフスキー 川端香男里・訳
・「黒衣の僧」 チェーホフ 池田健太郎・訳
・「光と影」 ソログープ 貝沢哉・訳
・「防衛――クリスマスの物語」 ブリューソフ 草鹿外吉・訳
・「魔のレコード」 グリーン 沼野充義・訳
・「ベネジクトフ――あるいは、わが人生における記憶すべき出来事(植物学者Xによって書かれたロマンティックな中編小説)」 チャヤーノフ 沼野恭子・訳
・「博物館を訪ねて」 ナボコフ 諫早勇一・訳


 『東欧怪談集』とは違い、好みの作品を見つけられなかった1冊。
 これは私がロシア語圏の小説を読むのがほぼ初めてで、人名表記などにストレスを感じてしまったのが大きな原因なのかもしれない。うーん。
 個人的感想は折りたたみ。


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Theme:読書感想 | Genre:本・雑誌 |
Category:星3つ:★★★☆☆ | Comment(0) | Trackback(0) | top↑ |

『東欧怪談集』感想:★★★★★

2011.06.19 Sun
東欧怪談集 (河出文庫)
東欧怪談集 (河出文庫)沼野 充義

河出書房新社 1995-01
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 読み終わったのはいつだよ、な感じの遅すぎる感想。
 河出の怪談集シリーズの例に漏れず、本書もまた怪談と言うよりも幻想小説の傾向が強い。
 ちなみに、「東欧」とはなんぞや? との問いに関しては、本書の編集をした沼野充義氏はあとがきで以下のように述べている。
僕にとってこの「東欧」とは、単なる地理的な概念でもなければ、政治的な色分けでもない。それはしいて言えば、文学的想像力のあり方に関わることなのだ。アジアに向き合ったときはヨーロッパ的な文化の強力な擁護者として立ち現れるものの、西欧に対してはどうしても「田舎くさい」非ヨーロッパ的な闖入者のように見えてしまい、西方的な洗練された形式と、東方的などろどろした混沌のあわいに、捉えどころのない姿を変幻自在に見せては、また深い裂け目の中に消えていく幻影のようなもの。(p.423)

 ヨーロッパを美化しすぎじゃないですか、と思わないでもないが、つまりは西欧とアジアの狭間ってところですかね。
 そんな訳で、ロシアからも1作品が収録されております。
 
 収録されているのは以下26作品。

・ポーランド
「『サラゴサ手稿』第五十三日 トラルバの騎士分団長の物語」 ヤン・ポトツキ 工藤幸雄・訳
「不思議通り」 フランチシェク・ミランドラ 長谷見一雄・訳
「シャモタ氏の恋人」 ステファン・グラビンスキ 沼野充義・訳
「笑うでぶ」 スワヴォーミル・ムロージェック 沼野充義・訳
「こぶ」 レシェク・コワコフスキ 沼野充義・訳 芝田文乃・訳
「蠅」 ヨネカワ・カズミ 坂倉千鶴・訳
・チェコ
「吸血鬼」 ヤン・ネルダ 石川達夫・訳
「ファウストの館」 アロイス・イラーセク 石川達夫・訳
「足あと」 カレル・チャペック 栗栖継・訳
「不吉なマドンナ」 イジー・カラーセク・ゼ・ルヴォヴィツ 石川達夫・訳
「生まれそこなった命」 エダ・クリセオヴァー 石川達夫・訳
・スロヴァキア
「出会い」 フランチシェク・シヴァントネル 長與進・訳
「静寂」 ヤーン・レンチョ 長與進・訳
「この世の終わり」 ヨゼフ・プシカーシ 木村英明・訳
・ハンガリー
「ドーディ」 カリンティ・フリジェシュ 岩崎悦子・訳
「蛙」 チャート・ゲーザ 岩崎悦子・訳
「骨と骨髄」 タマーシ・アーロン 岩崎悦子・訳
・ユダヤ
「ゴーレム伝説」 イツホク・レイブシュ・ペレツ 西成彦・訳
「バビロンの男」 イツホク・バシヴィス(アイザック・シンガー) 西成彦・訳
・セルビア
「象牙の女」 イヴォ・アンドリッチ 栗原成郎・訳
「『ハザール事典』 ルカレヴィチ、エフロシニア」 ミロラド・パヴィチ 工藤幸雄・訳
「見知らぬ人の鏡 『死者の百科事典』より」 ダニロ・キシェュ 栗原成郎・訳
・マケドニア
「吸血鬼」 ペトレ・M・アンドレエフスキ 中島由美・訳
・ルーマニア
「一万二千頭の牛」 ミルチャア・エリアーデ 直野敦・訳
「夢」 ジブ・I・ミハエスク 住谷春也・訳
・ロシア
「東スラヴ人の歌」 リュドミラ・ペトルシェフスカヤ 沼野恭子・訳

 目次では国別に書いてあるが、本文では「この作品からマケドニア」と言った記載は全くない。
 ポーランドの作品多いなーと思っていたら、気が付いたらチェコの後半にさしかかっていてビックリした記憶が。
 まぁ、作品の頭に載せられている著者略歴から気が付けって話ですが。

 ちなみに本書のウリは、パヴィチの「『ハザール事典』 ルカレヴィチ、エフロシニア」以外の全てを原語から直接訳したことなんだそうな。
 この本が出た1995年の時点では、東欧のようなマイナーな原語に於いては、一度英訳されたものから日本語に訳す重訳がまかり通っていたらしく、沼野充義氏は他の原語を介さずに直接日本語にすることに拘ったのだと「編者あとがき」で述べている。

 以下は、収録作品に対する私の感想。



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