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『わたしの外国語学習法』感想:★★★☆☆

2014.10.05 Sun


わたしの外国語学習法 (ちくま学芸文庫)

ロンブ カトー 筑摩書房 2000-03
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 作者のロンブ・カトーは、16もの言語を身に付けた外国語学習のエキスパート。その彼女が「先生」ではなく「生徒」の立場で、今までの自分の学習法を振り返り、他の人にも参考にして貰うべく書いたのがこの一冊。
 その中には日本語も含まれており、そのため偶に日本語の話も登場する。
 末尾で第二次大戦に敗戦後、日本人の中に日本語を捨てようと言い出す者が現れたことに関してまるで「腹切り」と比喩しているのに一瞬隔世の感を覚えたが、しかし、幼児の頃から英語漬けにするのを是とする現在もまた同じ状況のようにも思える。


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Theme:書評 | Genre:本・雑誌 |
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『こどもの風景(新・ちくま文学の森 5)』感想:★★★★☆

2013.07.03 Wed


こどもの風景 (新・ちくま文学の森)

鶴見 俊輔 筑摩書房 1995-01
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by ヨメレバ


 正直全く期待していなかったのに、読み始めるとどれも面白かった。
 ただ純真なだけではなく、ただ無知なだけではなく、ただ弱いだけではなく、画一的なルールを飲み込み既製品の如き一律さを身に付ける前の、自由で不自然で醜く輝かしい、誰もが通り過ぎざるを得ない、そして一度は確かに経験した「こども」なる存在を考えさせるアンソロジー。

 収録は以下。
・小曲二章 佐藤春夫
・「波」より ヴァージニア・ウルフ、川本静子・訳
・「少年たち」 チェーホフ、神西清・訳
・「ある小さな物語」 モルナール、徳永康元・訳
・「少女」 ウンセット、尾崎義・訳
・「行列」 夏目漱石
・「牛乳」 武田百合子
・「ずぼんぼ」 幸田文
・「お栄という幼児」 森銑三
・英語教師の日記から 抄 小泉八雲、田中三千稔・訳
・「蔦の門」 岡本かの子
・「孫とおばば」 中野重治
・「胡桃割り」 永井龍男
・「小さな逃亡者」 タゴール、山口三夫・訳
・「対応」 ジョイス、戸田基・訳
・「力づく」 W・C・ウィリアムズ、宮本陽吉・訳
・「一日の期待」 ヘミングウェイ、井上謙治・訳
・「思い出より」 太宰治
・「人の顔」 夢野久作
・「小羊」 ソログープ、中山省三郎・訳
・「赤い酋長の身代金」 O・ヘンリー、小鷹信光・訳
・「小さな王国」 谷崎潤一郎
・「ミリアム」 カポーティ、川本三郎・訳
・少年探偵団 解説にかえて 安野光雅



Theme:読んだ本の紹介 | Genre:本・雑誌 |
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『こわい部屋 謎のギャラリー』感想:★★★☆☆

2013.06.28 Fri


こわい部屋: 謎のギャラリー (ちくま文庫)

北村 薫 筑摩書房 2012-08-08
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 暑い日には怪談を、……なんて話ではなくて、単純にソログープの「光と影」が収録されていたから読んだだけなんですけれどね。
 背後からひたひたと音もなく迫り来、振り返っては破滅だと分かってはいても、それでも振り返らざるを得ない。
 気が付かなければ幸せでいられたのに、一度違和感に気が付いてしまえば、もはや「知らなかった」頃には戻れない。
 そんな密やかな恐怖を内包する物語たちが揃っている。

 収録作品は以下。
・「チャイナ・ファンタジー」 南伸坊
・「巨きな蛤」 南伸坊
・「家の怪」 南伸坊
・「寒い日」 南伸坊
・「七階」 ディーノ・ブッツァーティ、脇功・訳
・「待っていたのは」 ディーノ・ブッツァーティ、脇功・訳
・「お月さまと馬賊」 小熊秀雄
・「マナイタの化けた話」 小熊秀雄
・「四つの文字」 林房雄
・「煙の環」 クレイグ・ライス、増田武・訳
・「お父ちゃん似」 ブライアン・オサリバン、高橋泰邦・訳
・「懐かしき我が家」 ジーン・リース、森田義信・訳
・「やさしいお願い」 樹下太郎
・「どなたをお望み?」 ヘンリィ・スレッサー、野村光由・訳
・「避暑地の出来事」 アン・ウォルシュ、多賀谷弘孝・訳
・「ねずみ狩り」 ヘンリィ・カットナー、高梨正伸・訳
・「死者のポケットの中には」 ジャック・フィニイ、福島正実・訳
・「二十六階の恐怖」 ドナルド・ホーニグ、稲葉迪子・訳
・「ナツメグの味」 ジョン・コリア、矢野浩三郎・訳
・「光と影」 フョードル・ソログープ、中山省三郎・訳
・「斧」 ガストン・ルルー、滝一郎・訳
・「夏と花火と私の死体」 乙一
・「価値の問題」 C・L・スィーニイ、田中小実昌・訳
「『こわい部屋』の愉しみ」 宮部みゆき・北村薫

 南伸坊の4作品は漫画、末尾の「『こわい部屋』の愉しみ」は宮部みゆきと本書の編者でもある北村薫の対談。



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『ラピスラズリ(ちくま文庫)』感想:★★★☆☆

2012.02.04 Sat

ラピスラズリ (ちくま文庫)

山尾 悠子 筑摩書房 2012-01-10
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 読んだのはちくま文庫版。
 作者による「あとがき」によれば、国書刊行会から出た単行本版に全面的に手を入れたとのこと。

 収録されているのは5作品。
・「銅板」
・「閑日」
・「竈の秋」
・「トビアス」
・「青金石」
 全部合わせても250ページを超えない小さな1冊。



Theme:オススメの本 | Genre:本・雑誌 |
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『ブリンジ・ヌガグ 食うものをくれ』感想:★★★★☆

2011.10.05 Wed
ブリンジ・ヌガグ―食うものをくれ (1974年)
ブリンジ・ヌガグ―食うものをくれ (1974年)コリン・M.ターンブル 幾野 宏

筑摩書房 1974
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 現在では新本で手に入らない1冊。原題は"the Mountain People"、出版は1972年。
 訳者あとがきでは「ナショナル・ブック賞を受賞」との記載があるが、受賞はしていない。1973年のNational Book AwardsのCONTEMPORATY AFFAIRS(時事問題)部門のファイナリストに名を連ねてはいるが。
 ちなみにこのNational Book Awards、日本語版wikipediaでは「全米図書賞」と訳されている。同ページ内から引用すると、「アメリカで最も権威のある文学賞の一つ」なのだとか。本書『ブリンジ・ヌガグ』が最終候補にまで残ったCONTEMPORATY AFFAIRS部門は1972年から1977年までしか存在していない。




 犬と猫の祖先は同じだ、という話がある。彼らを分けたのは環境であった。
 森林で小動物を狩る道を選んだ猫は単独生活者となり、体もそう大きくならなかった。平原に出て自分よりも大きな獲物を狙うことを決めた犬は、狩りの必要性から群を作るようになり、社会的な生き物となった。
 人間が社会生活を基本としているのも、環境要因が原因なのだろう。他の動物と比べて体こそ大きいものの、これといった誇れる身体能力を持たぬ人間は集団で集まり、頭脳に頼って生き延びることになったのだ。
 社会生活は環境に強制された結果でしかなく、環境が変われば生き方も変わる。どんな生物であれ、それらは固定された存在ではない。外部要因や内部要因に突き動かされ、日々日々適応競争に明け暮れている。環境はいつ激変するか分からず、変化に対応出来ない種族はただ滅びるだけだ。一寸先は闇なのである。


 そんな中で、一つの「実験」が行われた。場所は国境近くのウガンダ。対象は少数狩猟民族のイク族(発音としてはイーク族の方が正しい)。実験主はウガンダ政府である。実験内容は、狩猟民族であるイク族から狩猟を奪い、耕作がほぼ不可能な地に定住させて畑を作らせることにより、彼らの社会がどう変貌を遂げるか。
 けれど悲しいかな、この「実験」には実験を行う側にも行われる側にもその意識がなかった。実験主には、イク族が狩猟の場としていた土地に住まう動物を保護したいとの意図と、彼らを定住させ教育させたいとの「発展した側」からの押しつけがあるばかり。現地の状況を調べることもしない、もしくは出来ないのである。故に、この非人道的な実験は、ただ進行し続ける。行う側に意図はなく、行われる側もまた声を上げることはない。
 それに偶然立ち会う羽目になったのが、本書の著者ターンブルである。



 長くなるので、ここでいったん折りたたみ。
 改行する元気がわいてこないので、文字ぎっしり仕様でお送りします。



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『ドイツ幻想小説傑作選 ロマン派の森から』感想:★★★☆☆

2011.08.21 Sun
ドイツ幻想小説傑作選 ――ロマン派の森から (ちくま文庫)
ドイツ幻想小説傑作選 ――ロマン派の森から (ちくま文庫)今泉 文子

筑摩書房 2010-02-09
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「石の夢・異界の女」をテーマに、ドイツのロマン派小説を5編収めたのが本書。収録作品は以下。

・「金髪のエックベルト」 ルートヴィヒ・ティーク
・「アーデルベルトの寓話」 アーデルベルト・フォン・シャミッソー
・「アラビアの女予言者 メリュック・マリア・ブランヴィル」 アーヒム・フォン・アルニム
・「大理石像」 ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフ
・「ファールンの鉱山」 E・T・A・ホフマン 

 編訳は今泉文子。
 「金髪のエックベルト」は河出文庫の『ドイツ怪談集』で既読。
 
 突然だが、貴方は学生の頃に国語と呼ばれる科目が好きだっただろうか? 私はとてつもなく嫌いであった。
 「嫌い=その科目の点数が低い故の恨み節」だと思い込んでくださる方が世の中には一定数存在していらっしゃるようなので一応言っておくが、私が最も点数を取れたのは国語であった。下手の横好きとの慣用句があるが、その逆で得意だけど嫌いだなんて関係もあり得るのですよ。と恨み節。
 国語という科目には学生時代ずっとお世話になった。いつだって爆死した他科目の穴埋めをしてくれた。けれどもそれとこれとは別問題であり、私はどうしても国語という科目が嫌いなのである。何が嫌かと言えば、問題の解説が嫌なのだ。「その解説は本当に妥当なのか?」との疑問、しかも解決しようのない疑問が脳に浮かんで仕方が無いのだ。問題を解くのは良い、それに点数が付けられるのもまぁ科目なんだから仕方が無い。けれども解説を聞かされるのが嫌で嫌で堪らなかった。
 しかしそんな大嫌いな科目とも大学に入ればサヨウナラである。そんな訳で長らくこの嫌悪感を忘れていたのだが、久しぶりに再会する羽目となった。それも自分が好きで買い、そして読んだ本書によってである。

 つまり、続き以下は文句が八割でお送りします。ご注意ください。


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『吸血妖魅考』感想:★★★☆☆

2011.07.06 Wed
吸血妖魅考 (ちくま学芸文庫)
吸血妖魅考 (ちくま学芸文庫)モンタギュー サマーズ 日夏 耿之介 Montague Summers

筑摩書房 2003-08
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 珍しく図書館で借りた本。現在は絶版。中古で買おうと思っても、お値段が結構張る。

 著者はモンタギュー・サマーズと日夏耿之介(ひなつ こうのすけ)の2人となっているが、実際はサマーズの『ヨーロッパに於ける吸血鬼 (The Vampire in Europe)』と『吸血鬼―その一族と血縁 (The Vampire; His Kith and Kin)』2著作をベースに日夏氏が仕立て上げた吸血鬼総論と、氏の随筆「吸血鬼譚」を併せて収録したもの。つまりはサマーズの著作からの引用は多いが、実際は日夏耿之介の作品である。
 なので、サマーズの著作の日本語訳を期待して読むと、肩すかしを喰らう。この2作品は未だに日本語訳は出ていないようだ。


  「吸血鬼」が現在、実際に存在すると思っている人は少数派だろう。あくまでも吸血鬼の実存を信じているらしいサマーズに対して、日夏の筆はやや冷ややかだ。
 吸血鬼とは血を啜る怪物。多くは死して後に蘇った存在。生ける屍。
 死んだはずの人間が蘇る、あるいは死人が自身の死を理解できずに生者のごとく振る舞うという話は数多い。
 それは確実に怪異ではあるが、妙な説得力を持って私に迫る。私は自分がいつから生きているかなんて知らない。ならば死んだ後にだって、自分がいつ死んだのか分からずに彷徨う可能性はある。昨日まで生きていた人が今日は死んでいる。ならば明日にはまた生きているかもしれない。
 生から死への移行は不可逆、一方通行だ。そんなことは頭では分かっている。分かっているけれども、納得しきれない。
 「○○が起こる」ことを証明するのは容易いが、「○○が起こらない」ことを証明するのは難しい。前者は1つの実例を挙げれば済むが、後者はそうはいかないからだ。ある人が死んだ。そして二度と生き返らなかった。その事実は、人間だれしもが死から蘇り得ない証明にはならない。彼が駄目でも彼女には可能かもしれない。彼女が駄目でも誰それなら出来るかもしれない。可能性はいつだってある。



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『火の起原の神話』感想:★★☆☆☆

2011.06.23 Thu
火の起原の神話 (ちくま学芸文庫)
火の起原の神話 (ちくま学芸文庫)J.G. フレイザー James George Frazer

筑摩書房 2009-12-09
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 『金枝篇』で有名なフレイザーが作者。翻訳は青江舜二郎
 ちなみに『火の起源の神話』ではなく、『火の起原の神話』。源ではなくて、原。

 ヒトが生活していくに当たっては、「火」は欠かせない要素だ。火は暖房として利用できるし、夜間照明としても気まぐれな月などよりもずっと上等だ。そして何よりも、火があることで料理が出来る。暖かくて柔らかい栄養価の高い食事を作るには火は必須だ。
 つまり人類にとって、火はとてもとても大切なモノなのである。我々はそんな火に対して、どんな概念を抱いて来たのだろうか。その原型を今に伝える、古の姿を残す各地域の神話を収録した1冊。

 素直に言おう。読むのが激しく苦痛であったと。
 ネタ自体は悪くないと思う。国・地域ごとの記述の量に差がありすぎるんじゃないかとか、東アジアの章があるのに日本への言及が一言も含まれていないとか、そこらへんは別にいい。各地方の神話を淡々と羅列するばかりで、考察の分量が少ないのも別にいい。
 問題は、読んでいる間に何度も何度も陥る「あれ、これさっきも読まなかったっけ?」感だ。
 収録されている神話が珍しく感じられるのも最初の内だけ。地域ごとに多少の差はあれど、ほぼ同じ鋳型で形成された神話を延々と、間違って同じページ読んでるんじゃないかとの錯覚にクラクラしながら読むのは辛すぎた。
 終盤の第十五章の古代ギリシア、第十六章の古代インドはそれまでと異質で新鮮さを感じたが、その後の第十七章の要約と結論で脱力。この最後の要約と結論、本当に要約と結論である。苦労して読んできた内容が綺麗に短く纏められている。
 これ、巻頭に掲げてくれれば良かったのに。詳しく知りたいなら以下の章を読めって形式にしてくれれば、こんな呻きながら読む苦痛感も軽減されただろうに。あぁ、無情。
 
 ちなみに、読みにくいのは翻訳者のせいではないと、翻訳者自身が「あとがき」で述べている。
 なんでも名文家として知られるフレイザー自身が、本書では己の技を発揮することを控え、多少粗雑になろうとも語られてきた神話そのままを読者に伝えることに重点を置いているそうで、故に翻訳もそれに習い素材そのままを提供しているとのこと。




 以前言っていた、一人で開催「火」フェア1冊目。
 2冊目以降があるかどうかは、微妙。



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