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『ロシア語のかたち《新版》』感想:★★★☆☆

2013.11.03 Sun

ロシア語のかたち《新版》

黒田龍之助 白水社 2013-09-20
売り上げランキング : 514731
by ヨメレバ


 海外旅行者向けによく使う言い回しを集めた本は数在れど、その言葉の最も根本的なところを説明してくれる本はあまりない。
 白水社によるこの「○○語のかたち」シリーズは、文字の形と音を知ることをテーマにしたシリーズ。
 シリーズの他の本のことは知らないが、ロシア語は特に音を重視する言語と評されているだけに、この一冊で大体の綴りは読めるようになる……ハズ。



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『わが人生の記―十八世紀ガラス職人の自伝』感想:★★☆☆☆

2012.07.31 Tue


わが人生の記―十八世紀ガラス職人の自伝

ジャック=ルイ メネトラ,ダニエル ロシュ
白水社 2006-03
売り上げランキング : 723117
by ヨメレバ


 本書はジャック=ルイ・メネトラの遺した「わが人生の記」に、冒頭と末尾にダニエル・ロシュの解説が付属する構成になっている。
 そのおかげでメネトラの言い分だけでは分からないところにまで手が届く親切設計になっている。


 読み終わった自分を褒めてあげたい、なんて文章が出てくるほどに苦労した1冊。
 とは言えそのほぼ全ては私の趣味(つまりは『ヨーハン・ディーツ親方自伝―大選帝侯軍医にして王室理髪師』のディーツ親方の方が好きだ)と、単純に物理的な理由(つまりは本書が大きくて重たくて腕が疲れる)という2点に集約出来てしまう以上、この書物に価値がないという訳ではない。
 それどころか、十八世紀の後半という劇的な時代を生きたパリの職人が書き残した記録である『わが人生の記』は、一部の人間にはとてつもなく面白いものだろう。
 著者であるメネトラはアンシャン・レジーム時代を知る最後の世代であり、そしてフランス革命の目撃者であり、その後のナポレオンの登場をも体験している。激動の時代の証言者、それも珍しく庶民、である。



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『ヴェルサイユ宮殿に暮らす—優雅で悲惨な宮廷生活』感想:★★★★☆

2011.06.26 Sun
ヴェルサイユ宮殿に暮らす—優雅で悲惨な宮廷生活
ヴェルサイユ宮殿に暮らす—優雅で悲惨な宮廷生活ウィリアム リッチー ニュートン 北浦 春香

白水社 2010-06-23
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 昨日ご紹介した『暖房の文化史―火を手なずける知恵と工夫』と同じく、細かいネタが満載な1冊。
 今回本書が焦点を当てているのは、タイトル通り「ヴェルサイユ宮殿」である。ルイ十四世の時代に頂点を極め、そして己の威厳を示すための仕組に逆に雁字搦めにされ時代から取り残され、最後には革命によってその命を絶ち切られたフランス絶対王政の象徴であるヴェルサイユである。このネタの本が面白くない訳がない。

 ……と思うのだが、この本、誤字脱字が酷い。読みやすいとはお世辞にも言えないにも関わらず、更に校正の甘さを露呈されると、読んでいるコチラの何かがゴリゴリ削られていく。
 新聞広告に載っているのも見た記憶があるし、白水社としても売る気があっただろうに、この惨状。妙に凹む。どうやら私は「白水社」という出版社が結構好きだったみたいですよ。


 まぁそんな愚痴は置いておくとして、本書はなかなかに興味深いことを教えてくれる。
 『ドイツ十八世紀の文化と社会』(現在絶賛ブン投げ中)や『女の皮膚の下―十八世紀のある医師とその患者たち』、『バロックの生活―1640年~1740年の証言と報告』などを既に読んでいるので、この時代の衛生観念のアレさ(と言うか、現在の方が異常なのかもしれない)は知っていたつもりだったが、それでも読んでいて「げー」と思うこと多々。
 一番印象的なのを挙げるならば、トイレの問題である。
トレイの数はそもそも、宮廷に出仕している者とその召使いたちを含め、城館の人数に見合ったものとはほど遠かったからだ。数がまったく足りないため、尿意をもよおした者は、廊下や階段や中庭で用を足した。(p.95)

 建物に与える影響も気になるところだが、一番堪らないのは、その場所に選ばれてしまう廊下や階段に面した部屋に暮らす人間であっただろう。
 さらに切ないのは、ヴェルサイユ宮殿そのものの老朽化である。ルイ十四世の頃にはあれほど輝いていた宮殿が、1770年代に入ると、その窓周りはもはや修理すら覚束ないほどの代物に落ちぶれ、ガラスの技術革新と嗜好の変化に対応出来なくなっているのである(p.159)。

 フランスのルイ王朝が倒れるのは、当然の成り行きだったのかもしれない。そこにあれほどの命の対価が必要だったかどうかは別として。


 ヴェルサイユに暮らしたルイ十四世から十六世までの生活の小ネタを満載した本書はなかなかの良書。これでもうちょっと校正がまともなら文句もなかったのに。
 住居、食事、水、火、照明、掃除、洗濯についてそれぞれ1章ずつを裂いて、実際の例を説明してくれており、「へー」や「げぇー」に溢れている。
 ただし、ヴェルサイユにロマンだけを感じている人が読むと、二度と立ち直れないかもしれないのでご注意ください。


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『現代東欧幻想小説』感想:★★★★★

2011.06.20 Mon

現代東欧幻想小説 (1971年)
現代東欧幻想小説 (1971年)徳永 康元

白水社 1971
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 河出文庫の『東欧怪談集』(記事はこちら→「『東欧怪談集』感想:★★★★★」)の次は、『現代東欧幻想小説』で。
 本書には編訳者として吉上昭三、直野敦、栗原成郎、田中一生、千野栄一、徳永康元の6人の名前が記載されているが、「あとがき」も書いておられることから、吉野昭三氏を責任編者と見なすこととし、当ブログのカテゴリー分けに使用した。


 収録作品は以下の25作品。
 一作家一作品だった『東欧怪談集』とは違い、同作家から複数の作品が掲載されている場合が多い。

・ポーランド 吉上昭三 訳
「抽斗のなか」 スワヴォーミル・ムロージェック
「旅の道すがら」 スワヴォーミル・ムロージェック
「蠅の独白」 スワヴォーミル・ムロージェック
「原始村の婚礼」 スワヴォーミル・ムロージェック
「小さな友」 スワヴォーミル・ムロージェック
「猫物語」 ヤロスワフ・イワシュキェーヴィッチ
「耳」 ヤン・ブジェフヴァ
「輪回し」 イェジー・フィツォフスキ
「バンベリ号上の出来事」 ヴィトルゴ・ゴンブローヴィッチ
・ルーマニア 直野敦 訳
「カリファールの水車小屋」 ガラ・ガラクティオン
「車が淵」 ガラ・ガラクティオン
「肖像画」 ヴラディミール・コリン
「ボート遊び」 ヴィンティラ・イヴァンチヤヌ
「仕事机に向かって」 ヴィンティラ・イヴァンチヤヌ
・ユーゴスラヴィア 栗原成郎・田中一生 訳
「象牙の女」 イヴォ・アンドリッチ 栗原成郎訳
「イェレーナ、陽炎の女」 イヴォ・アンドリッチ 田中一生訳
・チェコスロヴァキア 千野栄一 訳
「足跡」 カレル・チャペック
「エレジー」 カレル・チャペック
「飛ぶ夢」 イヴァン・ヴィスコチル
「快癒」 イヴァン・ヴィスコチル
「そうはいっても飛ぶのはやさしい」 イヴァン・ヴィスコチル
「アインシュタインの頭脳」 ヨゼフ・ネズヴァドバ
「妻」 ルドヴィーク・ヴァツリーク
「要塞」 アレクサンドル・クリメント
・ハンガリー 徳永康元 訳
「死神と医者」 ヘルタイ=イェネー


 以下は個人的感想。


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