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『図説 ロシアの歴史』感想:★★★★★

2015.11.20 Fri

図説 ロシアの歴史 (ふくろうの本)
図説 ロシアの歴史 (ふくろうの本)栗生沢猛夫

河出書房新社 2010-05-20
売り上げランキング : 376946


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 お馴染み変なサイズのふくろうの本。変なサイズ故なのか、「図説」の名に恥じぬ画像の多さ。
 ロシアという国家の設立から現代までを、コンパクトにまとめているなかなか得がたい一冊。それと同時に一方的な決めつけを極力避けようと努力している節が見え、好感を抱かせる。
 が、その態度故に描写が押さえられ、偽ドミトリーなどのかなり衝撃的な出来事もそうは見えないという欠点もあるのだが。



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『輸血医ドニの人体実験 ―科学革命期の研究競争とある殺人事件の謎』感想:★★★☆☆

2013.08.29 Thu


輸血医ドニの人体実験 ―科学革命期の研究競争とある殺人事件の謎

ホリー・タッカー 河出書房新社 2013-05-18
売り上げランキング : 168965
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 予想よりも平易な内容の一冊。いかにもアメリカ発の一般向けの科学書と言ったところか。
 「科学革命期の」とあるが、科学革命なるものがその言葉ほど明確なものではなかったこと、また科学者たちとそのパトロンである国あるいは個人により、それぞれの威信を賭けた発見合戦が繰り広げられたいたことが示されるに留まる。
 また「殺人事件」と謳ってはあるが、その顛末は割と簡易に示されるのみであり、当時の面倒極まりない司法制度には触れる程度で深くは踏み込んでいない。

 そのあたりを期待した読者には肩透かし、けれどもその手の興味を持たない読者にはなかなかに魅力的だろう。
 本書で描かれるのは、人間への輸血なる新たな概念に取り組んだフランスの片田舎出身の医師ドニが、血液循環説を支持するイングランドの王立協会(=新勢力)と、頑なに過去の体液説に固執するフランスのパリ大学(=旧勢力)の両方を敵に回しながら果敢に戦い、そして葬り去られるまでの物語である。


 けれどもドニは決して無垢なる悲劇のヒーローではない。彼も、彼のパトロンとなる貴族モンモールも、功名心に焦る卑小なる人間の一人に過ぎない。
 それは真っ向から睨み合う王立協会の面々も、パリ大学の教授連も同じである。誰が歴史的な発見を成し遂げるのか、誰が「正解」を手に入れるのか、誰もが火花を散らして烈しく鍔迫り合いを繰り広げる。
 けれども「正解」を採点してくれる絶対の存在などいはしない。だからこそ、彼らは「政治」を繰り広げるのだ。

 そしてその構図は、基本的には現代になっても変わってなどいない。



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『小悪魔(モダン・クラシックス)』感想:★★★★★

2013.06.17 Mon


小悪魔 (1972年) (モダン・クラシックス)小悪魔 (1972年) (モダン・クラシックス)
フョードル・ソログープ 青山 太郎

河出書房新社 1972-12-17
売り上げランキング : 1789307

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 「光と影」や「かくれんぼ」などの短篇で知られるソログープの長編作品。
 彼の描く短篇はごく普通の、まぁ多少は夢見がちな、人々がふとしたきっかけから幻想あるいは思い込みに取り付かれ、その人生を大きく変化させてしまうとの筋書きのものが多い。
 幻想に魅入られる主人公の多くは無垢な子供、少なくとも現実の醜さに耐えられない繊細な人物だ。

 が、今回の『小悪魔』は違う。
 この作品でも主人公ペレドーノフは幻想あるいは思い込みに取り付かれて破滅するし、彼を取り巻く環境は劣悪だ。だがペレドーノフその人もまた、環境に負けず劣らず劣悪な人物なのである。


 ペレドーノフはギムナジウムの教師である。定職を持ち出世欲の強い彼のことを、周囲の人間は自分の娘の良き婿候補と見做し、ことあるごとに結婚の斡旋を行うのだった。
 だがペレドーノフには既に同棲している女があった。この女ワルワーラは美しくもなければ機知に富んだ会話が出来るわけでもなし、更には財産もなく、そもそもペレドーノフは彼女を愛してはいないのだ。
 そんなワルワーラがペレドーノフを捕まえておける理由はたった一つ。彼女の親戚に公爵夫人がいるからだ。その夫人が口をきいてさえくれれば、ペレドーノフは視学官の地位を得られると言うのだ。
 出世欲の強いペレドーノフは、ワルワーラの言う公爵夫人なるあやふやな親戚を当てにして、ワルワーラと暮らし続けていた。ワルワーラはワルワーラで夫人を喜ばすために、早く自分と結婚しろと迫る。
 だが疑り深いペレドーノフは、ワルワーラとの結婚は公爵夫人が自分を視学官にしてくれてからだと譲らない。
 実際のところ公爵夫人とは親しくないワルワーラは焦った。このままではペドーノフは自分の嘘に気が付き、自分を捨てて他の娘と結婚してしまうのではないだろうか。もう若くもないワルワーラには、ペレドーノフほどの良い物件は二度と手に入らないに違いないのに。
 そこでワルワーラは友人と共謀して、公爵夫人の手紙をでっち上げることにした。



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『鏡の歴史』感想:★★★★★

2012.09.10 Mon


鏡の歴史

マーク ペンダーグラスト 河出書房新社 2007-01
売り上げランキング : 510880
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 『鏡の文化史』に続いての鏡の本。
 前回の『鏡の文化史』が「特に語るべき感想がないのが感想」だったのに対して、今回は「全面的に充ち足りたので更に言い足したいことはないです」状態。
 人間は本当に美味しいものを食べた時には無口になると聞くが、つまりは現在そういう状態。
 とは言え折角なので、面白かったよと感想を書くことで布教を図ってみよう。
 まぁ、バーゲンブックとして安く売られているのを発見した今では既に手遅れなのだろうが。


 本書『鏡の文化史』はいかにもアメリカの一般向け科学書と言った趣で、専門的な内容を分かりやすく噛み砕いた一冊。
 ただ今回のテーマが「鏡」なだけはあり、手に取るにあたってのハードルも高くはないだろうし、ありふれたテーマが故に内容も科学の一言では括れない。
 本書では「鏡」をキーワードとして、この鍵が今までどのような鍵穴を開いて来たのかを一章一テーマで語り継いで行く。
 基本的には時系列になってはいるが、一章一テーマの原則のせいで、章の変わり目では時間が戻ってしまう事態が時折起こるものの、丁寧な手当てがなされているために大きな混乱はない。

 目次は以下の通り。

  第一章 古代文明と鏡
  第二章 魔法の鏡の時代
  第三章 光とは何か
  第四章 科学の鏡の時代
  第五章 鏡に関する文学
  第六章 鏡に関する絵画
  第七章 宇宙を捕らえる鏡
  第八章 光の正体
  第九章 巨大望遠鏡の発展
  第十章 鏡と虚栄産業
  第十一章 幻想と現実を映す鏡



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『十蘭錬金術』感想:★★★☆☆

2012.06.24 Sun


十蘭錬金術 (河出文庫)

久生 十蘭 河出書房新社 2012-06-05
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 河出文庫から1年に数冊出ている久生十蘭の短編集のうち、今の所最も新しいのが本書。こちらは新字新仮名。
 時折()の中で行われる補足じみたものは、河出文庫から出すにあたって誰かが加えたものなのかどうかが分からない。
 特に断り書きがないところを見ると元からあったもののように思えるが、けれど、こんな補足を作者がするものだろうか。
 国書刊行会からも久生十蘭の全集が現在刊行途中だが、こちらは旧字旧仮名のままらしい。


 本書に収録されている作品は以下。
・「彼を殺したが……」
・「犂氏の友情」
・「勝負」
・「プランス事件」
・「悪の花束」
・「海と人間の戦い」
・「南極記」
・「爆風」
・公用方秘録二件
 「犬 (法朗西御使節モーズ候一件)」
 「鷲 (唐太モイガ御番屋一件)」
・「不滅の花」

 全ては実際に起った事件を題材にしたもの。それ故に「錬金術」とのタイトルが付いているようだ。
 感想は折りたたみ。




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『さかしま』感想:★★★★☆

2012.05.11 Fri


J.K. ユイスマンス 河出書房新社 2002-06
売り上げランキング : 22039
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 さかしま、原題は"A REBOURS"、見ての通り英単語ならばreverseが相当するのだろう。
 何がどうリバースなのかと言えば、主人公であるデ・ゼッサントの理想が、である。


 貴族の末裔である彼、デ・ゼッサントは、自由に使える富を有する恵まれた人間であった。
 成人を迎えた彼は、自分と同じく古くからの貴族と付き合ってはその時代遅れの度合いに失望し、今度は自分と良く似た環境の青年と交流してはその愚鈍さに幻滅し、文学者と語らっては彼らの売り上げ主義に不愉快になり、ブルジョアと交わってはその厚顔ぶりに匙を投げた。次には女に走ってみたものの、その快楽にも飽きが来た。
 それどころか、こんなくだらない生活がデ・ゼッサントの健康を害し始めたのだった。

 他人に自分と同等の感情を見いだすことに限界を感じた彼は、パリを離れ小さな一軒家に引き籠もり、一人だけの「理想の世界」を作り上げることを決意する。
 壁紙の色や質感に拘り、部屋を引き立てる置物代わりに亀を購入してはその背を宝石で飾らせ、好みの絵を飾ってはそれらがもたらす感動や空想に一人身を任せる。本棚に己の趣味の書物だけを並べ、またその一冊一冊を特別に仕立て上げさせる。
 たった一人の、誰にも邪魔されない、理想の世界。それは他者にはたった一軒の田舎の家に過ぎないが、デ・ゼッサントにとっては己の空想を自由に羽ばたかせることの出来る果ての無い空間だったのだ。
 だがそんな幸福なはずの生活にも終わりが訪れる。その終止符を打つのは、この生活を始める切っ掛けとなったのと同じく……。


 以下、ネタバレ気味。
 



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『解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯』感想:★★★★★

2011.07.27 Wed
解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯
解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯ウェンディ ムーア Wendy Moore

河出書房新社 2007-04
売り上げランキング : 93926


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 絶版もしくは重版未定の1冊。そんなわけで古書で買ったのでした。こんなに良い本なのに、新本で買えないなんて、とても悲しいことだ。
 ……と書いてから調べたら普通に新本が流通していた。
 今年の1月に探し回った時はどこも中古しかなかったように記憶しているのだが、まぁ良いか。折角の良書ならば、やっぱり新本で流通している方が嬉しい。
 私も新本で買いたかったなぁ。タイミングが悪すぎたのか。


 貴方は神を信じますか? この問いに対しては日本人ならば多くが「いいえ」と答えるだろう。
 貴方は全ての生物が神によってエデンの園で作られたと信じますか? との問いになれば、更に「いいえ」の比率は上がる。
 私たちは進化論を信じている。生物は神が創りたもうたものなどではなく、環境と運によって淘汰され進化してきたのだと思っている。それは最近の新型インフルエンザの発生などで理解出来るところだろう。

 だが進化論が異端とされていた時代があったのだ。本書の主人公であるジョン・ハンターは進化論で名高いチャールズ・ダーウィンの祖父と同世代であり、ハンターが生きた18世紀後半のイギリスは丁度そんな時代の真っ只中にあった。
 ほぼ全ての人間がキリスト教を信じ、全ての生物は神が創りたもうたのだ、そして永遠にその形態は変わらないのだと思い込んでいた時代にあって、ハンターはその「先入観」を退け、己の目と思考と心に忠実に理論と実践を繰り返し、失敗と成功から生命の真理を見いだそうと足掻き続けた人物である。己の屍体すら解剖に回させ、己の死因であろう心臓と、過去に自然治癒したアキレス腱を標本にさせ後世の医者たちの学習資料にしようとしたのだから、その入れ込みようはいっそ天晴れの領域である。
 彼は己だけの力で生命の真理に辿り着けるとうぬぼれず、弟子を育てた。確立された教義にただ従うのが人間の正しい姿だとされていた18世紀にあって、彼は己の頭で考えることに拘泥し、その姿勢を弟子に叩き込んだのである。そんな彼は今、「実験医学の父」と呼ばれている。また彼のレスター・スクウェアの邸は『ジキル博士とハイド氏』のモデルとされている。
 そんなジョン・ハンターの強烈な人生を描いたのが本書なのだから、これが面白くないわけがない。しかもこのジョン・ハンター、野生児かつ問題人物である。
 彼は良くも悪くも己の知識欲にどこまでも忠実であり、そのためならば墓荒らしすら厭わない。自分が行った手術のその後を知るために、かつての患者の屍体を買い取っては解剖して標本を作る。ジョン・ハンターに自分の屍体が渡るのは嫌だと言い張った巨人症患者の屍体すら、彼の友人たちを騙してまで手に入れてしまう。
 だが先述のように己の屍体すら同じように解剖させたのだから、彼の主旨は一貫してはいるのだ。同時代の他の解剖医たちが自分の屍体だけは墓荒らしに遭わないように腐心したのとは大違いである。



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『ロシア怪談集』感想:★★★☆☆

2011.07.11 Mon
ロシア怪談集 (河出文庫)
ロシア怪談集 (河出文庫)沼野 充義

河出書房新社 1990-05
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 『東欧怪談集』と同じく、編集は沼野充義。『東欧怪談集』の感想はコチラ
 収録作品は以下13作品。

・「葬儀屋」 プーシキン 神西清・訳
・「思いがけない客」 ザゴスキン 西中村浩・訳
・「ヴィイ」 ゴーゴリ 小平武・訳
・「幽霊」 オドエフスキー 浦雅春・訳
・「吸血鬼の家族――ある男の回想より」 A・K・トルストイ 栗原成郎・訳
・「不思議な話」 ツルゲーネフ 相沢直樹・訳
・「ボボーク――ある人物の手記」 ドストエフスキー 川端香男里・訳
・「黒衣の僧」 チェーホフ 池田健太郎・訳
・「光と影」 ソログープ 貝沢哉・訳
・「防衛――クリスマスの物語」 ブリューソフ 草鹿外吉・訳
・「魔のレコード」 グリーン 沼野充義・訳
・「ベネジクトフ――あるいは、わが人生における記憶すべき出来事(植物学者Xによって書かれたロマンティックな中編小説)」 チャヤーノフ 沼野恭子・訳
・「博物館を訪ねて」 ナボコフ 諫早勇一・訳


 『東欧怪談集』とは違い、好みの作品を見つけられなかった1冊。
 これは私がロシア語圏の小説を読むのがほぼ初めてで、人名表記などにストレスを感じてしまったのが大きな原因なのかもしれない。うーん。
 個人的感想は折りたたみ。


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『東欧怪談集』感想:★★★★★

2011.06.19 Sun
東欧怪談集 (河出文庫)
東欧怪談集 (河出文庫)沼野 充義

河出書房新社 1995-01
売り上げランキング : 301973


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 読み終わったのはいつだよ、な感じの遅すぎる感想。
 河出の怪談集シリーズの例に漏れず、本書もまた怪談と言うよりも幻想小説の傾向が強い。
 ちなみに、「東欧」とはなんぞや? との問いに関しては、本書の編集をした沼野充義氏はあとがきで以下のように述べている。
僕にとってこの「東欧」とは、単なる地理的な概念でもなければ、政治的な色分けでもない。それはしいて言えば、文学的想像力のあり方に関わることなのだ。アジアに向き合ったときはヨーロッパ的な文化の強力な擁護者として立ち現れるものの、西欧に対してはどうしても「田舎くさい」非ヨーロッパ的な闖入者のように見えてしまい、西方的な洗練された形式と、東方的などろどろした混沌のあわいに、捉えどころのない姿を変幻自在に見せては、また深い裂け目の中に消えていく幻影のようなもの。(p.423)

 ヨーロッパを美化しすぎじゃないですか、と思わないでもないが、つまりは西欧とアジアの狭間ってところですかね。
 そんな訳で、ロシアからも1作品が収録されております。
 
 収録されているのは以下26作品。

・ポーランド
「『サラゴサ手稿』第五十三日 トラルバの騎士分団長の物語」 ヤン・ポトツキ 工藤幸雄・訳
「不思議通り」 フランチシェク・ミランドラ 長谷見一雄・訳
「シャモタ氏の恋人」 ステファン・グラビンスキ 沼野充義・訳
「笑うでぶ」 スワヴォーミル・ムロージェック 沼野充義・訳
「こぶ」 レシェク・コワコフスキ 沼野充義・訳 芝田文乃・訳
「蠅」 ヨネカワ・カズミ 坂倉千鶴・訳
・チェコ
「吸血鬼」 ヤン・ネルダ 石川達夫・訳
「ファウストの館」 アロイス・イラーセク 石川達夫・訳
「足あと」 カレル・チャペック 栗栖継・訳
「不吉なマドンナ」 イジー・カラーセク・ゼ・ルヴォヴィツ 石川達夫・訳
「生まれそこなった命」 エダ・クリセオヴァー 石川達夫・訳
・スロヴァキア
「出会い」 フランチシェク・シヴァントネル 長與進・訳
「静寂」 ヤーン・レンチョ 長與進・訳
「この世の終わり」 ヨゼフ・プシカーシ 木村英明・訳
・ハンガリー
「ドーディ」 カリンティ・フリジェシュ 岩崎悦子・訳
「蛙」 チャート・ゲーザ 岩崎悦子・訳
「骨と骨髄」 タマーシ・アーロン 岩崎悦子・訳
・ユダヤ
「ゴーレム伝説」 イツホク・レイブシュ・ペレツ 西成彦・訳
「バビロンの男」 イツホク・バシヴィス(アイザック・シンガー) 西成彦・訳
・セルビア
「象牙の女」 イヴォ・アンドリッチ 栗原成郎・訳
「『ハザール事典』 ルカレヴィチ、エフロシニア」 ミロラド・パヴィチ 工藤幸雄・訳
「見知らぬ人の鏡 『死者の百科事典』より」 ダニロ・キシェュ 栗原成郎・訳
・マケドニア
「吸血鬼」 ペトレ・M・アンドレエフスキ 中島由美・訳
・ルーマニア
「一万二千頭の牛」 ミルチャア・エリアーデ 直野敦・訳
「夢」 ジブ・I・ミハエスク 住谷春也・訳
・ロシア
「東スラヴ人の歌」 リュドミラ・ペトルシェフスカヤ 沼野恭子・訳

 目次では国別に書いてあるが、本文では「この作品からマケドニア」と言った記載は全くない。
 ポーランドの作品多いなーと思っていたら、気が付いたらチェコの後半にさしかかっていてビックリした記憶が。
 まぁ、作品の頭に載せられている著者略歴から気が付けって話ですが。

 ちなみに本書のウリは、パヴィチの「『ハザール事典』 ルカレヴィチ、エフロシニア」以外の全てを原語から直接訳したことなんだそうな。
 この本が出た1995年の時点では、東欧のようなマイナーな原語に於いては、一度英訳されたものから日本語に訳す重訳がまかり通っていたらしく、沼野充義氏は他の原語を介さずに直接日本語にすることに拘ったのだと「編者あとがき」で述べている。

 以下は、収録作品に対する私の感想。



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