「大人の科学マガジン Vツイン蒸気エンジン」感想:★★★★★
2012.08.08 Wed
![]() | 大人の科学マガジン編集部 学研教育出版 2012-07-24 売り上げランキング : 1953
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実質はvol.35。vol33を最後にナンバリングがなくなってからの2冊目にあたる。
前回のデルタ・ツイスター号には、雑誌の背中に前号まであったナンバリング部分にスラッシュ(/)が見られたが、今号では綺麗さっぱりない。
この雑誌と一緒に燃料のアルコールも購入したので、買って即組み立てた。
写真はなんとなくバンク角180°で。

ボイラーのスタンドを土台に差し込んだ後に足を折り曲げろとの指示には「無理だよ?」と思ったものの、その他は特に問題なく、今回は簡単に組み上がった。
ので着火……しようと思ったら、用意したライターが硬くてアルコールランプに火が点けられない。正確に言うと、火は点くものの3秒以上維持出来ない。
子供が火遊びをしないようにと硬くなったのは知っていたが、どうやら私もその範疇に入っていたようだ。でもこれ真面目な話、非力な人は困ってるんじゃないかな。
更に問題は、アルコールランプをボイラーの下に設置してから着火しろとの指示に従おうと思うと、ボイラーとランプの隙間があまりなく、普通のライターでは厳しい点。指まで燃えそうで、私は嫌だ。
と言うわけで、マッチを使用。そしてようやっと初めての着火。
……燃え上がるアルコールランプ。ティッシュで作った芯だけでなく、全体が燃え上がっている。ああ、アルコール入れすぎた。しかもエンジンがしょっちゅう止まる。違う、違うぞこれは。
もはやランプの体を成していない燃えるアルコールを眺めながら、「これは土台のプラスチック溶けちゃっただろうなー、ランプやボイラーも色変わってそう」と諦めていたが、予想を裏切って全て無事。上手いこと出来てるよ、これ。
その後もマッチを使って何度か動かすも、やはりエンジンは上手く回転してくれない。そうこうしている内に、マッチが尽きた。
「どこでマッチ売ってるっけ?」と思いながら全く違う買い物のために商店街を放浪していたら、仏具屋さんの店頭でこんなライターを発見。
下の写真のピンク色。

なんのためか知らないが、首が長い! ちなみに150円だった。
左に一緒に映っているスプーンはアルコールランプの消火用に用意したもの。
テキトーにそこら辺にあるのを使おうと思ったら、ボイラーの足の幅よりスプーンが大きくてその下のアルコールランプに触れられなかったなんてオチに遭遇したので、前もって準備しておくべきだった。
結果、消火が遅れてボイラーを空だきしてしまったらしく、ボイラーの色が一部変わってしまった。
新しく購入した首の長いライターはそれほど硬くもなく、これで着火に関する問題は解決。残るはエンジンが上手く回り続けてくれない問題だ。
ボイラーとシリンダーを繋ぐチューブを触ると熱い。と言うことはその分だけ蒸気から熱が逃げ、エネルギーを消失しているということに。
次の写真は、私が組み立てたVツイン蒸気エンジンを上から見下ろしたもの。

説明しにくいので、各部分のチューブに色を付けたのが下。

この写真は私が再度弄った後で、最初は青色部分のチューブがもっと長かった。
エンジンが回り始めるものの、途中で止まってしまい、再度手で回してやれば回転を始めるものの、やはりまた止まってしまうのは、チューブの長さが不均一=シリンダーが得る蒸気エネルギーが不均一だからなのではないかと思い、長い青色部分を切り詰めた。加えて、シリンダーを留めるねじを緩めて、動きやすくした。
これで随分とスムーズに回り続けてくれるように。
最初に緑部分を短く切り過ぎたせいで緑と青を同じ長さにすることは出来ないが、この程度の差なら許して貰えるようだ。
組み立て図で不均一になっているように見えたので、なんとなく同じように作ってしまったのが失敗だった。
赤色部分のチューブに少し余裕があるので、これも切り詰めると熱のロスが減って良さそうだ。
ボイラーに入れる水の量にもよるが、3分くらいシュッポシュッポと熱湯を飛ばしながら動き続けてくれる様はなかなかに感動的。
鉄で出来ているアルコールランプは消火後数分で触れる程度にまで冷えてくれるし、優秀なふろくだ。
長くなりすぎたので、雑誌本体の話は、折りたたみ。
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