『十蘭錬金術』感想:★★★☆☆
2012.06.24 Sun
十蘭錬金術 (河出文庫) | ||||
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河出文庫から1年に数冊出ている久生十蘭の短編集のうち、今の所最も新しいのが本書。こちらは新字新仮名。
時折()の中で行われる補足じみたものは、河出文庫から出すにあたって誰かが加えたものなのかどうかが分からない。
特に断り書きがないところを見ると元からあったもののように思えるが、けれど、こんな補足を作者がするものだろうか。
国書刊行会からも久生十蘭の全集が現在刊行途中だが、こちらは旧字旧仮名のままらしい。
本書に収録されている作品は以下。
・「彼を殺したが……」
・「犂氏の友情」
・「勝負」
・「プランス事件」
・「悪の花束」
・「海と人間の戦い」
・「南極記」
・「爆風」
・公用方秘録二件
「犬 (法朗西御使節モーズ候一件)」
「鷲 (唐太モイガ御番屋一件)」
・「不滅の花」
全ては実際に起った事件を題材にしたもの。それ故に「錬金術」とのタイトルが付いているようだ。
感想は折りたたみ。
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