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『暖房の文化史―火を手なずける知恵と工夫』感想:★★★☆☆

2011.06.25 Sat
暖房の文化史―火を手なずける知恵と工夫
暖房の文化史―火を手なずける知恵と工夫ローレンス ライト Lawrence Wright

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 最近、17世紀や18世紀を舞台とする物語を読むようになって、「この当時の住環境ってどんなんだったの?」ってのが地味に気になるようになった。
 同じく細かいところが気になる人にオススメなのが、今回ご紹介する『暖房の文化史―火を手なずける知恵と工夫』。
 本書の対象となっているのは、人間が火を手に入れてから現在(と言っても本書が書かれたのは1964年)、そして未来までであり、近世以外が趣味の方にもオススメ。


 読んでいて思ったのは、暖房が実際に部屋全てを温められるようになったのは比較的最近なんだな、と言うこと。イギリスやフランスなんて冬は寒いだろうから、もっと古くから安全で使いやすく暖かい暖房技術が成立していると思っていた。
 「オルレアン公爵夫人は、王室の食卓で風邪をひき、同じような機会に熱さで「鬱血」を起こした(p.121)」し、煙突の設計がまずいせいで「火を焚いていない部屋のベッドにねていた人が、一酸化炭素で死んだこと(p.151)」すらある。
 燃料の問題、煙の問題、暖房能力の問題それぞれは長い長い時間と犠牲を生みながら、ようやっと解決され、そして現在の姿になったのだ。
 作者がイギリスの人なこともあってだろうが、記述はイギリスがメイン。時折イギリスを引き合いに出して茶化しているのだが、イギリスの実情なんて知らないのでどんな反応して良いのか悩んでしまうことがある。
 その部分を差し引いても、小ネタ満載(大きな暖炉は夏場には蓋をされ、故に良い隠れ場所になった(p.121)や、暖炉で串焼きを作る際に、串を回す動力としてハムスターが回すような回転具に犬を入れて回させていた(p.77-78)とか)で、なかなかに面白い1冊。


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Theme:読書感想 | Genre:本・雑誌 |
Category:星3つ:★★★☆☆ | Comment(1) | Trackback(0) | top↑ |