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『影をなくした男』感想:★★★☆☆

2013.03.24 Sun


影をなくした男 (岩波文庫)

シャミッソー 岩波書店 1985-03-18
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by ヨメレバ


 「悪魔とうかつな契約をしてしまったばかりに、窮地に陥る」とのストーリーを踏まえて展開する短い物語。
 この度の主人公はペーター・シュレミール、彼は赤貧に喘いでいたがために金貨のあふれ出る財布と交換に影を悪魔に売り渡してしまう。
 結果、シュレミールは金貨に困ることはなくなったが、代わりに太陽の下に出て行けない身となってしまったのだった。
 彼に影のないことを知ると人々は露骨に彼を避けた、あまつさえ子供などは面白がって石を投げつけてくる有様。
 あれほど望んだ金貨に埋もれながらもシュレミールはもはや幸福ではない。だが彼は一人忠実な召使ベンデルにだけは恵まれた。今や彼だけがシュレミールの心の支え。
 ベンデルは主人の信頼に応え、彼がために心を砕き、彼が影を喪失していることが露見しないようにと力を尽くしてくれた。
 結果しばしの安寧を得たシュレミールは、ある日恋をする。だがいざ恋が叶うという段になり、またしても影がないこと、悪魔のせいだ、が彼を失望へと追い立てるのであった。



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