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『わたしの外国語学習法』感想:★★★☆☆

2014.10.05 Sun


わたしの外国語学習法 (ちくま学芸文庫)

ロンブ カトー 筑摩書房 2000-03
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 作者のロンブ・カトーは、16もの言語を身に付けた外国語学習のエキスパート。その彼女が「先生」ではなく「生徒」の立場で、今までの自分の学習法を振り返り、他の人にも参考にして貰うべく書いたのがこの一冊。
 その中には日本語も含まれており、そのため偶に日本語の話も登場する。
 末尾で第二次大戦に敗戦後、日本人の中に日本語を捨てようと言い出す者が現れたことに関してまるで「腹切り」と比喩しているのに一瞬隔世の感を覚えたが、しかし、幼児の頃から英語漬けにするのを是とする現在もまた同じ状況のようにも思える。


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Theme:書評 | Genre:本・雑誌 |
Category:星3つ:★★★☆☆ | Comment(0) | Trackback(0) | top↑ |

『吸血妖魅考』感想:★★★☆☆

2011.07.06 Wed
吸血妖魅考 (ちくま学芸文庫)
吸血妖魅考 (ちくま学芸文庫)モンタギュー サマーズ 日夏 耿之介 Montague Summers

筑摩書房 2003-08
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 珍しく図書館で借りた本。現在は絶版。中古で買おうと思っても、お値段が結構張る。

 著者はモンタギュー・サマーズと日夏耿之介(ひなつ こうのすけ)の2人となっているが、実際はサマーズの『ヨーロッパに於ける吸血鬼 (The Vampire in Europe)』と『吸血鬼―その一族と血縁 (The Vampire; His Kith and Kin)』2著作をベースに日夏氏が仕立て上げた吸血鬼総論と、氏の随筆「吸血鬼譚」を併せて収録したもの。つまりはサマーズの著作からの引用は多いが、実際は日夏耿之介の作品である。
 なので、サマーズの著作の日本語訳を期待して読むと、肩すかしを喰らう。この2作品は未だに日本語訳は出ていないようだ。


  「吸血鬼」が現在、実際に存在すると思っている人は少数派だろう。あくまでも吸血鬼の実存を信じているらしいサマーズに対して、日夏の筆はやや冷ややかだ。
 吸血鬼とは血を啜る怪物。多くは死して後に蘇った存在。生ける屍。
 死んだはずの人間が蘇る、あるいは死人が自身の死を理解できずに生者のごとく振る舞うという話は数多い。
 それは確実に怪異ではあるが、妙な説得力を持って私に迫る。私は自分がいつから生きているかなんて知らない。ならば死んだ後にだって、自分がいつ死んだのか分からずに彷徨う可能性はある。昨日まで生きていた人が今日は死んでいる。ならば明日にはまた生きているかもしれない。
 生から死への移行は不可逆、一方通行だ。そんなことは頭では分かっている。分かっているけれども、納得しきれない。
 「○○が起こる」ことを証明するのは容易いが、「○○が起こらない」ことを証明するのは難しい。前者は1つの実例を挙げれば済むが、後者はそうはいかないからだ。ある人が死んだ。そして二度と生き返らなかった。その事実は、人間だれしもが死から蘇り得ない証明にはならない。彼が駄目でも彼女には可能かもしれない。彼女が駄目でも誰それなら出来るかもしれない。可能性はいつだってある。



Theme:読んだ本。 | Genre:本・雑誌 |
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『火の起原の神話』感想:★★☆☆☆

2011.06.23 Thu
火の起原の神話 (ちくま学芸文庫)
火の起原の神話 (ちくま学芸文庫)J.G. フレイザー James George Frazer

筑摩書房 2009-12-09
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 『金枝篇』で有名なフレイザーが作者。翻訳は青江舜二郎
 ちなみに『火の起源の神話』ではなく、『火の起原の神話』。源ではなくて、原。

 ヒトが生活していくに当たっては、「火」は欠かせない要素だ。火は暖房として利用できるし、夜間照明としても気まぐれな月などよりもずっと上等だ。そして何よりも、火があることで料理が出来る。暖かくて柔らかい栄養価の高い食事を作るには火は必須だ。
 つまり人類にとって、火はとてもとても大切なモノなのである。我々はそんな火に対して、どんな概念を抱いて来たのだろうか。その原型を今に伝える、古の姿を残す各地域の神話を収録した1冊。

 素直に言おう。読むのが激しく苦痛であったと。
 ネタ自体は悪くないと思う。国・地域ごとの記述の量に差がありすぎるんじゃないかとか、東アジアの章があるのに日本への言及が一言も含まれていないとか、そこらへんは別にいい。各地方の神話を淡々と羅列するばかりで、考察の分量が少ないのも別にいい。
 問題は、読んでいる間に何度も何度も陥る「あれ、これさっきも読まなかったっけ?」感だ。
 収録されている神話が珍しく感じられるのも最初の内だけ。地域ごとに多少の差はあれど、ほぼ同じ鋳型で形成された神話を延々と、間違って同じページ読んでるんじゃないかとの錯覚にクラクラしながら読むのは辛すぎた。
 終盤の第十五章の古代ギリシア、第十六章の古代インドはそれまでと異質で新鮮さを感じたが、その後の第十七章の要約と結論で脱力。この最後の要約と結論、本当に要約と結論である。苦労して読んできた内容が綺麗に短く纏められている。
 これ、巻頭に掲げてくれれば良かったのに。詳しく知りたいなら以下の章を読めって形式にしてくれれば、こんな呻きながら読む苦痛感も軽減されただろうに。あぁ、無情。
 
 ちなみに、読みにくいのは翻訳者のせいではないと、翻訳者自身が「あとがき」で述べている。
 なんでも名文家として知られるフレイザー自身が、本書では己の技を発揮することを控え、多少粗雑になろうとも語られてきた神話そのままを読者に伝えることに重点を置いているそうで、故に翻訳もそれに習い素材そのままを提供しているとのこと。




 以前言っていた、一人で開催「火」フェア1冊目。
 2冊目以降があるかどうかは、微妙。



Theme:読んだ本。 | Genre:本・雑誌 |
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