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『逆転裁判』感想:★☆☆☆☆

2012.02.14 Tue


逆転裁判 (小学館文庫)

大石 直紀 小学館 2012-01-07
売り上げランキング : 6371
by ヨメレバ


 本書は、元はゲームボーイアドバンス用ゲームであった『逆転裁判』(後にDS、Windows版、携帯電話用アプリ、Wiiウェア、iPhone/iPod touch版も発売)を元に製作された映画のノベライズ。
 ゲーム→映画→小説、という順番。

 私は『逆転裁判』の携帯アプリとDS版を数年前にプレイ済み。映画はまだ見ていない。
 そんな条件の私がこのノベライズ版を読んで最初に思ったのは、「この小説はもしかして執筆時間が凄まじく限られていたのだろうか」ということ。薄い上に作者が手癖だけで書き飛ばしているように感じられる。
 もっと登場キャラクターの心情なり何なり描写してくれないと、ゲーム未プレイの人には状況やキャラクター間の関係の深いところが分からないように思う。これでは、最後に御剣検事を信じると言った糸鋸刑事が道化にしか見えないんじゃないか。
 それに描写が手抜きすぎて、ゲームプレイ済みでも映画の予告編なりCMなりをチェックしていないと、証拠物件の映像を投げつけるシーンなどは全く想像出来ない気がする。
 それに何よりも、原作であるゲームではプレイヤー(=私)が数多の操作を行った末に逆転劇が起こるからこそ、「逆転した!」との手応えと喜びがあるのに、ここまで簡略化され書き飛ばされてしまえば、キャラへの愛着も逆転までの苦しみも存在せず、故に手応えも喜びも遠い。
 つまり、纏めてしまうと、ゲームをプレイするのは面倒だけれど、映画を見に行く前にさらっと原作ゲーム要素を予習しておきたいという人にはオススメ出来ない代物となっている。
 この小説版の立ち位置は、原作ゲームのファンだけれど映画を見に行くのは面倒な人が「映画版はどんなシナリオなの?」と軽く齧る用なのだろう。
 まぁ、このノベライズが映画とどれほど同じなのか私は知らないのだが。


 一応、本書の内容を記しておく。
 プレイ済みの人には説明するまでもないが、一応説明すると、ゲームでは、証拠品や証人を集めて回る探偵パートと、実際に検察と対決する法廷パートを最大3回ずつ繰り返し、弁護人の無罪を勝ち取るまでが1話である。
 「最大」と書いたように話によってその長さは大きく異なるものの、それでもゲーム『逆転裁判』では全4話(DS版『逆転裁判 蘇る逆転』では1話追加され全5話となっているが、ここでは省略する)の物語が展開する。
 それらは実は互いに関連性を持っており、最後には各話の根幹である恐るべき真実が露見することとなるのだが、そこまでたどり着くのは中々に長い。
 それを2時間程度の映画にどう落とし込むのか、と言うのが『逆転裁判』ファンが最も気にするところだろうが、このノベライズを見る限り、最低限のラインは越えており、ファンの激怒を買うことはないだろう。
 先も書いたように、色々と省略されており駆け足ではあるが、ちゃんと最後の「恐るべき真実の露見」までたどり着いている。御剣は長い悪夢から開放され、矢張のオチも健在だ。
 だが「意義あり!」が多様される一方、「ゆさぶる」の存在は抜け落ちた模様。「つきつける」は、「くらえ」って言ってるから良いのかな。微妙。
 概観としては、『逆転裁判』ファンはひとまず安心しても良いシナリオなのではないだろうか。
 ただし、映画とノベライズがどれほど相似なのか私は知らない。
 それにシナリオだけで映画が出来ているわけでもなく、演出その他がどうなるのかはノベライズでは分からないことだ。千尋さんの真宵ちゃんへの憑依現象もどんな風に表現されることやら。ちなみにノベライズ版ではこんな感じに記述されている。
 真宵の顔つきが変わり、身長が伸び、ぺったんこだった胸が膨らんでいく様子が頭に浮かぶ。(p.80-81)

 ……真宵ちゃんはいつもネタ役だな。ゲーム内でも散々な目に遭い過ぎて、可哀想になって来ちゃったんだけど。
 ノベライズでは一応「美人」との表記もあるので、美人として扱われてはいるようでちょっと安心。
 どうでも良いが、CMにちらっと映る毛皮のマフラーみたいなの巻いた真宵ちゃんが可愛い。



 以下、ネタバレ全開で原作であるゲームと、このノベライズ版の相違点をまとめておく。
 何度も書くが、映画版はまだ見ていない。



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Theme:読んだ本の紹介 | Genre:本・雑誌 |
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