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イギリスドラマ『SHERLOCK/シャーロック(シーズン2)』感想:★★★★★

2014.05.18 Sun

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 もう抜群に面白い。
 シーズン1で各登場人物の紹介が終わったおかげで、シーズン2では全ての時間を事件に掛けられるのが大きいのだろうか。

 シーズン1最終話でシャーロック・ホームズ(ベネディクト・カンバーバッチ)とジョン・ワトソン マーティン・フリーマン)二人の前に、ついに姿を現したジム・モリアーティ(アンドリュー・スコット)。
 シャーロックが事件の解決に興奮を覚えるのに対して、モリアーティは事件を生み出すことに喜びを覚える男である。対照的かつ同一な資質を持つ二人は、互いの退屈感を紛らわせるために、激しく対立する。

 シーズン2も全3話。各話約90分。
 タイトルは一話から順に「ベルグレービアの醜聞」、「バスカヴィルの犬(ハウンド)」、「ライヘンバッハ・ヒーロー」。


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イギリスドラマ『SHERLOCK/シャーロック(シーズン1)』感想:★★★★☆

2014.04.29 Tue

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 NHKが『SHERLOCK』のシーズン3を5月24日から放送するにあたって、その前にシーズン1と2を再放送中。
 何度か見ているにも関わらずそう言えば書いてなかったなと思いだしたので、今更ながら記事にしてみる次第。グラナダTV版もまた放送して欲しいです、NHKさん。



 みなさんご存じの「シャーロック・ホームズ」を現代に甦らせたのが本作。
 アフガニスタンで負傷しイギリスへと戻って来た軍医ジョン・ワトソン(マーティン・フリーマン)。彼の足は怪我が治ったにも関わらず、まだ動かない。
 傷痍軍人手当だけではロンドンで暮らすことは難しいが、しかしロンドンを離れる気にはなれないジョンは、たまたま出会った古い友人にルームシェアの相手を探していることを打ち明ける。だが自分なんかと同居してくれる人などいないだろうとも。
 彼の友人は笑った。その台詞を聞いたのは今日で二回目だと言うのだ。
 ジョンと同じくルームシェアの相手を探しながらも相手が見付からないだろうと発言したのは、シャーロック・ホームズ(ベネディクト・カンバーバッチ)。
 そうして彼ら二人の奇妙な同居生活が始まる。


 シーズン1は約90分、全3話。各話タイトルは以下。
 「ピンク色の研究」、「死を呼ぶ暗号」、「大いなるゲーム」。


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イギリスドラマ『シャーロック・ホームズの冒険 ハイビジョン・リマスター版(シーズン1)』感想:★★★★☆

2013.12.23 Mon


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 ご存知コナン・ドイルのホームズシリーズを、本家イギリスでグラナダTVがドラマ化したシリーズ。
 NHK BSプレミアムで毎週土曜(正確には日曜)24:30から、吹き替え版を放送中。12月も年の瀬まで放送予定。
 今年放送の最後は12月28日(正確には29日)の「最後の事件」となる予定で、シリーズ2のラストかつホームズの生死が不明となる分岐点の話。
 今回の放送版は「ハイビジョン・リマスター」としか表記がないが、吹き替えに違和感を覚えるシーンがあるので、たぶんきっとノーカット版。



 シーズン1ではホームズシリーズの短篇を原作とし、一話完結型。タイトルこそ『シャーロック・ホームズの冒険』だが、同タイトルの短編集以外に収録された話も原作となっている。
 ホームズとワトソンが出会うこととなる最初の長編『緋色の研究』が今回の映像化には含まれていないため、二人が既に共同生活を始めている時点から1話は始まる。
 ホームズ役はジェレミー・ブレット(日本語吹き替えは露口茂)、ワトソン役はデビッド・バーク(長門裕之)。

 シーズン1の各話タイトルは以下。
・第1話「ボヘミアの醜聞」
・第2話「踊る人形」
・第3話「海軍条約事件」
・第4話「美しき自転車乗り」
・第5話「曲がった男」
・第6話「まだらの紐」
・第7話「青い紅玉」


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『シャーロック・ホームズの誤謬 「バスカヴィル家の犬」再考』感想:★★☆☆☆

2013.12.16 Mon


シャーロック・ホームズの誤謬 (『バスカヴィル家の犬』再考) (キイ・ライブラリー)

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 シャーロック・ホームズの「バスカヴィル家の犬」事件には、真犯人がいる! ホームズは真犯人にまんまと嵌められ、無実の人間を犯人に仕立て上げてしまっているのだ。
 ……が主な論旨の一冊。



 ホームズシリーズを読む現代の人間ならば誰でも、時折疑問を抱くだろう。「ちょっとそれは牽強付会に突入してやいないか」、と。
 とは言え、それはそれとして楽しむ人の方が多いだろう。ホームズシリーズは虚構なのだ。ホームズが無理な推理を行い無実の人間を罪に問うていようとも、実害はない。
 しかし世の中とは広いもので、無実の罪を着せられた作中人物を救ってやろうと一冊本を物す者が現れた。ピエール・バイヤールその人である。

 彼はワトソンが記した「バスカビル家の犬」事件そのものがワトソンの目を通して書かれた歪んだものであることを指摘し、可能な限りで事件そのものを公正に再構築する。
 そしてホームズが彼の特有のロマンティスト気質のために見落とした事件の真相に迫る。

 本書の最初の1/4は「バスカビル家の犬」事件の概要の再説明に費やされ、続く1/2はバイヤールの思想と実践についてが語られ、残りの1/4でようやくバイヤール探偵による事件の「真相」の種明かしが成される。
 つまり必要なのは最後の1/4のみで、残りの部分はそう重要ではない、少なくとも私にとっては不要、だ。
 特に中央1/2で成されるバイヤールの主張は、正直私には付いていけない。

 とは言えども、最後の1/4で示される真犯人像はなかなかに面白い。実にあり得そうで、ホームズに挙げられた「犯人」が可哀想になる。
 誰かこの設定で映画撮らないかな。



 以下は、私にとって不要と思われる真ん中1/2の話。
 ネガに傾いている上に長いという二重苦となっております。


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映画『バスカヴィルの獣犬』感想:★★★☆☆

2013.11.13 Wed


バスカヴィルの獣犬 [DVD]
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 またしても『バスカヴィル家の犬』。此度のは、2002年にBBCが制作したもの。
 アーサー・コナン・ドイルの原作に手を入れ、全体的にホラー寄りの仕上がりとなっている。


 BBCが制作しただけはあり、映像はなかなか見所がある。
 開幕早々、チャールズ卿の死因が病死である旨が述べられている検死法廷の外では天候が荒れ狂い不穏な空気を漂わせ、一方、刑務所から脱走した死刑囚セルデンを追う警官は知らずに踏み込んだムーアの底なし沼へと沈んで行く。中盤では原作に付け加えられた降霊術のシーンに、期待されたタイミングで登場する「獣犬」。
 と、かなり映像は頑張っているのだけれども、脚本がイマイチ。肝心のところで説明が不足気味なせいで登場人物の魅力が軒並み一割減じている感がある。

 伝説の「バスカヴィル家の犬」を理解不能な存在から、ありがちな忠犬モノに変えてしまったのも個人的にはガッカリポイント。
 ダートムアの荒涼とした雰囲気が抜群なだけに、伝説の犬は原作の通りに、外部から突如やって来ては凶悪な人間の忌まわしい犯行を塗りつぶす異形の存在で良かったのに。
 加えて、折角ありがちな伝説にしたからには、件の犬が今も徘徊し続けている理由が欲しかった。
 ご主人の遺体が行方不明で今も探しているとか、殺しきれなかった(のか?)憎き犯人を今度こそ抹殺するために、既に相手が墓の下にいるとも知らずに未だに探しているとか、ありきたりで良いからさ。


 ついでに言うと、日本語字幕もあまり宜しくない。「待ってる」なんて、「い」抜き言葉をホームズ物で見たくなかったぞ、私。
 他にも何箇所か首を捻る翻訳があったけれど、その点は字幕の制約のせいかもしれないので、まぁそれはそれで。
 ちなみに私はhuluで見たので、この字幕がhuluオリジナルな可能性はある。
 ああそれと、ホームズがトイレでコカインをこっそり嗜むシーンがあるそうなのだが、私がhuluで見たものには無かったように思う。


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『バスカヴィル家の犬 【新訳版】』感想:★★★★☆

2013.11.04 Mon


バスカヴィル家の犬 (創元推理文庫)

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 先にグラナダTVが映像化した『バスカビル家の犬』を見ていたおかげか、文字情報だけで様々な映像が頭の中に喚起され、舞台となるムーアの陰鬱さと、長年バスカヴィル家に取り憑いてきたとされる魔犬の伝説の忌まわしさが実に生き生きと迫って来た。
 同じ長編の『緋色の研究』、『四人の書名』とは違い、ホームズの推理編と犯人が語る解答編の二部構成になっていないのも良い。

 やっぱりホームズは理路整然とした推理モノとしてよりも、怪奇モノとして推した方が輝く。
 ムーアに多数残る古代人の住処の跡なんて、特に奇妙で物悲しく、口から火を吐くとされる魔犬の伝説と相俟って物語全体を独特の雰囲気で取り巻いている。
 理解を撥ね付ける不可思議の底に沈むパスカヴィル家の怪を、ホームズは最後には理路整然と解きほぐし、全てを人の手に、つまりは理解の下に組み伏せる。
 しかし、それでもあまりにも魅力的なムーアと魔犬の香りは残されているように思えるのは、単純に私がそれらをあまりにも気に入ったが故なのか。


日が落ちてのち、ムーアを横切ることなかれ――世に逢う魔が刻と言うごとく、そは悪霊の跋扈する魔の刻なればなり、と。(p.32)




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『回想のシャーロック・ホームズ【新訳版】』感想:★★★☆☆

2013.10.31 Thu


回想のシャーロック・ホームズ【新訳版】 (創元推理文庫)

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 『シャーロック・ホームズの冒険』に続く2作目の短篇集にして、シリーズ4作目。そしてホームズが表舞台から一旦去る巻でもある。

 収録作品は以下の11作。
・「〈シルヴァー・ブレーズ〉号の失踪」
・「黄色い顔」
・「株式仲買店員」
・「〈グロリア・スコット〉号の悲劇」
・「マズグレーヴ家の儀式書」
・「ライゲートの大地主」
・「背の曲がった男」
・「寄留患者」
・「ギリシア語通訳」
・「海軍条約事件」
・「最後の事件」


 キラリと光る作品もあるけれど、もうちょっと手を掛けてあげればずっと良くなりそうなのにと思える作品もちらほらと見られる。ドイルは『シャーロック・ホームズの冒険』に収録されている「橅の木屋敷の怪」でホームズを殺したがっていたと解説で説明されていたように、ホームズ物の短篇を書くのに飽きが来ていたのだろうか。
 彼の心情は知らねど、「最後の事件」においてドイルはホームズそのものを殺してしまうこととなる。
 最も心血を注いだ作品よりもずっと高い評判と評価を取ったこのホームズ譚に対して、ドイルが色々と思うところがあったのだろうと想像するのは易しいが、ホームズが作者に疎まれる姿を見るのはなんとも心苦しい。

 以下、各話感想。長い。


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イギリスドラマ「シャーロック・ホームズの冒険『バスカビル家の犬』ハイビジョンリマスター版」感想:★★★★☆

2013.10.28 Mon


シャーロック・ホームズの冒険 完全版 Vol.14 [DVD]
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 BSプレミアムで放送中で、私の土曜日(実質日曜日)のお楽しみとなりつつあるグラナダTV制作『シャーロック・ホームズの冒険』。
 NHKは順当にシーズン1の1話「ボヘミアの醜聞」から始め、「踊る人形」、「海軍条約事件」、「美しき自転車乗り」まで来た時点で何故かイレギュラーな時間帯にシーズン4の最終話に当たる「バスカビル家の犬」を放送した。
 いきなりシーズン1から4に飛んだおかげで、ホームズ役のジェレミー・ブレットの体形変化が気になるわ、ワトソン役がデヴィッド・バーグからエドワード・ハードウィックに変更(吹き替えの声も変更)されていたりと、違和感溢れる状態でスタートする羽目に。

 とは言え、それも最初だけ。人の多いロンドンではなく郊外が舞台に&ホームズの代わりにワトソンが派遣されるとの流れが「美しき自転車乗り」と被っているなぁなどと平和な気持ちで見られた。
 しかし突然ヘンリー卿にお供して田舎へと赴けちゃうワトソンは、一体何で生計を立てているのだろう。「ボヘミアの醜聞」では医者として往診に出向いている様子が見られたけれど、シーズン4ではもうホームズの助手が仕事になっているんだろうか。
 吹き替えの声が変わったからか、シーズン1でのややお調子者な調子がワトソンから消え、ホームズと対等な友人関係を結ぶに相応しい落ち着いた人物との印象に変化していて、それが地味に嬉しい。



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イギリスドラマ『シャーロック・ホームズの冒険 ハイビジョン・リマスター版』の話

2013.10.26 Sat


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 タイトルが『シャーロック・ホームズの冒険』だからと、同名タイトルの短篇集まで読んでから見たけれど、ドラマの原作となっているのは別に『シャーロック・ホームズの冒険』だけではないことに、二話目にして気が付いた。
 ……まぁ、いいか。でも一話目からいきなり「ボヘミアの醜聞」で、ホームズの失敗談なのはどうなんだ。


 イギリスBBC製作、ベネディクト・カンバーバッチを一躍有名にした『SHERLOCK』の反響に気をよくしたのか、はたまた毎週土曜日の午後に放送している『刑事コロンボ(ノーカット・ハイビジョンリマスター版)』が好評なのか、今月からNHKがBSプレミアムで『シャーロック・ホームズの冒険(ハイビジョンリマスター版)』の放送を開始した。放送時間は、毎週土曜日24:30(実質日曜日)からなので、割と見やすい。

 ハイビジョン・リマスターなのか、ハイビジョンリマスターなのか表記が判然としないし、ノーカットと謳っていないからカットは変わっていないのかもしれないが、これがなかなか面白い。
 まぁ面白いのも当然で、原作に準拠した映像化として初放送当時から評判を取り、ホームズ役のジェレミー・ブレットが亡くなるまでに全6シーズン、更には2時間版も数本作られた人気シリーズなのだそうだ。



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『シャーロック・ホームズの冒険 【新訳版】』感想:★★★★☆

2013.10.23 Wed


シャーロック・ホームズの冒険 (創元推理文庫)

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 Amazonではタイトルに【新訳版】と付いていなかったが、東京創元社のサイトでは付けられていたので後に従った。
 同じレーベル、同じ翻訳者の「シャーロック・ホームズ・シリーズ」である『緋色の研究』、『四人の署名』に【新訳版】と付した以上、揃えないと何だか気持ちが悪いしね。


 ホームズシリーズ三作目にして初の短篇集。収録作は以下の12タイトル。
・「ボヘミアの醜聞」
・「赤毛組合」
・「花婿の正体」
・「ボスコム谷の惨劇」
・「五つのオレンジの種」
・「くちびるのねじれた男」
・「青い柘榴石」
・「まだらの紐」
・「技師の親指」
・「独身の貴族」
・「緑柱石の宝冠」
・「橅の木屋敷の怪」

 この短篇たちでホームズ人気に火がついたのも納得な、どれもこれも面白い作品だった。
 適度に意表を突きながらも、決して死体累々になりすぎもせず、かと言って普通に埋没することもなく、ほどよく日常と異常のあわいを保持するバランス感覚には脱帽。憂鬱な通勤電車のお供としては、こりゃ最適だ。
 ただ短すぎて、闇の差す暇がない。前回、「作品内に潜む意図的または無意識な歪さが良いよね」と書いた私の立場は一体。

 ただこのネガティブな印象がなくとも、作品が強度を失わずに成立しているのは短さ故だとも言えそうだ。
 長編である『緋色の研究』、『四人の署名』は共に犯人による事件の全体像の告白部分が独立して存在し、その二部構造はなんだか座りが悪かったのだが、短篇では事件の真相告白部分も上手く取り込まれており、違和感はない。


 しかし全体的に、ワトスンによるホームズの回想との体が漂い、つまりはホームズが既に過去の存在となっているかのような印象を受ける。
 永遠に失われた親友との思い出を綴るかのようなワトスンの語りが、なんとも寂しい。が、これは単に私の思い込みなのかもしれない。
 以下、各話の感想。長い。



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