『ガラスの技術史』感想:★★★★☆
2013.03.17 Sun
ガラスの技術史 | ||||
|
タイトル通りにガラス技術の発展について、ガラスが発見された時期から現代まで順を追って語った一冊。
分析技術もなければ科学的な思考法をも欠いていた時代から既に、ガラス職人達は数多の経験に基づいてガラス技術を発展させて来た。
彼らは政治的条件の変化により、今まで用いてきた原料の供給を奪われ、更には燃料の枯渇に苦しみながらも、様々な色や形、品質のガラスを産み出してきた。
その発展のためには一体どれほどの失敗と、どれほど気の長い考察が繰り返されたのだろうかと創造するだけで目眩がしそうだ。
だがその変化はやはり緩やかなものであり、科学が花開いた時代以降の飛躍的な変化は目を見張るものがある。
本書ではそれを8章にわけてやや重複を含みながらも、基本的には時系列で語られている。
スポンサーサイト