『ニンジャスレイヤー 聖なるヌンチャク』感想:★★★☆☆
2014.01.15 Wed
ニンジャスレイヤー 聖なるヌンチャク 【ドラマCD付特装版】 (キョート殺伐都市) | ||||
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第一部の「ネオサイタマ炎上」が全4冊だったから、第二部「キョート殺伐都市」も4冊で完結するのだとばかり思い込んでいたが、そんなことはなかったぜ! な一冊。
主人公だけでは物語は奏でられない。強大な敵が、仲間が、曰くありげな連中が響かす音があってこそ、主人公は際立ち、物語は魅力を増すのだ。
そんな訳で、一貫して主役を張ってきたニンジャスレイヤーから少し離れて、彼の行く手を阻む大いなる壁、ダークニンジャに頁が割かれるのが本作の見どころ。
このダークニンジャ、フジキドとはまた違った意味で背負う過去が重たく、加えて、彼の方がポテンシャル的にフジキドよりも上であり憑いているニンジャソウルも上位な強敵である。
ただ「ニンジャ殺すべし」なんて闇雲な目的意識しか持たぬニンジャスレイヤーと同程度には、ダークニンジャの目的もまたあまりに壮大ではあるのだけれど。
己の現在に拒絶を叫び、己が己になった所以の全てを破壊し尽そうとする両者が迎える未来とは、一体どんな者なのでありましょうや。
収録作品は以下。
・「カース・オブ・エンシェント・カンジ・オア……」
・「システム・オブ・ハバツ・ストラグル」(初翻訳)
・「ディフュージョン・アキュミュレイション・リボーン・ディストラクション」
・「……ザ・シークレット・オブ・ダークニンジャ・ソウル」
・「アウェイクニング・イン・ジ・アビス」
・「シャドー・コン」
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