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赤で青で青:購入履歴・古本編66

2012.05.17 Thu


 気が付いたら折り返し地点を越えていた世界幻想文学大系に3冊追加。

世界幻想文学大系


 12『詩人と狂人達』、20『カシオペアのΨ』、29『夢想の秘密』でした。
 『カシオペアのΨ』のΨ(プサイ)は小文字ではなく大文字のようだ。


 続きは例によって長いのでご注意下さい。



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『ファウスト 悲劇第一部』感想:★★★★★

2012.05.16 Wed


ゲーテ 中央公論新社 1974-10
売り上げランキング : 243084
by ヨメレバ


 「面白いと感じる」ことは、一体どういうことなのだろう。

 ゲーテが当時の世相を皮肉る様は、お世辞にも理解出来たとは言えない。戯曲形式で描かれる物語は、はっきり言って読みにくい。幕間でどれほどの時間が経過したのかもさっぱりだ。
 数多の登場人物が入り乱れる場面の必要性が分からない。山場であるはずのメフィストフェレスとの契約の場面も、グレートヒェンの破滅の場面もあっさりだ。しかも今気が付いたが、最初はマルガレーテ表記だったのが途中でグレートヒェンになっているじゃないか。

 と、色々と突っ込みたいところもあるものの、それらが全く瑕疵に見えないのほどに魅力的だった。
 

いや。われわれの陥っているこの間違いだらけの境涯から、
いつかは脱け出せると思い込んでいられるものは、しあわせだ。
われわれは、必要なことはいっこう知らず、
知っていることは何の役に立てることができないのだ。
(p.80)


 住民達から尊敬されるファウスト博士は、けれども己の限界に煩悶していた。弟子のワーグナーに羨ましがられても少しも嬉しくはない。
 祖父から父へ、父から己へと引き継がれた知の遺産。その上に立ったところで、見えるものとて何もない。彼が所有するのは手を触れたこともない実験器具と、虫食いだらけの書物の山だけ。
 追い詰められたファウストは、ついにはノストラダムスの書物から偉大なる地霊を呼び出すも、そのあまりの偉大さに自身の矮小さを知らされるばかり。
 全てに絶望した彼は、かつて産み出した褐色の液体により己の命を絶とうとするが、その行為は天使の合唱と鐘の音により阻まれる。そして物語はメフィストフェレスとの出会いへと展開する。


 自分自身に絶望し、悪魔の手を取ったファウスト博士は何を得ようとするのだろうか。
 己の器の小ささに苦しみながら、大いなる階段を上ろうと足掻く彼は何者か。
 そんなファウストにメフィストフェレスが応えて曰く。

あなたは、やっぱり――あなたですよ。
何百本の髪の毛を植えた仮髪をかぶっても、
一メートルもある高下駄をはいても、
あなたは、あなたであることに変わりはない。
(p.127-128)



 さてさて、悪魔の言葉は真実や否や?
 愛しい愛しいグレートヒェンを悲劇に突き落としたファウストは、彼の望み通りのものを手に入れることが出来るのか?

 続きは『ファウスト 悲劇第二部』で、……と言いたいところだが、何故だか二部は上下共に絶版もしくは重版未定で、本屋には置いておりません。ご購入は古書店で!
 



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映画化だってさ、コレ:購入履歴・古本編65

2012.05.15 Tue


 今回は『マンク』を購入。
 複数の版があるが、国書刊行会の世界幻想文学大系から出た上下巻のものを。
 上下ともにオレンジ色の函カバーだった。左側が上で、右が下。

国書刊行会『マンク』上下



 この破戒僧マンク、映画になったらしいですね。公式サイトはコチラ→マンク 破戒僧
 大阪の上映予定が「近日 第七藝術劇」になっているが、第七藝術劇場のサイトによれば「6/30~7/6 1週間限定」となっており、決定したようだ。
 ちなみにと言うか、当然と言うか、レイトショーのみである。第七藝術劇場のサイトはコチラ→第七藝術劇場
 マンクのサイトでは劇場名の後ろが削れていて可哀想なことになっているので、誰か突っ込んであげてください。



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映像イメージだけは鮮烈に:購入履歴・古本編64

2012.05.13 Sun


 重くて大きくて嵩張って本棚に入らない、と分かっているのに見かけると欲しくなってしまうのが図録。
 今回は2冊買ってしまった。


 1冊目は『THE VICTORIA&ALBERT MUSEUM THE EUROPEAN ART OF TEXTILES ヨーロッパ染織の美』。
 1995年に京都、群馬、岡山、神戸で順次開催された展覧会の図録なのでした。

『ヨーロッパ染織の美』


 写真酷いなコレ。実物はもっと綺麗です。

 ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館はイギリスの国立美術館なので、当然ながらイギリスの作品を主軸に収集しているのだが、イギリスの芸術が影響を受けた他国の作品も積極的に集めていることから、今回「ヨーロッパ染織の美」なんて大きな括りのタイトルになったのだろう。でもやはりイギリスのが多いような。
 11世紀から1990年代までをカバーしている。服飾からタペストリー、レース、枕カバーまで登場しており、当時の手作業の綿密さとデザイン性の高さに驚かされる。

 ちなみに表紙はp.107収録の90ベッド・カバー(寝具調度品セットのうち)、イギリス製、1715年頃。
 裏表紙はp.100の81衣装用布、フランス1750年代でしょう。




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ビーケーワンからhontoに:本の周辺

2012.05.13 Sun


 最近一番お世話になっているオンライン書店bk1が、電子書籍販売サイトhontoと統合され、ハイブリッド書店サービスhontoとなって今月17日にリニューアルオープンするんだそうな。
 ……あれ、bk1食べられてない? 新サービスに名前の痕跡がこれっぽっちもないぞ。



 このリニューアルの準備のために、2012年5月14日(月)24:00~5月17日(木)の午前中までサイトが停止されます。
 bk1のサービスが14日23時59分に終了し、17日午後にhontoがサービス開始予定。

 ビーケーワンポイントはhontaポイントに変更となり、今まで貯めていたビーケーワンポイントもhonta移行後にも使えるそうだ。
 その他としては、検索機能の向上、ビーケーワンとモバイルビーケーワンの統合、電子書籍サービスの登場、また丸善・ジュンク堂・文教堂書店との提携が強化されるとのこと。
 代わりに、今までbk1がこまめに発行してくれていたギフト券は廃止。ただhontaからメールで同等のものを配る予定があるようだ。

 アドレスもhttp://www.bk1.jp/からhttp://honto.jpへと変更されるが、そこはリダイレクトされるだろうから問題はないだろう。
 詳しくは、オンライン書店ビーケーワンのサイトにてどうぞ。



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